CD 輸入盤

エレーヌ・グリモー/レゾナンス〜リスト:ロ短調ソナタ、ベルク:ソナタ、モーツァルト:ソナタ第8番、バルトーク:ルーマニア民俗舞曲

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4778766
組み枚数
:
1
レーベル
:
Dg
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

エレーヌ・グリモー/レゾナンス
リスト:ロ短調ソナタ、ベルク:ソナタ、モーツァルト:ソナタ第8番ほか

収録作品はモーツァルト、ベルク、リスト、バルトークという4人のオーストリアとハンガリーの作曲家によるもので、作品が書かれた年代は137年間と幅広く、書かれた場所もパリ、ワイマール、ウィーン、ブダペストとさまざま。
 自筆譜に1778年パリと記されたモーツァルトのイ短調ソナタK.310は、モーツァルトのピアノ・ソナタの中では珍しく短調で書かれ、その悲劇的で美しい作風から人気の高い作品。
 その130年後にウィーンで書かれたベルクのピアノ・ソナタはロ短調を主調とする20世紀作品で、新ウィーン楽派のピアノ曲の中では最も有名。
 1853年にドイツのワイマールで書かれ、シューマンに献呈されたリストのロ短調ソナタは、名技的で凝った動機労作からピアニストには表現力の求められる作品。当初クララ・シューマンやハンスリックから批判され、ワーグナーからは絶賛されたこの曲は、現在では人気ピアノ・ソナタとして屈指の存在となっています。
 バルトークのルーマニア民俗舞曲は1915年にブダペストで作曲されており、6曲の小品から構成されています。ルーマニアの民俗音楽を素材に書かれたこれらの音楽はどれも親しみやすいもので、中にはテレビ番組でおなじみのメロディもあるなど知名度の高さも十分。
 レゾナンス(共鳴)というタイトルのもと、様々なスタイルの音楽をまとめあげた今回のアルバムは、グリモーの到達した現在の境地を示すものとして、その音楽性とテクニックを存分に示すことのできる選曲になっているものと思われます。(HMV)

【収録情報】
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310
・ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1
・リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
・バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56

 エレーヌ・グリモー(ピアノ)

 録音:2010年8月
 録音場所:ベルリン
 録音方式:デジタル

収録曲   

  • 01. 1. Allegro maestoso
  • 02. 2. Andante cantabile con espressione
  • 03. 3. Presto
  • 04. Massig bewegt - Langsames Tempo - Quasi Adagio
  • 05. Lento assai - Allegro energico - Grandioso - Recitativo - Andante sostenuto - Quasi Adagio - Allegro energico - Piu mosso - Stretta quasi Presto - Presto-Prestissimo - Andante sostenuto - Allegro moderato - Lento assai
  • 06. 1. Stick Dance
  • 07. 2. Sash Dance
  • 08. 3. Stamping Dance
  • 09. 4. Dance of Buchum
  • 10. 5. Roumanian Polka
  • 11. 6. Fast Dance
  • 12. 1. Stick Dance
  • 13. 2. Sash Dance
  • 14. 2. Sash Dance
  • 15. 3. Stamping Dance
  • 16. 3. Stamping Dance
  • 17. 4. Dance of Buchum
  • 18. 4. Dance of Buchum
  • 19. 5. Roumanian Polka
  • 20. 5. Roumanian Polka
  • 21. 6. Fast Dance
  • 22. 6. Fast Dance

総合評価

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1/27のサントリーホールでの同一プログラム...

投稿日:2011/02/11 (金)

1/27のサントリーホールでの同一プログラムを聴いた。確かにモーツァルトは個性的な表現で好みが分かれるだろう。全体的には叩きつけるようなタッチが気になったが、曲目をみればそれも得心がいく。圧巻はベルクとリスト。前者はロマンティックに偏ることも、機械的に偏ることもなしに、クリアな音でいい意味での中庸さを保ち、この曲を聴きやすいものにしていた。リストは鬼神のような演奏だったが、グリモーがこの曲の構成を完全に把握した上で、構成が実によくわかる、もっと言えばグリモーの演奏によって、このソナタが初めて聴きやすいものに感じられたと言ってもいい。パーフェクトな技巧で全体にみなぎる緊張感も並々ならぬものがあった。30分にわたる長丁場を見事に弾ききったこともあるが、ブラボーが出たのもうなずける。バルトークはいわば食事の後のデザート、アンコール的な感じで、リストの後間髪いれず演奏されたが、軽やかな音で爽快に舞曲を弾いてみせた。アンコールはグルックの聖霊の踊りとショパンのエチュードの二曲。因みにNHKのカメラが入り、今後放映とのこと。楽しみに待ちたい。

ウロウロ さん | 東京都 | 不明

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 モーツァルトに興味があったが、予想した...

投稿日:2011/01/30 (日)

 モーツァルトに興味があったが、予想したように相当個性的である。初めてきいたときはついていけないと思ったが、繰り返して聴いているとこれはこれでよい。グリモーらしさが見えてくる。とくに第2楽章は秀逸。ベルクは彼女らしさがもっと自然に現れている。リストももちろんよい。スケールの大きさ、切れ込みのよさ、瞑想の深さ、すべてにグリモーらしさが炸裂する。バルトークは、悪くはないが、よい部分とどうかなという部分が共存している。

おっさん さん | 神奈川県 | 不明

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選曲、演奏、録音の三拍子そろった素晴らし...

投稿日:2010/11/15 (月)

選曲、演奏、録音の三拍子そろった素晴らしい名演集であると高く評価したい。まず、いかにもグリモーならではのセンス満点の選曲の妙が見事だ。モーツァルトからリスト、ベルク、そしてバルトークに至る作品の変容の系譜を一枚のCDで味わうことができるのは、何と言う素晴らしいことであろうか。バルトークの選曲に当たって、ピアノソナタではなく、ルーマニア民俗舞曲を採用したのも大変興味深いところだ。そして、演奏内容も凄い。モーツァルトなど、他のピアニストによる演奏とはまるで異なる、いわゆる崩した演奏であるが、グリモーの心の込め方が尋常ならざるレベルに達しているため、非常に説得力のある名演に仕上がっている。ベルクやリストの、超絶的なテクニックも凄いの一言。特に、リストは、卓越したテクニックを要するだけでなく、幅広い表現力をも必要とするが、グリモーは、力強い打鍵から天国的な抒情の美しさに至るまで完璧に表現し、実にスケール雄大な名演を成し遂げている。特に、強靭な打鍵は、女流ピアニストの常識を覆すような圧倒的な迫力に満ち溢れている。ルーマニア民俗舞曲の各曲の巧みな描き分けも、前3曲のピアノソナタを総括するようなドラマティックなアプローチで巧みに行うことに成功している。録音も鮮明であり、特に、ピアノ曲との相性抜群のSHM−CD化は、本盤の価値を高めるのに大きく貢献していると言える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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