CD 輸入盤

『イタリア風の協奏曲集〜イタリア協奏曲、編曲集』 アレクサンドル・タロー(ピアノ)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
HMM931871
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


音色の魔術師、タローによるバッハ
魅惑的な官能すら漂う絶品の緩徐楽章


音色の魔術師、アレクサンドル・タロー、2004年録音の「バッハのイタリア風の協奏曲集」が再登場します。タローはフランス・バロックの巨匠ラモー[1683-1764]の作品をモダン・ピアノで弾いて一躍注目されました(2001年録音)。それに続くのがこのバッハ作品集です。イタリア風の協奏曲集と題し、イタリア協奏曲をはじめ、バッハが魅了されて編曲したヴィヴァルディやマルチェッロの作品をセレクト。ディスク冒頭の『シシリエンヌ』からモダン・ピアノのひんやりとした質感を漂わせながら、ピアノ、しかもタローの手による演奏でないと為しえないような世界が広がります。イタリア協奏曲では非常に輝かしい第1楽章、第2楽章での静けさ、そして快速パッセージがきらびやかに飛び交う第3楽章は素晴らしい出来栄えです。快速な楽章での雄弁さはもちろんのこと、緩徐楽章での、タローの人の心をわしづかみにして放さないような魅惑的なまでの官能すら感じさせる音楽は、あらためて聴いても圧巻。(輸入元情報)

【収録情報】
J.S.バッハ:
1. シシリエンヌ〜協奏曲ニ短調 BWV.596より第3楽章
2. 協奏曲ト短調 BWV.975
3. アリア〜パストラーレ ヘ長調 BWV.590より第3楽章
4. イタリア協奏曲ヘ長調 BWV.971(クラヴィーア練習曲集 第2部)
5. 協奏曲ニ短調 BWV.974
6. 協奏曲ハ短調 BWV.981
7. 協奏曲ト長調 BWV.973
8. アンダンテ〜協奏曲ロ短調 BWV.979より第4楽章


 1:ヴィヴァルディの『調和の霊感』 op.3-11(2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲)のバッハによるオルガン編曲(第3楽章)を、タローがピアノ版に編曲。
 2:ヴィヴァルディの『ラ・ストラヴァガンツァ』 op.4〜第6番のバッハによるクラヴィーア編曲
 5:アレッサンドロ・マルチェッロのオーボエ協奏曲のバッハによるクラヴィーア編曲
 6:ベネデット・マルチェッロのヴァイオリン協奏曲のバッハによるクラヴィーア編曲
 7:ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲 ト長調 op.7の第2集、第2番 RV.299のバッハによるクラヴィーア編曲
 8:トレッリのヴァイオリン協奏曲のバッハによるクラヴィーア編曲

 アレクサンドル・タロー(ピアノ)

 録音時期:2004年9月
 録音場所:パリ、IRCAM
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
協奏曲。1人で弾く協奏曲でもを集めてきた...

投稿日:2010/05/16 (日)

協奏曲。1人で弾く協奏曲でもを集めてきたような、タロー独特のコンセプトアルバム。協奏曲とは、例えばバロック時代の合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)、弦楽中心のオケと独奏楽器。そもそも協奏曲の形態は、6声から16声までの声楽+器楽による17世紀初めの教会用声楽曲に、最初の形を見ることができるそうだ。武満徹の「ノーヴェンバー・ステップス」も、西洋的な和音や和声の意味からは大きく離れるのだが、実質的には「協奏曲」だ。「イタリア風協奏曲」バッハでは珍しく本人がfとpを書き込んでいる。この曲をさらったことのある人なら、イタリア協奏曲のfとpを「フォルテ」と「ピアノ」とは呼べないだろう。これを合奏を意味する「トォッティ」と、独奏楽器と通奏低音で演奏する「ソロ」に読み替える。fの部分では表層重視の多彩な音色、pの部分では右手と左手の構造としての会話として演奏するのが普通だし、もともと2段チェンバロの発明をバッハが面白がって作った曲だ(この前提を踏み潰す論外演奏の多いこと多いこと(泣))。以前カツァリスの録音があった。カツァリスはチェンバロ(しかも2段チェンバロ。凄い技術!)のパロディーをやっていたが(当時のレコ芸は「カツァリスの音が硬い。緊張したのだろうか?」と絶望的な大ボケコメントを炸裂させてたけど)、タローの録音はもっとピアノの特徴を生かしたもので、解釈としてより進化したものと評価できると思うのだが。楽譜を見ながら聴くと、この確信犯的な戦略が見えて面白い。「現代ピアノを使った1人で弾く協奏曲の在り方」という策略。このような企画を通してしまう演奏家。私はそのような視点からタローを面白がっています。これはオタク向きの企画のように思えてならない(そもそもタローの演奏からはオタッキーな感覚がムンムン漂ってきて、大変面白いのだが(笑))。

蝉の抜殻 さん | 神奈川県 | 不明

5

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

プロフィール詳細へ

バッハ(1685-1750)に関連するトピックス

古楽 に関連する商品情報

おすすめの商品