ディーリアス(1862-1934)

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CD

管弦楽作品集 バルビローリ(2CD)

ディーリアス(1862-1934)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOCE13575
組み枚数
:
2
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

バルビローリ/ディーリアス:管弦楽曲集

バルビローリが晩年に残したきわめつけの名盤。すべてステレオ録音で、ディーリアス特有のたゆたうような情感を美しくあらわしたその見事さは、長年に渡って英国音楽ファンの心を捉えて離しませんでした。その没我の境地ともいうべき独特の美の世界、自然を前にしたときの繊細な心の移ろいを思わせる語りくちのうまさは、茫洋としただけのディーリス演奏では決して味わえない感動を約束してくれます。

・歌劇『イルメリン』前奏曲作品21[05:44]
 1966年7月14日、キングズウェイ・ホール
 ロンドン交響楽団

・狂詩曲『夏の庭園にて』[14:52]
 1968年8月6〜8日、アビーロード第1スタジオ
 ハレ管弦楽団

・間奏曲とセレナード〜歌劇『ハッサン』より(ビーチャム編)[05:13]
 1968年8月6〜8日、アビーロード第1スタジオ
 ハレ管弦楽団、ロバート・ティアー(T)

・『夜明け前の歌』[06:13]
 1968年8月6〜8日、アビーロード第1スタジオ
 ハレ管弦楽団

・「ラ・カリンダ」〜歌劇『コアンガ』より(フェンビー編)[04:28]
 1968年8月6〜8日、アビーロード第1スタジオ
 ハレ管弦楽団

・『春初めてのカッコウを聞いて』(小管弦楽のための2つの小品第1曲)[07:22]
 1968年8月6〜8日、アビーロード第1スタジオ
 ハレ管弦楽団

・『川の上の夏の夜』(小管弦楽のための2つの小品第2曲)[07:00]
 1968年8月6〜8日、アビーロード第1スタジオ
 ハレ管弦楽団

・『去りゆくつばめ』(フェンビー編)[10:45]
 1968年8月6〜8日、アビーロード第1スタジオ
 ハレ管弦楽団

・間奏曲『楽園への道』〜歌劇『村のロメオとジュリエット』より(ビーチャム編)[09:44]
 1965年8月24日、キングズウェイ・ホール
 ロンドン交響楽団

・『夏の歌』[11:14]
 1966年7月14日、キングズウェイ・ホール
 ロンドン交響楽団

・『アパラチア』(古い黒人奴隷の歌による変奏曲)[38:17]
 1970年7月15〜17日、キングズウェイ・ホール
 ハレ管弦楽団、アンブロジアン・シンガーズ、アラン・ジェンキンス(Br)

・『ブリッグの定期市』(イギリス狂詩曲)[17:58]
 1970年7月15〜17日、キングズウェイ・ホール
 ハレ管弦楽団

内容詳細

60年代後半から70年にかけての録音。ディーリアス特有の情感を色濃く描き出しながら、その響きはあくまでスッキリ整理されている。最晩年のバルビローリが、手塩にかけたハレ管弦楽団とともに残した永遠の名盤。「アパラチア」は彼の最後の録音だ。(長)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ディスク   2

総合評価

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ジョン・バルビローリが晩年に、手兵、ハレ...

投稿日:2023/09/17 (日)

ジョン・バルビローリが晩年に、手兵、ハレ管弦楽団とロンドン交響楽団を振って録音したデューリアスのオーケストラ作品集です。 バルビローリは北欧の作曲家や、ドイツ音楽等イギリスから見た外国の曲はもちろん、本家イギリスの音楽でも高い評価を残しており、このデューリアスの録音でも整理された見通しの良さと、ロマンチックなわかりやすい音楽を聴かせてくれます。 デューリアスの音楽はCM等で使われる事も少なく、ちょっととっつきにくさもありますが、本音源は入門盤としておすすめの一枚となっています。

レインボー さん | 不明 | 不明

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有名で比較的短い作品が中心だが、ロマン的...

投稿日:2013/01/12 (土)

有名で比較的短い作品が中心だが、ロマン的で上品さが心地よい。ディーリアスといえば、端正なビーチャムとこのロマン的なバルビローリのレコードが有名だ。いまはグローブスやヒコックスら様々な指揮者の名盤が増えつつあるが、やはり原点は2氏の演奏だ。知る人ぞ知る、言い換えれば、決してメジャーな作曲家ではないのに、彼らの名盤をCD初期時代からこうして細々とでも廃盤にならずに活かしていることには、英国起源のレーベルならではの良心を感じる。

eroicka さん | 不明 | 不明

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バルビローリは、シベリウス等の北欧音楽と...

投稿日:2011/08/19 (金)

バルビローリは、シベリウス等の北欧音楽とともにイギリス音楽を得意中の得意としていた。とりわけ、本盤におさめられたディーリアスの管弦楽曲集は、バルビローリが指揮したイギリス音楽の様々な録音の中でも最良の遺産の一つと言っても過言ではあるまい。ディーリアスの管弦楽曲は、いずれもいかにもイギリスの詩情溢れる親しみやすいものであるが、これをバルビローリ以上に情感豊かに美しく演奏したことがこれまでにあったのであろうか。ディーリアスと親交の深かったビーチャムが、手兵ロイヤル・フィルとともに管弦楽曲集の録音(1958、1960、1963年)を遺しており、それは現在においてもディーリアスの管弦楽曲演奏の規範となるべき至高の超名演であると言えるが、各演奏における情感の豊かさ、心を込めた歌い方においては、本盤のバルビローリの演奏の方に軍配があがると言える。また、バルビローリの演奏が素晴らしいのは、これらの各楽曲のスコアに記された音符のうわべだけをなぞっただけの薄味の演奏にはいささかも陥っていないということであろう。ディーリアスの管弦楽曲の演奏に際しては、その旋律の美しさに気をとられて、音楽の内容の追及をどこかに置き忘れた薄味の演奏も散見されるところであるが、バルビローリによる本演奏は、もちろん前述のように美しさにおいても他の演奏の追随を許さないものがあると言えるが、どこをとっても奥深い情感と独特のニュアンスが込められており、楽曲の細部に至るまで彫琢の限りを尽くした内容の濃い演奏を展開していると言える。また、本盤におさめられた楽曲のうち、「アパラチア」(古い黒人奴隷の歌による変奏曲)と「ブリッグの定期市」(イギリス狂詩曲)については、バルビローリの死の数か月前の録音であり、これらの楽曲の演奏に漂う清澄な美しさは、バルビローリが死の直前になって漸く到達し得た至高・至純の境地と言えるのかもしれない。いずれにしても、バルビローリによる本演奏は、その美しさにおいても、内容の濃さにおいても、正にディーリアスの演奏の理想像の具現化と言えるところであり、ディーリアスと親交があったビーチャム盤を除けば、ディーリアスの管弦楽曲集の演奏史上でもトップの座を争う至高の超名演と高く評価したいと考える。録音は、数年前にリマスタリングされたこともあって比較的良好な音質であると言えるが、バルビローリによる最大の遺産の一つでもあり、今後はHQCD化、そして可能であればSACD化を図るなど、更なる高音質化を大いに望んでおきたいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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