ジェームズ・c・コリンズ

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ビジョナリーカンパニー 3 衰退の五段階

ジェームズ・c・コリンズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784822248178
ISBN 10 : 4822248178
フォーマット
出版社
発行年月
2010年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,316p

内容詳細

「成功から生まれる傲慢」「規律なき拡大路線」「リスクと問題の否認」「一発逆転策の追及」「屈服と凡庸な企業への転落か消滅」ーー。企業は、いつかは衰退する。それは偉大であった企業も例外ではない。本書は、『ビジョナリー・カンパニー』『ビジョナリー・カンパニー 2 飛躍の法則』で膨大な調査データから「時代を超える生存の法則」と「良好な企業から偉大な企業への飛躍の法則」を導き出した在野の経営学者、ジェームズ・C・コリンズが、一転して「衰退の法則」に着目、「衰退の五段階」としてまとめた。


取り上げられたのは、前記2冊で言及された60社の大企業のなかから、「衰退の五段階」を歩んだヒューレット・パッカード(HP)、メルク、モトローラ、ラバーメイド、スコット・ペーパー、ゼニスなどの11社。


この11社を現時点で衰退していない同業の比較対象企業と比較し、どこが岐路となったのかを分析した。衰退企業11社を選んだのが2008年の金融危機以前であったため、『ビジョナリー・カンパニー 2』で飛躍企業として取り上げられ、経済危機で国有化されたファニーメイ(連邦抵当金庫)は入っていないが、付録に「ファニーメイと2008年の金融危機」として言及されている。


卓越したリーダーによって衰退パターンを逃れたケースもある。ルイス・ガースナーによって再建されたIBMや、ニューコア、ノードストロームのケースが付録として収録されている。


【目次】
ビジョナリーカンパニー3 衰退の五段階
謝辞
前書き


第一章 静かに忍び寄る危機
危機の瀬戸際にあって気づかない


第二章 衰退の五段階
調査の過程
調査結果ーー五段階の枠組み
脱出への道はあるのか


第三章 第一段階 成功から生まれる傲慢
傲慢な無視
何となぜの混同


第四章 第ニ段階 規律なき拡大路線
自己満足ではなく、拡張しずぎ
成長への固執
パッカードの法則の無視
問題のある権力継承


第五章 第三段階 リスクと問題の否認
方針の誤りを示す事実が積み重なるなかで大きな賭けに出る
喫水線下のリスクをおかす
否認の文化


第六章 第四段階 一発逆転策の追及
特効薬を探す
パニックと必死の行動


第七章 第五段階 屈服と凡庸な企業への転落か消滅
戦いをあきらめる
選択肢が尽きる
否認なのか希望なのか


第八章 充分な根拠のある希望


付録一 衰退企業の選別基準
出発点
基準一--設立以来のいずれかの時期に偉大な企業であったこと
基準二--偉大な企業から凡庸な企業かそれ以下に転落したこと
基準三--その他の除外理由
付録二 比較対象成功企業の選別基準
付録三 ファニーメイと二〇〇八年の金融危機
付録四A 自己満足仮説の間違いを示す事実の一覧
付録四B 一発逆転策の追求を示す事実
付録五 主要なポストに適切な人材の条件
付録六A IBMの衰退と回復
付録六B ニューコアの衰退と回復
付録六C ノードストロームの衰退と回復
付録七 良好な企業から偉大な企業への飛躍の法則
ーー枠組みの要約
第一段階 規律ある人材
第ニ段階 規律ある考え
第三段階 規律ある行動
第四段階 偉大さが永続する組織をつくる


原注



【著者紹介】
ジェームズ・C・コリンズ : スタンフォード大学大学院修了。同大教授などを経てコロラド州で経営研究所を主宰。ピーター・ドラッカーの教え子

山岡洋一 : 翻訳家。1949年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kiyoshi Utsugi さん

    衰退へ向かう五段階として、以下の5つのステージに分解して、それぞれに章を設けて解説しています。 @成功から生まれる傲慢 A規律なき拡大路線 Bリスクと問題の否認 C一発逆転策の追求 D屈服と凡庸な企業への転落か消滅 なるほどと思えるものも中にはあります。 イリジウム路線を突っ走って衰退したモトローラが、よく事例として取り上げられていました。 デジタル時代には画期的なVSELP音声符号化方式を生み出したモトローラてしたが…

  • Koichiro Minematsu さん

    静かに忍び寄る危機を傲慢にやり過ごすとき、企業の衰退は始まっている。本著にあるように5段階のレベルで堕ちていく。助けになる人材起用に「適切な人材は肩書きをもっているのではなく、責任を負っていることを理解している」とある。これが重要なことだ。

  • たー さん

    衰退の5段階を定義したことが、この本一番のポイントか? このシリーズを通じてアメリカ的経営はやっぱりダメなんだなあというのが個人的な感想。

  • tokkun1002 さん

    ☝️2010年。3冊目。p47-52衰退の五段階p107後継者選びp133下り坂と登り坂の経営p154衰退をもたらす行動と反転させる行動

  • ろび さん

    空おそろしくなる内容だった。業績拡大のラッキーな要素を無視し宣伝される企業功績、都合よく解釈したデータで浅い議論が飛び交う会議、責任の取り方ではなく肩書きが尊重される役員、業績拡大から安易な昨対で設定される短期業績目標を無理ゲーだと諦める現場のムード。一発逆転を狙い経営者交代や新事業へ注力し根幹の事業を軽視。これは本書で提示された衰退の兆候を幾つか解釈したに過ぎない。数年前まで安泰と思っていた企業が破滅に向かうことが増えている。社員一人一人がより早い段階で気づき対策が求められる。決して諦めてはならない。

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