世界農業遺産 注目される日本の里地里山 祥伝社新書

武内和彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396113476
ISBN 10 : 4396113471
フォーマット
出版社
発行年月
2013年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
220p;18

内容詳細

日本は、先進国でありながら、伝統的な農業システムが数多く残る国だ。その代表が、「里地里山」である。しかも、国土が狭いために、農村と都市とが近接している。消費者は、生産者の顔を見ようと思えば、見ることができる。これは、世界でも稀有な環境である。国連の「世界農業遺産」に認定された地域は、日本に五つあるが、それらは小規模農業の有効なモデルとして認められたのだった。TPPの議論は、日本の農業の将来を改めて問い直すための機会ともいえる。いまだ知られざる世界農業遺産は、その進むべき道を示す足がかりとなるに違いない。

目次 : 序章 市民の熱意が、世界農業遺産を決めた!/ 第1章 世界農業遺産とは何か(能登の国際会議/ 能登で開催することの意味/ 世界農業遺産の誕生 ほか)/ 第2章 日本にある世界農業遺産(五つの世界農業遺産が日本にある理由/ 固有の生態系をもつ島/ なぜ、トキの復活が必要なのか ほか)/ 第3章 日本の里地里山とSATOYAMA(伝わりにくい里山の概念/ 里地里山、奥山、そして里海/ 森林に「人の手が入る」ということ ほか)

【著者紹介】
武内和彦 : 1951年、和歌山県生まれ。国際連合大学(UNU)上級副学長。国際連合事務次長補。東京大学国際高等研究所サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)機構長・教授。国内外に向けて、持続可能な自然共生社会実現に向けたビジョンを提言している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やすらぎ🍀 さん

    世界自然遺産は手つかずの自然。世界文化遺産は当時のままの形。世界農業遺産GIAHSは、代々受け継がれてきた知恵の遺産。時代や環境は移り変わるなか、よりよい方向に適応可能な伝統的な知恵の蓄積がある地域。…初期に認定された、佐渡の水田共生、能登の里山里海、静岡の茶草場農法、安蘇の草原維持、国東のクヌギ林を本書では紹介。直近では日本国内11地域が認定されています。…大規模農業ではない小規模で持続可能な農林漁業のあり方を、考えるときなのかもしれません。里山の多様さと美しさ、手間と手入れの大切さを気づかされました。

  • 雨巫女。@新潮部 さん

    《私-図書館》世界農業遺産になった阿蘇。詳しく知りたくて読んだ。日本に他に五ヶ所もあることに、ビックリ。阿蘇の野焼きは、いつもニュースで、観てたが、あんなに、素敵な役目があったんですね。

  • けんとまん1007 さん

    世界○○遺産というのはいくつかある。最近は、富士山・和食で盛り上がっていると思う。そんな中ので世界農業遺産。FAOがベースとなっている中で、思想が違う取り組みがなされているということ、そのひとつの結晶がこれだということに、まず感動した。しかも、その遺産が自分が住む富山県の両隣(能登と佐渡)というのもある。能登はよく行くし、新潟は大学時代を過ごした所。多様性こそ、これからのキーワードだと思うし、それがここに現れている。自分の暮らしの基盤も近いものがあるし、息子の代には引き継ぎたいという強い思いがある。

  • たらこりっぷ さん

    まずは世界農業遺産というものがあって、日本国内だけでも数か所が指定されている、という事実を日本人として知るべきでありましょう。そして誇りに思うべきでしょう。農業という営みの中で、人間が大地に働きかけてきた積み重ねとして生まれる景観。それを遺跡のようにただ保存するのではなく、いまの暮らしにしっかりと位置付けていく。果たしてそれができるのかどうか、私たちは試されています。

  • みのにゃー さん

    人間の手をかけた里山は、野生動物との緩衝地帯としても有効なのです。大規模な工業化された農業だけでなく、昔からあるやり方も大事にしたい。佐渡、能登などの農業遺産が日本にある幸せ。

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