ベルリン古楽アカデミー/モーツァルト:交響曲第29、33番、クラリネット協奏曲

2024年06月17日 (月) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


鮮烈な解釈と豊かな響きでおくる
ベルリン古楽アカデミーによるモーツァルト・シリーズ第2弾!


「PENTATONE」レーベルにおけるベルリン古楽アカデミー(Akamus)のモーツァルトの交響曲録音シリーズの第2弾。ドイツレコード批評家賞にノミネートされた第1弾では『ハフナー』『パリ』とオーボエ協奏曲などを収録していましたが、今回は、10代から20代前半にかけてザルツブルクで作曲された交響曲2曲と晩年のクラリネット協奏曲をカップリングした注目の内容です。
 1773年から翌年にかけて完成された室内楽的な響きが特徴の交響曲第29番は、近い時期に書かれた交響曲第25番とともに後期の交響曲の完成度を予見させる充実した重要な作品で、10代のモーツァルトが書いた交響曲の中でも高い人気を誇る曲となっています。また、1779年にザルツブルクで完成、後にウィーンで演奏された際に「メヌエット」が加えられ4楽章形式に変更された第33番は、カルロス・クライバーやムラヴィンスキーら昔日の巨匠たちも好んだ名曲です。
 近年、より洗練され、さらに鋭さをました「Akamus」は、モーツァルトがイタリア音楽の影響を昇華し明確な個性を見せはじめたこの充実期の2つの交響曲を鮮烈すぎるほどの演奏で提示します。第29番では付点のリズムを際立たせ、時に「疾風怒濤」を想起させる激しさが顔を出すという、この曲の持つ新たな側面を教えてくれます。特に第1楽章最終部のエキサイティングなアッチェランドは聴きものです。第33番では、第38〜41番という傑作に匹敵するようなポテンシャルを曲の内部から引き出すスケールの大きな演奏で聴き手を圧倒します。弦楽器編成は5-5-3-2-1と第1弾の録音より一回り小さな編成を採用し、全体的にかなり動きがあり、対比の強い解釈となっていますが、その中でも全体の楽器のバランスや統一感の乱れが一切ないところは「Akamus」の合奏能力のすごさを物語っています。
 そしてこのアルバムの白眉となるクラリネット協奏曲では「Akamus」が誇る名手エルンスト・シュラーダーが、作曲当時の画像資料によるバセット・クラリネットの形状から復元された楽器を使用し、バセット・クラリネットのためのオリジナル・エディションを採用して演奏。ヒストリカル・クラリネット演奏の第一人者にして、学者としても高く評価されているシュラーダーは、特異な形状の楽器を卓越した技術で操り、豊かな低音という特徴を活かした個性的で美しい響きを堪能させてくれます。「Akamus」の演奏も、ここではバセット・クラリネットに寄り添い支える親密な響きで応えていますが、室内楽的にまとまりすぎず、スケール感を失わない点はさすがの一言です。楽章ごとに、また場面ごとに楽器の響きの個性を変化させるシュラーダーの妙技には目を見張るものがあります。特に第2楽章の寂寥感を垣間見せるバセット・クラリネットの音色は自然と涙がこぼれ落ちそうになります。クラリネット協奏曲の録音ではこれまでにも使用楽器や楽譜、解釈などさまざまな試みがなされてきましたが、ここにまた大変興味深い録音が加わることになりました。未だ謎の多いモーツァルトが想定したバセット・クラリネットという楽器の協奏曲にひとつの解答を与える演奏になることでしょう。
 最新の研究を基に、鮮烈な演奏で展開される「Akamus」のモーツァルト・シリーズをお聴き逃しなく!(輸入元情報)

【収録情報】
モーツァルト:
1. 交響曲第29番イ長調 K.201(1774)
2. クラリネット協奏曲イ長調 K.622(1791)
3. 交響曲第33番 変ロ長調 K.319(1779)

 エルンスト・シュラーダー
(バセット・クラリネット:2)
 ベルリン古楽アカデミー(コンサートマスター:ベルンハルト・フォルク)

 録音時期:2023年10月22-25日
 録音場所:ベルリン、テルデックス・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 ディジパック仕様


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