レナールツ&ナミュール室内合唱団/フォーレ:レクィエム(初演版)

2024年09月11日 (水) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


ナミュール室内合唱団の美演で甦る、フォーレ『レクィエム』初演時の姿

今年(2024年)歿後100年を迎えるフォーレ。その代表作のひとつである『レクィエム』が1888年1月16日、パリのマドレーヌ寺院で初演された時の編成での録音が登場。この作品は初演後すぐにトランペットとホルンを加えて改訂されたため、通常演奏される1888年版はその編成となっていますが、今回の録音はヴァイオリンを除く弦楽合奏とヴァイオリン独奏、ハープ、ティンパニ、オルガンによるものです(声楽は混声)。また曲には、後に加えられた「奉献唱」と「リベラ・メ」は含まれていません。ホルンの鳴らない「サンクトゥス」などは、むしろ新鮮に聴こえることでしょう。
 フォーレがニデルメイエール音楽学校の卒業作品として作曲し1等賞を獲得した『ラシーヌの雅歌(讃歌)』は、翌年に作成された弦楽五重奏を含む版(ここでは弦楽合奏)で収録しています。そのほか、当時まだ学生であったメサジェと共作した『小ミサ曲(ヴィレルヴィルの漁師たちのミサ)』などラテン語とフランス語によるフォーレの合唱作品を、作曲当時の楽器と演奏様式に沿った解釈で注目を集めてきたミレニアム・オーケストラの器楽勢とナミュール室内合唱団による、作品に深く寄り添う美しい演奏で収録。それぞれの作品の珍しさを越えて、その素晴らしさを堪能することの出来るアルバムです。(輸入元情報)

【収録情報】
フォーレ:
1. ラシーヌの雅歌 Op.11(1865)
〜合唱、弦楽五重奏(弦楽合奏)とオルガンのための
2. 祈り(1890)〜女声合唱とハープのための
3. マドリガル(1883)〜合唱、弦楽四重奏(弦楽合奏)とオルガンのための
4. 小ミサ曲(ヴィレルヴィルの漁師たちのミサ)(1881)〜女声合唱、ハルモニウムとヴァイオリン独奏のための
 キリエ(アンドレ・メサジェ[1853-1929]作曲)
 グロリア
 サンクトゥス
 ああ、救いのいけにえ(メサジェ作曲)
 アニュス・デイ
5. アヴェ・ヴェルム・コルプス Op.65-1(1884)〜女声合唱とオルガンのための
6. 恵深き慈母マリア Op.47-2(1888)〜男声合唱と弦楽四重奏(弦楽合奏)のための
7. タントゥム・エルゴ Op.65-2(1894)〜女声合唱とオルガンのための
8. レクィエム Op.48(1888)初演版〜合唱、弦楽合奏、オルガン、ハープとティンパニのための
 入祭唱とキリエ
 サンクトゥス
 ピエ・イエズ
 アニュス・デイ
 イン・パラディズム

 ナミュール室内合唱団
 カロリーヌ・ウェイナンツ(ソプラノ:8)
 ミレニアム・オーケストラ
 シューイン・コン
(ヴァイオリン独奏:4,8)
 ティボー・レナールツ(指揮)

 録音時期:2024年7月14,15日/7月16,17日
 録音場所:ベルギー中部ヘーフェルレー、イエズス会哲学研究所/ナミュール・コンサートホール
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 初演版世界初録音(8)