CD 輸入盤

フーガの技法、フランス組曲全曲 ジョアンナ・マグレガー(3CD)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2564672352
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ジョアンナ・マグレガー/バッハ:フーガの技法、フランス組曲

【収録情報】
J.S.バッハ:
・フーガの技法 BWV.1080

 録音時期:1995年
 録音場所:ブリストル、ブランドン・ヒル、セント・ジョージ教会
 録音方式:デジタル(セッション)
 原盤:COLLINS

・フランス組曲 BWV812-817(全6曲)

 録音時期:1993年
 録音場所:スネイプ、モールティングス
 録音方式:デジタル(セッション)
 原盤:COLLINS

 ジョアンナ・マグレガー(ピアノ)

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いずれも15年以上前、J.MacGregorが30代の...

投稿日:2011/07/17 (日)

いずれも15年以上前、J.MacGregorが30代の録音ですが、やはりとても通常のクラシック・ピアニストに対する感覚では推し量れない、一口で言って非常に求心力の強い演奏です。まずフランス組曲ですが、モダン・ピアニストのほとんどが、この曲集の愛らしい旋律や和声にとらわれて、内部構造の不明確な、外見はバロックでも内実はGallant様式の亜流のような音楽を作ってしまうのに対し、MacGregorの演奏は、複数声部を完全に独立させ、時には旋律や和声を犠牲にしても(?)まるで低音声部が主役のような、あくまで強固に多声的・構築的な音楽を実現しています。明らかにGouldの影響を受けていると思われる部分もあるのですが、そういった外見以上に、この点をモダン・ピアノではっきり実現できているのは確かに過去Gould以外は思い当たりません。ぱっと見、強烈な印象はそれ程にないのですが、繰り返し聴くにつれ、フランス組曲の簡素だが堅固な音楽に惹きつけられていきます。明らかにモダン・ピアノによるフランス組曲全曲での、数少ない名演奏の一つと思います。フーガの技法は、演奏の組み立てはさすがに若々しくラフで、即興性を重んじてるかと思えるほど。決してペダルも忌避せず、縦の線も厳格に揃えているわけではないのですが、各々の声部が完全に独立し、数人の奏者(声部)が自由にしかも生き生きと発言しつつ、全体を構成していく様が、MacGregorの強烈なテクニックに支えられて圧巻です。最新のGoldbergの名演に較べると、演奏全体の考え抜かれた透徹さは一歩譲りますが、それでも数あるモダン・ピアノによるフーガの技法中で、これだけ古典派以降のピアノ音楽伝統に囚われない、バロック的でも現代的でもある自由な演奏は、Gouldのピアノによる数曲を除いては、他に越えるもののないレベルであると思います。Gouldがいない今、現存するピアニストでMacGregorほどに、多声音楽に根ざしたJ.S.Bachの本質を生き生きと正しく伝えることのできる奏者は、いないのではないでしょうか。J.S.Bachの音楽を愛する、できるだけ多くの方に聴いてもらいたい好演盤です。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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