基本情報
内容詳細
行動経済学は行動主体たる人間の感情の役割をクローズアップしたがために注目を浴びた。しかし本書の著者はこう言う―行動経済学のこれまでの成果は往々にして、愛や怒り、妬みといった感情をもっぱら合理的な意思決定から人を遠ざけるものとばかり位置づけてきたが、それは悲観的に過ぎるというものだ。感情は合理的な側面もそなえていて、われわれにさまざまな利益をもたらしてくれるのだ。ゲーム理論と進化論とに注目し、「意外と賢い感情」の実例を多様な実験と、自らのコミュニティーでの出来事とを照らし合わせることにより、ビビッドに説き明かす。ケネス・アロー、ロバート・ルーカス、アルヴィン・ロスら歴代ノーベル経済学賞受賞者が絶賛する、行動経済学の新たな収穫。
目次 : 第1部 怒りとコミットメント(悩むことにはどんな意味があるのか―コミットメントを作り出すメカニズムとしての感情/ なぜわれわれは、残酷な仕打ちをする相手に惹かれるのか―ストックホルム症候群とナチスの教師の話 ほか)/ 第2部 信頼と寛大(汚名と信頼のゲーム―なぜハチは自殺したのか/ 自己成就不信 ほか)/ 第3部 愛と性(愛を与えてくれるスプレー―信頼を生み、不信を消すホルモン/ 男と女の進化―神話を検証する)/ 第4部 楽観主義、悲観主義、集団行動(なぜわれわれはこれほどネガティブなのか―感情の算数/ 傲慢と謙虚―ノルウェーの教授の症候群 ほか)/ 第5部 合理性、感情、遺伝子(不合理な感情/ 生まれか育ちか―合理的感情の源はどこにあるのか)
【著者紹介】
エヤル・ヴィンター : 1959年生まれで、イスラエルとドイツの国籍をもつ。エルサレムのヘブライ大学で数学、統計学、経済学を学び、ゲーム理論に関する研究で博士号を取得。ヨーロッパ大学院、セントルイス・ワシントン大学、マンチェスター大学教授などを経て、現在はレスター大学とヘブライ大学合理性研究センターの経済学教授。主たる研究分野はゲーム理論、行動経済学、実験経済学、契約理論
青木創 : 翻訳家。1973年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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加納恭史 さん
読了日:2022/03/04
びっぐすとん さん
読了日:2024/02/17
GASHOW さん
読了日:2017/10/05
まゆまゆ さん
読了日:2017/06/05
デューク さん
読了日:2018/02/02
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人物・団体紹介
エヤル・ヴィンター
1959年生まれで、イスラエルとドイツの国籍をもつ。エルサレムのヘブライ大学で数学、統計学、経済学を学び、ゲーム理論に関する研究で博士号を取得。ヨーロッパ大学院、セントルイス・ワシントン大学、マンチェスター大学、レスター大学教授などを経て、現在はヘブライ大学合理性研究センター経済学教授、およびランカ
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