フォーレ：レクィエム、プーランク：人間の顔、ドビュッシー：ドレルアンの3つの歌　マチュー・ロマーノ＆アンサンブル・エデス、レ・シエクル

レ・シエクルがフォーレのレクィエムを！

レ・シエクルがフォーレの名作『レクィエム』を録音しました。とは言っても指揮者はロトではなくマチュー・ロマーノ。ロトの『ダフニスとクロエ』全曲盤で手兵の合唱団「アンサンブル・エデス」の合唱指揮、絶妙な効果をあげていましたが、今回はそのアンサンブル・エデスを主役にしたアルバム。伴奏の必要な『レクィエム』のみレ・シエクルが加勢するという超豪華なものとなっています。
　加えて注目なのが、ハルモニア・ムンディからも興味深い最新アルバムをリリースするルイ＝ノエル・ベスティオン・ド・カンブーラが『レクィエム』のオルガン・パートを務めていること。驚きの存在感を示しています。
　ドビュッシーの『シャルル・ドレルアンの3つの歌』はパリ国立図書館所蔵の第1稿による演奏。現行版と非常に違うのに驚かされます。エリュアールの詩によるプーランクの二重合唱による『人間の顔』は、同時期のヴァイオリン・ソナタのように第2次世界大戦中の抵抗運動へのプーランクの思いがこもった作品。抑えた感情が非常な感動を生みます。
　ロマーノとアンサンブル・エデスはまさに合唱のレ・シエクルで、クリスタルのように透明な響きで声の素晴らしさを満喫させてくれます。フォーレの『レクィエム』はレ・シエクルがもちろん当時の楽器を用い、温かくも清冽な音世界を作りあげています。（輸入元情報）

【収録情報】
1. フォーレ：レクィエム Op.48（1893年版）
2. プーランク：カンタータ『人間の顔』
3. ドビュッシー：シャルル・ドレルアンの3つの歌（第1,3曲は第1稿）

　アンサンブル・エデス
　ロクサーヌ・シャラール（ソプラノ：1）
　マチュー・デュブロカ（バリトン：1）
　ルイ＝ノエル・ベスティオン・ド・カンブーラ（オルガン：1）
　レ・シエクル（1）
　マチュー・ロマーノ（指揮）

　録音時期：2018年5月（2,3）、8月（1）
　録音場所：ブローニュ＝ビヤンクール、リトル・トリベカ（2,3）　レセ修道院（1）
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）