エヤル・ヴィンター

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愛と怒りの行動経済学 賢い人は感情で決める

エヤル・ヴィンター

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152096760
ISBN 10 : 4152096764
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
青木創 ,  
追加情報
:
312p;19

内容詳細

行動経済学は行動主体たる人間の感情の役割をクローズアップしたがために注目を浴びた。しかし本書の著者はこう言う―行動経済学のこれまでの成果は往々にして、愛や怒り、妬みといった感情をもっぱら合理的な意思決定から人を遠ざけるものとばかり位置づけてきたが、それは悲観的に過ぎるというものだ。感情は合理的な側面もそなえていて、われわれにさまざまな利益をもたらしてくれるのだ。ゲーム理論と進化論とに注目し、「意外と賢い感情」の実例を多様な実験と、自らのコミュニティーでの出来事とを照らし合わせることにより、ビビッドに説き明かす。ケネス・アロー、ロバート・ルーカス、アルヴィン・ロスら歴代ノーベル経済学賞受賞者が絶賛する、行動経済学の新たな収穫。

目次 : 第1部 怒りとコミットメント(悩むことにはどんな意味があるのか―コミットメントを作り出すメカニズムとしての感情/ なぜわれわれは、残酷な仕打ちをする相手に惹かれるのか―ストックホルム症候群とナチスの教師の話 ほか)/ 第2部 信頼と寛大(汚名と信頼のゲーム―なぜハチは自殺したのか/ 自己成就不信 ほか)/ 第3部 愛と性(愛を与えてくれるスプレー―信頼を生み、不信を消すホルモン/ 男と女の進化―神話を検証する)/ 第4部 楽観主義、悲観主義、集団行動(なぜわれわれはこれほどネガティブなのか―感情の算数/ 傲慢と謙虚―ノルウェーの教授の症候群 ほか)/ 第5部 合理性、感情、遺伝子(不合理な感情/ 生まれか育ちか―合理的感情の源はどこにあるのか)

【著者紹介】
エヤル・ヴィンター : 1959年生まれで、イスラエルとドイツの国籍をもつ。エルサレムのヘブライ大学で数学、統計学、経済学を学び、ゲーム理論に関する研究で博士号を取得。ヨーロッパ大学院、セントルイス・ワシントン大学、マンチェスター大学教授などを経て、現在はレスター大学とヘブライ大学合理性研究センターの経済学教授。主たる研究分野はゲーム理論、行動経済学、実験経済学、契約理論

青木創 : 翻訳家。1973年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 加納恭史 さん

    私は少し違った角度の行動経済学も読んでみたいと思っていた。また、感情がどのように意思決定に影響するか、マッテオ・モッテルリーニ著「経済は感情で動く」あたりから気になっていた。それでか、愛と怒りに関するこの本に興味をもった。表紙の帯には「ノーベル経済学賞受賞者がこぞって賞賛!」とあった。何か凄い本らしい。著者エヤル・ヴィンターは1956年生まれ、イスラエルとドイツ国籍をもつ。数学、統計学、経済学を学び、ゲーム理論で博士号を取得。行動経済学は意思決定論が主役と思ったが、ゲームの理論も大変に重要なのだ。

  • びっぐすとん さん

    図書館本。保険会社のCMで気になった「行動経済学」というキーワードで借りたが、これの前に読んだ「9割の買い物は不要である」が読みやすく面白かったので、こちらはどうしても学校の先生(大学の)が書いたお勉強臭さがあった。内容的には興味深かったが、翻訳がいかにもな感じだったのもあって、読んで楽しいとまではいかなかった。時々でて来る「ゲーム理論」、経済学では有名な理論だけど、以前解説書を読んでもよくわからなかったのが、ここでもネックだったなあ。行動経済学自体は面白そうなので、もっと読んでみたい

  • GASHOW さん

    宗教の解説が素晴らしかった。子孫を繁栄させるために、子供をつくったときのインセンティブとして両親の面倒をみさせる。食べ物の決まりなど戒律が厳しいほど、同じ宗教の人以外とのつきあいができなくなる。また、宗教儀式があることでそれを受け入れる環境にすむことができる。おそしく計算されている。あと有性生殖がウイルス対策だとたった1ページでまとめきっている本もそうはない。また、遺伝子操作や人種浄化という間違いは倫理だけでなく生物としてそうだということがわかる。

  • まゆまゆ さん

    感情のメカニズムと知性のメカニズムは協力し合い、支え合っている。感情は合理的な意思決定を妨げるものではなく、むしろ意思決定の後押しとなりうることを事例をもとに紹介していく内容。これまでの行動経済学とは少し捉え方が異なるけど、それもまたありといったところ。

  • デューク さん

    感情面から行動経済学を解説した一冊。 なぜ人は利他的行為を取るのか、なぜ社会には怒りをあらわにする人が目立つのか、なぜ災害時に人は親切になるのか、なぜ男性が年上の夫婦が多いのか、なぜ謙虚な人が成功できるのか、などなど。この社会の「当たり前」だと思っていた事柄の数々が、明確な論理と、綿密な実験と、的確な考察により解き明かされていく様が痛快な一冊。人が感情を持つのは、それが進化の過程で失われなかったのは、感情が合理的な側面も持ち合わせているからだと思う。おすすめ

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エヤル・ヴィンター

1959年生まれで、イスラエルとドイツの国籍をもつ。エルサレムのヘブライ大学で数学、統計学、経済学を学び、ゲーム理論に関する研究で博士号を取得。ヨーロッパ大学院、セントルイス・ワシントン大学、マンチェスター大学、レスター大学教授などを経て、現在はヘブライ大学合理性研究センター経済学教授、およびランカ

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