シューマン、ロベルト(1810-1856)

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CD 輸入盤

Sym.3, 4: Celibidache / Munich.po

シューマン、ロベルト(1810-1856)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
EMI5565252
組み枚数
:
1
レーベル
:
Emi
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明

チェリビダッケ/シューマン:交響曲第3&4番<br><br>交響曲第3番は1988年のステレオ・ライヴ録音。トータル40分と遅めのテンポですが極端というわけではありません。基本的には重量級のアプローチをみせるものの、第1楽章や第5楽章ではかなり運動的な面をみせ(Lebhaftだから当然とも言えますが)、たいへん旋律的で、ユニークなスケルツォでは幅広く大きな流れをつくりあげます。一方、第3楽章では内向性の強い音楽にふさわしい濃やかな表情をつけ、第4楽章では字義どおりの極限の意味で、荘重きわまりないファンファーレを鳴り響かせるのです。名演の少ない《ライン》で、この演奏が位置付けられるポジションは相当高度なレヴェルと言え、管弦楽法への緻密なアプローチが、通常、評されるような、音響的不満をものの見事に解決しているのも嬉しいところ。透明度高いオケの響きに魅了される演奏です。<br><br> 第4番は1986年のステレオ・ライヴ録音。両端楽章の反復無しで、31分ですから遅い方ですが、極端なものではなく、寧ろ通常のテンポ・ベースでメリハリが大きくついたものとみるべきでしょう。演奏は、冒頭からとにかく美しいもので、深沈とした序奏部にはシューマネスク(死語?)な幻想的情感が感じられ、主部に入っても、途端に張り切るような愚挙には陥りません。序奏と主部という区分ではなく、共通の素材を用いた有機体として捉えた結果なのでしょう。チェリビダッケの常として、当然、呈示部の反復もおこなわれていませんが、ここではどうみても正解。第2楽章も、通常の田舎くさい雰囲気の漂うアプローチとは次元が異なりますが、何と言ってもすごいのは後半の2楽章。特に第4楽章序奏部はひたすら美しさを追及した凄い演奏で、これほど精妙な美を湛えながら、なおかつ悲劇的に盛り上がるアプローチには驚くほかなく、ここを聴くだけでも、このCDには価値があると言って差し支えないでしょう。力感みなぎる主部は力強く意志的な演奏によってどんどん高揚してゆき、コーダの大円団ではフルトヴェングラーの音楽を彷彿とさせる燃焼をみせてくれます。両曲共に素晴らしい演奏です。

総合評価

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現在廃盤なのですが注目しておくべき演奏盤...

投稿日:2012/02/07 (火)

現在廃盤なのですが注目しておくべき演奏盤なので私の感じたことをメモする次第です。本盤演奏を含めEMIからリリースされた一群の演奏盤はチェリビダッケの遺族が数々の海賊盤に対抗して一応正規の盤をEMIプロデュースに任せたものですね。そして各盤共通した添付ノートには「自分たちが生きているこの世界のことを、そしてこの世界が今、何を必要としているのか考えていただきたい。CDの箱を開けて、盤をプレーヤーに乗せるまでのほんの一瞬でも・・・」云々の彼らの気持が載っている事にその真意を知りました。チェリビダッケは何故か「禅」に凝っていて自分の音楽創りにも影響があるようなことがこのCD説明書に載っていたように記憶しており演奏会場で創造された素晴らしい音の息吹きを感じ取ることのできる貴重な録音記録とも思えました。さて、本盤チェリビダッケ指揮MPOによる1988年(チェリビダッケ76歳の時の)シューマン交響曲第3番と1986年同第4番のライブ録音で聴く前から覚悟していた通り?の出来具いた通り?の出来具合・・・ただ、チェリビダッケ自身は「テンポについて部分的に取り出して論じてはいけない」と述べている点を押えつつ聴きました。先ず第3番「ライン」の実タイムは@10’55A7’27B7’26C8’15D6’32とスロー演奏の極みとも言うべき遅さ(特に第3楽章、第4楽章)で「ライン」と付いていながら標題音楽ではないのに何故かスケールの雄大さに引き入れられます。ただ五楽章になっておりシューマンの古典から決別しロマンへの移行を目指した音楽だからかもしれません。第1楽章ゆったり、円やかにスタートします。特に管楽器のサポートがしっかりして曲進行する内に各セクションの音色動きが明確になりシューマンのオーケストレーションの「まずさ」?を補う様であり音のブレンド具合の丁寧さが色彩的な感覚を提示します。私の聴き間違いかも知れませんがチェリビダッケの声が聞えライブらしい雰囲気・・・。まさに河が流れる様な第2楽章でも全ての楽器の音がはっきりしておりMPOメンバーの演奏の喜びが伝わってくる様です、〆はゆったりと終わります。シューマン持前の内向的な第3楽章もおだやかな管楽器セクションが聴きもので続く第4楽章でのコラール風のスタートでも同じであります。次第に荘厳さが増し河の岸辺に佇立する古城か聖堂を思わせフーガ的な美しさが凄みすら感じさせますね。最終楽章も下手にすれば音が雑音的に濁るところを丁寧にクリアーして晴れやか・軽やかにこの曲を締めます。次に第4番はタイムが@10’52A5’02B6’27C8’36でタイム的には反復がない為そう長くは無く全体やっぱりチェリビダッケ節というかロマン的雰囲気が強い演奏ですが通常第1楽章から第4楽章まで続けて演奏されるのに本盤演奏では第1楽章と第2楽章間にスペースが入っているのが特徴かもしれません。従って第2楽章のスタートはちょっと様子が変わっており又続くなめ回す如くに聴けますがMPOもしっかり付いて行ってます・・・この辺りがこの演奏での勝負処だったのでは・・・。最終楽章の序奏の精妙な美しさと展開部での精神的高揚感に達した後の〆も実に印象的ですね。シューマンの屈託性に合った両曲演奏では最高ランクと思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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指揮者を要せずオーケストラのみでも演奏で...

投稿日:2009/04/24 (金)

指揮者を要せずオーケストラのみでも演奏できる曲の既成概念の払拭から出発し、創造的な練習を重ね、新たに息吹を込められたシューマンの交響曲第3番と第4番に出会える演奏です。これは作曲者が意図した音楽を演奏会場において、その時にのみ生じ得た音といういのちの表現です。チェリビダッケが警鐘するように、録音は一度限り生じたいのちの抜け殻ではありますが、このCDは演奏会場で創造された素晴らしい音の一生の息吹きを感じ取ることのできる貴重な手がかりにめぐりあえるチェリビダッケ&ミュンヘン・フィルの掛け替えのない録音記録です。

イリビタッテ さん | 東京都 | 不明

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No.3;11’04/7’36/7’32/8’21/6’26 No....

投稿日:2008/07/24 (木)

No.3;11’04/7’36/7’32/8’21/6’26 No.4;11’04/5’02/6’27/8’36

I&amp;W さん | JAPAN | 不明

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シューマン、ロベルト(1810-1856)

ロベルト・シューマン(Robert Alexander Schumann)は、 1810年6月8日にドイツのツヴィッカウに生まれました。5人兄弟の末っ子で、出版業者で著作もあったという父親のもとで早くから音楽や文学に親しみ、作曲や詩作に豊かな才能を示したといいます。  ロベルト16才の年にその父親が亡くなり、安定した生活を願う母親の希望で法学を選択、1828年にライプツィヒ大学に入学しますが、音

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