Works for String Orchestra : D.Curtis / Orchestra of the Swan, R.Wallfisch(Vc)

アイアランド：チェロと弦楽オーケストラのための音楽

スタンフォードからドイツ音楽の古典を学び、フランス音楽や新古典派の音楽からも影響を受けたというジョン・アイアランドの作風は、他のイギリスの作曲家たちの心の拠り所であった民謡風のものではなく、もっと印象派やロシア風の雰囲気を備えています。1923年に作曲された『チェロ・ソナタ』は、彼の全作品の中でも最も情熱的で激しい表現力を持ち、とりわけ第２楽章の甘く切ないメロディは、どちらかというと控えめなアイアランドらしからぬ力強さを感じさせます。他の作品は、原曲がピアノ独奏、もしくはヴァイオリンとピアノのために書かれたもので、親しみ易いメロディが魅力的です。最後の『牧草地組曲』は1932年の作品で、英国ナショナル・ブラス・バンド選手権のために書かれています。これらの曲のいくつかはラジオやテレビ番組で使われ、現在でも愛されています。名手ウォルフィッシュのチェロは、これらの作品の魅力を存分に引き出しています。（輸入元情報）

【収録情報】
アイアランド：
1.　チェロ・ソナタ ト短調（M.フォーブスによるチェロと弦楽オーケストラ編）
2.　夏の夕べ（G.パーレットによるチェロと弦楽オーケストラ編）
3.　サルニア〜第2曲『五月の朝に』（G.パーレットによるチェロと弦楽オーケストラ編）
4.　独白（G.パーレットによるチェロと弦楽オーケストラ編）
5.　バガテル（G.パーレットによるチェロと弦楽オーケストラ編）
6.　子守歌（G.パーレットによるチェロと弦楽オーケストラ編）
7.　カヴァティーナ（G.パーレットによるチェロと弦楽オーケストラ編）
8.　牧草地組曲（J.アイアランド、G.ブッシュによる弦楽オーケストラ編）

　ラファエル・ウォルフィッシュ（チェロ：1,4-7）
　オーケストラ・オブ・ザ・スワン
　デイヴィッド・カーティス（指揮）

　録音時期：2015年6月26日（1,4-7）、7月5日（2,3,8）
　録音場所：イギリス、 シップストン・オン・ストゥール、タウンゼンド・ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）