CD 輸入盤

無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲 クリスチャン・フェラス(2CD)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
AGES509008
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

CD初出!
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲  
クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)

フランスの名ヴァイオリニスト、クリスチャン・フェラスが急死してすでに24年。没後20年を迎えた2002年頃からリリースが盛んになってきましたが、今回はなんとバッハの無伴奏の登場です。
 1977年12月21日にステレオ・レコーディングされたこの録音は、Sine Qua Non Superbaというマイナー・レーベルから3枚組のLPセットとして発売されますが、当時はフェラスがコンサート活動を休止していたこともあって、あまり出回らなかったようです。それだけに今回のリリースはフェラス・ファンにはまさに大事件といったところで、バッハの大作に当時のフェラスがどんなアプローチを試みたのか、非常に気になるところです。

 クリスチャン・フェラスは、1933年6月17日、フランスのル・トゥケに生まれます。幼い頃から父によってヴァイオリンの手ほどきを受け、1941年にニース音楽院に入学、1943年には同地のコンクールで優勝します。翌年、パリ音楽院に入学し、ジョルジュ・エネスコとルネ・ベネデッティにヴァイオリンを、ジョゼフ・カルヴェに室内楽を師事。すぐに頭角をあらわし、室内楽とヴァイオリン演奏で首席となり、13歳で同音楽院を卒業。パリ・デビューののち、各地のコンクールで優秀な成績を収めますが、17歳頃からは実際のコンサートやレコーディングが本格化、ランパルやエネスコと共演した室内楽コンサートのほか、ベームに招かれてコンチェルトを演奏、さらに、シューリヒトとブラームスのヴァイオリン協奏曲をレコーディングし、アメリカでもミュンシュとブラームスを演奏したり、マールボロ音楽祭に出演するなどし、ときには現代作品の初演もおこなったりと、1950年代のフェラスの活躍はたいへんに華麗なものでした。
 1960年代に入るとツアーの忙しさは相変わらずながら、EMIへの録音が活発化し、しかも1964年からは、カラヤン&ベルリン・フィルやバルビゼと共演してDGに数多くのレコーディングをおこない、加えてコンサートも熱心におこなうというような多忙な状態が続きます。
 そうしたストレス過多な状況がフェラスを追い込んだのか、彼は酒に溺れるようになります。それでもコンサートや録音は続けており、1975年にはその功績によってパリ音楽院から表彰され同音楽院の教授として迎えられることとなるのですが、この頃からフェラスは公開コンサートをおこなわなくなってしまいます。
 今回登場するバッハの無伴奏は、この時期に収録されたものなので、演奏家としてさまざまな経験を積んできたフェラスの心情がどのような形で反映されているのか、非常に興味深いところです。
 フェラスはその後、1982年3月9日にパリでコンサートを開いてカムバックします。5月6日には同じくパリで盟友バルビゼと共演し大きな成功を収めます。8月25日にはヴィシーでも演奏会をおこなうのですが、それから20日後の9月14日に、49歳のフェラスはなぜか自殺してしまうのです。

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
CD-1
・ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001
 Adagio (4:28)
 Fugue (5:28)
 Siciliana (3:44)
 Presto (4:02)

・パルティータ第1番 ロ短調 BWV.1002
 Allemande (5:02)
 Double (2:13)
 Courante (3:38)
 Double (4:08)
 Sarabande (4:09)
 Double (2:00)
 Bourrée (3:42)
 Double (3:18)

・ソナタ第2番 イ短調 BWV.1003
 Grave (3:52)
 Fugue (8:21)
 Andante (5:12)
 Allegro (5:47)

CD-2
・パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004
 Allemande (3:17)
 Courante (2:53)
 Sarabande (4:30)
 Gigue (3:17)
 Chaconne (14:02)

・ソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005
 Adagio (4:06)
 Fugue (10:12)
 Largo (3:45)
 Allegro assai (5:43)

・パルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006
 Prelude (3:47)
 Loure (4:32)
 Gavotte (2:57)
 Menuet I et II (4:04)
 Bourrée (1:37)
 Gigue (1:52)

 クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)



 録音:1977年12月21日(ステレオ)

総合評価

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 演奏は四つ星。オリジナルは聴いていない...

投稿日:2009/05/12 (火)

 演奏は四つ星。オリジナルは聴いていないので判りません。この残響過多のディスクは remasterの故か? 単に reissueで、原来残響が多い録音なのか? 当時既にこの様な残響まみれな物を出していたとしたら戴けません。録音が不可で星は三つと致しました。   

四郎右衛門 さん | 大阪府 | 不明

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驚嘆しました。旧様式の演奏ではもはや名演...

投稿日:2008/06/30 (月)

驚嘆しました。旧様式の演奏ではもはや名演は現れないと思っていた無伴奏ですが、このフェラスのディスクはエネスコ、シゲッティ、シェリングに肩を並べる大変な名演です。なぜアナログ時代に評判にならなかったのか不思議というほかないですね。やや残響が勝った録音ながらバッハにはそれがふさわしいのではないでしょうか。やはり最近聴いたドヴィ・エルリの演奏にも驚きましたが、これはそれをはるかに超える永遠の名盤というにふさわしいディスクです。フェラスは再評価がすすんで数々の録音がリリースされていますが、これはその白眉というべき絶対的セット。今後、無伴奏を語るうえで逸してはならないディスクとなりました。素晴らしい!

サンソンぴー助 さん | 新宿 | 不明

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フェラスがこのような素晴らしいバッハを残...

投稿日:2008/05/19 (月)

フェラスがこのような素晴らしいバッハを残していてくれたことに驚く。なぜ、このような素晴らしい演奏を残した後に命を自ら断ったのか、不思議でならない。フェラスが天国で素晴らしい演奏を続けていることを祈るばかりだ。

ドクターペイン さん | 仙台市太白区 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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