中野剛志 / 柴山桂太

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グローバル恐慌の真相 集英社新書

中野剛志 / 柴山桂太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087206203
ISBN 10 : 4087206203
フォーマット
発行年月
2011年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
218p 18cm

内容詳細

リーマン・ショックで金融資本を救った国家が次々、危機に瀕するという恐ろしい連鎖が始まった。グローバル化のデフレ圧力で中間層が破壊され、未来への投資が停止し、民衆とエリートの対立が深まる「冬の時代」。この長く続くであろう危機、大恐慌の足音の聞こえる時代を日本が生きぬくために必要なのは、過剰な流動性を生んだグローバル化の危うさと各国の社会構造の本質まで分析する「経済思想」だ。
『TPP亡国論』で論壇の寵児となった中野剛志と気鋭の経済思想家・柴山桂太が徹底的に危機の時代への処方箋を語りつくす!

<目次>
はじめに 壊れゆく世界を生きぬくために 中野剛志
第一章   グローバル化の罠に落ちたアメリカと世界
第二章   デフレで「未来」を手放す日本
第三章   格差と分裂で破綻する中国とEU
第四章   冬の時代のための経済ナショナリズム
おわりに 歴史は繰り返す  柴山桂太

<プロフィール>
中野剛志(なかの たけし)
一九七一年生まれ。京都大学大学院工学研究科准教授。東京大学教養学部(国際関係論)卒業。エディンバラ大学より博士号取得(社会科学)。経済産業省産業構造課課長補佐を経て現職。主な著書に『TPP亡国論』(集英社新書)など。
柴山桂太(しばやま けいた)
一九七四年生まれ。滋賀大学経済学部准教授。京都大学人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。主な共著に『危機の思想』(NTT出版)など。


【著者紹介】
中野剛志 : 1971年生まれ。京都大学大学院工学研究科准教授。東京大学教養学部(国際関係論)卒業。エディンバラ大学より博士号取得(社会科学)。経済産業省産業構造課課長補佐を経て現職

柴山桂太 : 1974年生まれ。滋賀大学経済学部准教授。京都大学人間・環境学研究科博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ここ数十年突き進んでいる新自由主義は行き...

投稿日:2013/08/18 (日)

ここ数十年突き進んでいる新自由主義は行き詰っている。それでもアメリカの言うままに従っている我が国って一体・・・。

まっちゃん さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐島楓 さん

    グローバル経済が世界中の格差を広げ、争いを生む。古典と呼ばれる経済学の本も、読んでおかねばなという気持ちになった。

  • hk さん

    本書の対談が行われたのは2011年11月。リーマンショックがユーロ金融危機へと波及し、恐慌対策のため各国がこぞって大規模金融緩和を施して、だぼついた資金がコモディティ市場に流入し小麦価格が高騰。その結果中東諸国で食い詰めた庶民の不満が高まり、政権打倒運動が起こった。いわゆるアラブの春が進行する中での対談である。これを欧米メディアは民主化運動という美辞麗句に加工した訳だが、実態はグローバル化に対する反動だった。このようなグローバル化の弊害とその揺り戻しをこの時点で既に喝破している。名著といえるだろう。

  • hk さん

    今回の読書も誠に有意義。わけても「重商主義と保護主義はまったく異なる。重商主義は国内の経済格差を拡大し、保護主義は分業体制の構築により国民国家を強化する」「グローバル化は相互経済依存度を高め国家間対立を鎮静化させるが、経済格差が広がり”国内争乱”を引き起こす。ジャスミン革命などがその典型」と知識を言語再現できるようになったのが収穫だ。グローバル化が「歴史の必然」でもなければ、「抗えぬ趨勢」でもないことを、対談の中でかみ砕いていく。あしもとの世界で保護主義が台頭している訳を知りたくば、本書は必読書たりえる。

  • hk さん

    中野氏の著書で最も好きなのがこの一冊。2011年にTPP亡国芸人として一躍脚光を浴びた中野氏が、翌2012年に上梓した作品である。本書で氏は歴史学芸、政治経済思想芸、ボランニー芸など引き出しの潤沢さと奥深さをアピールし、ただの一発屋ではないことを満天下に示した。相方の柴山氏も幅広い知見に裏打ちされた鮮やかなつっこみを入れて対話に軽快なリズムを作っている。 グローバル芸人、成熟社会芸人、パソナ芸人、魚は頭から腐る芸人、ハイパーインフレ藤巻芸人など百家争鳴状態の論壇だが、今後も両氏の健闘を祈る次第である。

  • TheWho さん

    異色の経産官僚と、滋賀大学准教授の二人が、グローバル経済(TPP等)の危険性を説く対談本。共に現在MMT派の論客と知られているが、10年も前に本著の様なMMTと云う理論が無かった時代に鋭くMMT理論を彷彿とされる経済理論を打ち立てた二人の知性に感服した。10年も経ち著者らの理論の正統性が、ステファニーケルトンらの新経済理論に証明されたとも思われた。今まで前読の高橋洋一らのマクロ経済学の正統性を認識しつつも何故か違和感を感じていた事を説き明かしてくれ、リフレ派とMMT派の違いが認識できた1冊です。

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