CD 輸入盤

交響曲第2番、『海の絵』 スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団 アフデーエワ(Ms)[1977ライヴ]

エルガー(1857-1934)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SC032
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

スヴェトラーノフのエルガー!
交響曲第2番&『海の絵』

スクリベンダムからまたまたスヴェトラーノフが登場!
今度はエドワード・エルガーの交響曲第2番と歌曲集『海の絵』というプログラムで、1977年4月11日のコンサートを収録したものです。

 交響曲第2番は以前LPで発売されており、そのユニークな演奏によってマニアを虜にし、大いに珍重されていたという逸品。
 全体に速めのテンポ設定で、特に第1楽章でのダイナミズムは聴きものです。ときに凶暴ですらあるその音楽づくりは圧倒的といってよいもので、この曲の通常の演奏とは大きく様相が異なるものの、これはこれで作品解釈の幅広さを示すものとして興味深いものといえるのではないでしょうか。
 なにしろエルガーの第2交響曲には、なぜか英国のオーケストラしかレコーディングがないため、こうしてほかの国のオーケストラで聴くと、そのパワーや奏法、カラーの違いから来る印象の差が鮮明に浮かび上がるからです。
 また、そこにスヴェトラーノフの扇情的かつ強烈なクライマックス構築の手法が加わることで、演奏の個性はさらに際立ってくるものと思われます。

   オーケストラ伴奏付き歌曲集である『海の絵』は、今回が初のソフト化となるもので、ネスとのレジデンティ盤に続くスヴェトラーノフ2種目の録音でもあります。
 スヴェトラーノフはなぜか「海」について書かれた作品にこだわっており、ドビュッシーの『海』を筆頭に、グラズノフ:『海』、チュルリョーニス:『海』、ニーストレム:交響曲第3番『海の交響曲』、アルヴェーン:交響曲第4番 『海辺の岩礁から』といったオーケストラ作品のほか、ショーソン:『愛と海の詩』、ニーストレム:『海に寄せる歌』といった管弦楽伴奏歌曲もとりあげています。
 エルガーの『海の絵』は、そうした一連の「海」関連作品の中では、穏やかな美しさにあふれたものといえ、同時期に書かれた『エニグマ変奏曲』をも思わせる親しみやすさが息長い人気に繋がっておるものと思われます。
 作品は、以下の5つのナンバーで構成されており、詩はそれぞれ異なる人物によって書かれています。なお、第2曲のアリス・エルガーは、エルガーの愛妻、キャロライン・アリスで、エルガーは、このほかにも彼女の詩作によって10曲を越える作品を書き上げています。ちなみに、エニグマ変奏曲第1変奏でC.A.E.として描かれていたのは彼女で、有名な『愛の挨拶』が献呈されたのも彼女でした。
 なお、この『港にて』は、もともとは単独の歌曲『残るのは愛のみ』という作品で、タイトルを変えてこの曲集に組み入れられたというものです。


■エルガー:『海の絵』 Op.37

『海の子守歌』(詩:ローデン・ノエル) 05:27
『港にて』(詩:アリス・エルガー)01:34
『安息日の朝の海』(詩:エリザベス・ブラウニング)05:30
『さんご礁のあるところ』(詩:リチャード・ガーネット)03:25
『泳ぐ人』(詩:リンゼイ・ゴードン)05:18
合計:21:10


アンコール
『さんご礁のあるところ』(詩:リチャード・ガーネット)03:40


■エルガー:交響曲第2番変ホ長調 Op.63

第1楽章 Allegro vivace e nobilmente 13:54
第2楽章 Larghetto 15:54
第3楽章 Rondo Presto 7:11
第4楽章 Moderato e maestoso 13:59
合計:50:58

ラリッサ・アフデーエワ(Ms)
エフゲーニ・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団

1977年4月11日、モスクワにおけるライヴ・レコーディング(ステレオ)

リマスタリング:イアン・ジョーンズ(アビーロード・スタジオ)

ユーザーレビュー

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スヴェトラーノフによるエルガーのプログラ...

投稿日:2015/10/08 (木)

スヴェトラーノフによるエルガーのプログラム。 1977年4月11日、モスクワ音楽院大ホールでのライブ録音。 『海の絵』が素晴らしい。 交響曲第2番の第2楽章はスヴェトラーノフにぴったりの歌心に満ちたゆるやかで美しい音楽だ。 イギリスには行ったことがないが、すっきりとしない薄暗い曇り空という漠然としたイメージがある。そのイメージがロシアの薄暗い空と重なっているように思われて、スヴェトラーノフのイギリス音楽を違和感なく受け止めることが出来た。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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第一楽章の兆速スピードには驚きました。こ...

投稿日:2005/05/31 (火)

第一楽章の兆速スピードには驚きました。この楽章、13分台というのは他には無いし、このテンポでほぼノー・ミス。あり得ないですね。まさにスヴェトラ節全開というところでしょうか。第二楽章以降は比較的普通ですが、ボールト、バルビローリ等の「紳士的」な英国伝統的表現の系譜とは明らかに別の「やんちゃ」な音楽です。しかし、この強力な説得力、凄いですね。重量級「海の絵」も素敵です。

スターリングラード さん | 広島市 | 不明

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人物・団体紹介

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エルガー(1857-1934)

近代イギリスを代表する作曲家、サー・エドワード・ウィリアム・エルガーは、1857年6月2日、イギリス中西部ウスター近郊のブロードヒースで生まれました。経済的に恵まれなかったため正規の音楽教育を受けることができず、ほとんど独学で勉強したそうですが、ピアノ調律師で楽器商を営んでいた父親のウィリアムは、生業のかたわら聖ジョージ・ローマ・カトリック教会のオルガニストを務めていたそうですから、やはりその血の

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