「諸君…私の演奏会はお安くなかったぞ」と、ミケランジェリの声が聞こえてきそう。彼の魅力がぎっしり詰まった本当にありがたいセットです。バッハ、ベートーヴェン、シューマン等素晴らしい。ショパンのスケルツォ第１番など、かなり癖のある解釈をしているが、なにより天国で「安売りしやがって」と怒っていないか心配です。だって完璧主義者ならばプライドも高かったはず…

これ本当に皆さん聞いてください!!何度聞いても飽きない彼の澄まされた音楽への興味と理解が肌で感じられるCDです。やっぱり音が綺麗ですね、どうやったらあんな音が指から出てくるのか不思議です。天才はいつまでも天才です。

強い打鍵にも関わらず、透明感のある音で、ミケランジェリの素晴らしさは古い演奏からも良く分かる。1980年代の終わりから1990年の録音では指が良く回っていないようである。年をとったらそれに応じて弾きかたを変えれば良いと思うのに。頑固な人だったんでしょうね。

LP時代からの愛聴盤で革命的名演！今更余計な御託なんぞ不要で割愛します。若きPolliniからﾍﾟﾄﾙｰｼｭｶのﾋﾟｱﾉ版ならではの面白さは勿論、戦争ｿﾅﾀの異様な凄さと凍える美も教わりました。Originals盤ゆえにお薦め。個人的にはもうSACD盤が欲しいナ...

ミケランジェリは「完全主義者」と言われているけど、調律の狂ったピアノも平然と弾いていたことが良くわかるセットです。良い盤はピアノもいいのだが、実態を適切に解説してくれる人、レビュー書いてください。

このひとの音がいい。粒立たちのいいタッチと勢いのある演奏が最高。ベートーヴェンだけじゃないよー。

満足です。ミケランジェリの長所である「美しい音色」と｢堅牢な構成力」のバランスのとれた表現に演奏する楽しさが積みあがっています。40年代の録音はきつかったですが、グリークなどにオペラのアリア的表現で意外な叙情性もみせてくれます。ポリーニに何が不足しているのかを示唆してくれました。

「フーガの技法」「パルティータ」「２４の前奏曲」の３曲が文句無く凄い。一つのスタイルとして完成し尽くされており、些細な問題以外で、全く反論の余地が無い。演奏優位の圧倒的な世界。ＢＯＸの完成度はＯＰ３０３８８のほうが上ですが、いずれにせよ「音の持つ力」がどのようなものか知りたければソコロフを聴くべきだ。ただし他のピアニストが物足らなくなっても知りませんよ。

これはとても良い選曲だと思います。グルダを聞くために最適だと思うし、名演奏KV545とドビュッシーを収録する感性に感心しました。ショパンもこれほど良いとは思わなかったです。なんと楽譜の記譜情報に忠実に弾いているんですねえ。得した気分です。特にモーツァルトは素晴らしい演奏ですねえ。この中でも飛び抜けてます。通して聞くとグルダの響きの作り方がよく分かるＣＤです。

とにかく激安。安いのでいいでしょう。CD3のシューマン「謝肉祭」はすばらしい演奏。