グーアンが抜群のテクニックと濃厚な歌で聴かせるビゼー
1988年パリ生まれの新星ピアニスト、ナタナエル・グーアン。リストのディスクでは驚異的なテクニックと知性を感じさせるプログラムで話題を集めましたが、今回のソロ・アルバムはビゼーで登場。
ビゼーは、リストにも認められたほどのピアノの腕前の持ち主でした。どの作品も標題を持っており、持ち前のメロディの美しさ、そして自身のピアノの腕を髣髴とさせる華麗なパッセージも聴かれる魅力的な作品をのこしています。このアルバムでは、ビゼーの作品のほか、ビゼーの作品を他の作曲家、あるいはグーアン自身が編曲したもの、そしてサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番はビゼーがこれまた超絶技巧のピアノ独奏版に編曲したものを収録。グーアンが、ビゼーのメロディの天賦の才とヴィルトゥオーゾを存分に引き出した秀演を展開しています。
グーアンはソロ、そして室内楽でも引っ張りだこの存在。ヨーロッパ、アジア、アメリカでの演奏会経験も豊富。4歳から音楽を学び始め、オーストリアのヨハネス・ブラームス・コンクールや、スウェーデン国際デュオコンクールで優勝しています。2015年には、ピリスのパルティトゥーラ・プロジェクトに選ばれ、日本でもベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番や、ピリスとの連弾を披露しています。(輸入元情報)
【収録情報】
ビゼー:
● ラインの歌(6つの無言歌)(夜明け/出発/夢/ジプシー女/打ち明け話/帰還)
● 『真珠採り』よりナディールのロマンス『耳に残るは君の歌声』(グーアン編)
● 半音階的変奏曲
● メヌエット(『アルルの女』第1組曲より)(ラフマニノフ編)
● サン=サーンス/ビゼー編:ピアノ協奏曲第2番 op.22(ピアノ独奏)
ナタナエル・グーアン(ピアノ)
録音時期:2019年7月3-5日
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)