SHM-CD

レゾナンス〜モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番、ベルク:ピアノ・ソナタ、リスト:ピアノ・ソナタ、バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 エレーヌ・グリモー

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCS50126
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SHM-CD

商品説明

『クラシック百貨店 アンコール』
エレーヌ・グリモー/レゾナンス


【SHM-CD仕様】【グリーン・カラー・レーベルコート】
独創的な視点でアルバムを構成する人気ピアニスト、グリモー。本作にはオーストリア=ハンガリー帝国の偉大な作曲家の系譜が示されています。時代を先取りしたモーツァルト、調性の領域を限界まで探ったベルク、そこに繋がるリスト、民衆の歌と踊りを描いたバルトークの諸作を感性豊かに表出した、刮目すべきアルバムです。(メーカー資料より)

【収録情報】
● モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310(300d)
● ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
● リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
● バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56


 エレーヌ・グリモー(ピアノ)

 録音時期:2010年9月
 録音場所:ベルリン、放送センター
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

  • 01. ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310 (300d) 第1楽章:Allegro maestoso
  • 02. ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310 (300d) 第2楽章:Andante cantabile con espressione
  • 03. ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310 (300d) 第3楽章:Presto
  • 04. ピアノ・ソナタ 作品1
  • 05. ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
  • 06. ルーマニア民俗舞曲 BB68 第1曲:棒踊り
  • 07. ルーマニア民俗舞曲 BB68 第2曲:飾り帯の踊り
  • 08. ルーマニア民俗舞曲 BB68 第3曲:足踏み踊り
  • 09. ルーマニア民俗舞曲 BB68 第4曲:ブチュムの踊り
  • 10. ルーマニア民俗舞曲 BB68 第5曲:ルーマニア風ポルカ
  • 11. ルーマニア民俗舞曲 BB68 第6曲:速い踊り

総合評価

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1/27のサントリーホールでの同一プログラム...

投稿日:2011/02/11 (金)

1/27のサントリーホールでの同一プログラムを聴いた。確かにモーツァルトは個性的な表現で好みが分かれるだろう。全体的には叩きつけるようなタッチが気になったが、曲目をみればそれも得心がいく。圧巻はベルクとリスト。前者はロマンティックに偏ることも、機械的に偏ることもなしに、クリアな音でいい意味での中庸さを保ち、この曲を聴きやすいものにしていた。リストは鬼神のような演奏だったが、グリモーがこの曲の構成を完全に把握した上で、構成が実によくわかる、もっと言えばグリモーの演奏によって、このソナタが初めて聴きやすいものに感じられたと言ってもいい。パーフェクトな技巧で全体にみなぎる緊張感も並々ならぬものがあった。30分にわたる長丁場を見事に弾ききったこともあるが、ブラボーが出たのもうなずける。バルトークはいわば食事の後のデザート、アンコール的な感じで、リストの後間髪いれず演奏されたが、軽やかな音で爽快に舞曲を弾いてみせた。アンコールはグルックの聖霊の踊りとショパンのエチュードの二曲。因みにNHKのカメラが入り、今後放映とのこと。楽しみに待ちたい。

ウロウロ さん | 東京都 | 不明

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 モーツァルトに興味があったが、予想した...

投稿日:2011/01/30 (日)

 モーツァルトに興味があったが、予想したように相当個性的である。初めてきいたときはついていけないと思ったが、繰り返して聴いているとこれはこれでよい。グリモーらしさが見えてくる。とくに第2楽章は秀逸。ベルクは彼女らしさがもっと自然に現れている。リストももちろんよい。スケールの大きさ、切れ込みのよさ、瞑想の深さ、すべてにグリモーらしさが炸裂する。バルトークは、悪くはないが、よい部分とどうかなという部分が共存している。

おっさん さん | 神奈川県 | 不明

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選曲、演奏、録音の三拍子そろった素晴らし...

投稿日:2010/11/15 (月)

選曲、演奏、録音の三拍子そろった素晴らしい名演集であると高く評価したい。まず、いかにもグリモーならではのセンス満点の選曲の妙が見事だ。モーツァルトからリスト、ベルク、そしてバルトークに至る作品の変容の系譜を一枚のCDで味わうことができるのは、何と言う素晴らしいことであろうか。バルトークの選曲に当たって、ピアノソナタではなく、ルーマニア民俗舞曲を採用したのも大変興味深いところだ。そして、演奏内容も凄い。モーツァルトなど、他のピアニストによる演奏とはまるで異なる、いわゆる崩した演奏であるが、グリモーの心の込め方が尋常ならざるレベルに達しているため、非常に説得力のある名演に仕上がっている。ベルクやリストの、超絶的なテクニックも凄いの一言。特に、リストは、卓越したテクニックを要するだけでなく、幅広い表現力をも必要とするが、グリモーは、力強い打鍵から天国的な抒情の美しさに至るまで完璧に表現し、実にスケール雄大な名演を成し遂げている。特に、強靭な打鍵は、女流ピアニストの常識を覆すような圧倒的な迫力に満ち溢れている。ルーマニア民俗舞曲の各曲の巧みな描き分けも、前3曲のピアノソナタを総括するようなドラマティックなアプローチで巧みに行うことに成功している。録音も鮮明であり、特に、ピアノ曲との相性抜群のSHM−CD化は、本盤の価値を高めるのに大きく貢献していると言える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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