かわいい！紗矢香

この曲を、これほど愛らしく演奏したものは他にはない。ウィーンフィルの弦の美しさと合わせて、美しさも最上級である。これだけ、美しくかつ愛らしく演奏出来るのは、卓越した超絶技巧があってのことだ。世界最高の美女の最高の名演技を堪能するがごとき楽しみがある。クレメルにはパガニーニの他の作品を含め、まだまだ録音して欲しい曲が山ほど残っている。

パガニーニの２４の奇想曲をこれだけ面白く聞かせてくれる演奏は他にはない。パールマン全盛期の見事な、音色もきれいな演奏である。これだけの難曲をいとも軽々と面白く聞かせてくれるパールマンの才能に脱帽である。

パガニーニにこんな名曲が存在しているとは知りませんでした。しかもヴァイオリンとギターとのコンビネーションがなんとも素敵なのです。広く多くの方にぜひ一度は耳にして欲しいＣＤだと思います。

ヴァイオリンの歌を満喫できる素晴らしい作品集。Bianchi というヴァイオリニストは全然知らなかったが，サルバトーレ・アッカルドを彷彿とさせる。こういう思いがけない演奏に巡り会うのがＣＤ蒐集の醍醐味と思う。録音も満点。

作曲者の意図を忠実に守りぬいた、若さ溢れるエネルギシュな演奏。 ハツラツとした高音がとても気持ち良く、達筆に書かれた文章のような演奏表現に好印象を受ける。 日本人バイオリニストとしては MIDORIに続くヴィルトーゾへと成長していくのではなかろうか。

パールマンを聴いていたが、各曲が良く理解できず、カプリース自体に魅力を見出せなかった。が、本盤を聴いて目(耳)からウロコ！嫌いだった原因はパールマンが下手糞だったから。アーネスのテクと表現は大見得こそ切らないが、正確無比かつ美音！解釈も透徹してる。重箱の隅を穿るほどの超優秀録音でもアラやボロは皆無！

このテクニックと歌謡性はただ者には、なしえない業であり、アッカルドに遜色無いと言えば誉めすぎだろうか。自己の手になるカデンツァも曲趣にマッチし創意工夫にも満ちている。バックのローカルぽさが返って主役を引き立てているのは皮肉である。廉価盤一枚の値段でこの全集が買えるなんて、信じられない。本当は誰にも教えたくないのだが、感激してバラしてしまった。後悔！

素晴らしい安定した演奏です。教科書的な演奏と批判される方もいらっしゃいますが、教科書的に弾くことも個性の一つではないでしょうか・・・。

小ホールでのリサイタルを想わせる程良い距離感と空気感が素敵である。ギターとのバランスも当を得ていて、録音センスの良さを感じる。真空管機材を多用している様だが、響きは至ってクールであり爽やか。ロケ地にもよるのだろうが、他の室内楽の収録傾向も同様なので、これがFONEの求めている音なのだろう。