SACD 輸入盤

交響曲第3番、亡き子を偲ぶ歌 ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団、デ・ヤング(2SACD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
82193600032
組み枚数
:
2
レーベル
:
Sfs
フォーマット
:
SACD
その他
:
ライブ盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明

マーラー:交響曲第3番、亡き子をしのぶ歌
マイケル・ティルソン=トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団、ミシェル・デヤング(ms)
90年にレナード・バーンスタインが環太平洋地域の若手音楽家の育成を目指して提唱・創設したPMF音楽祭に、初年度から芸術監督として参加していたマイケル・ティルソン・トーマス(MTT)。初年度閉幕後、わずか2ヶ月ほどで没したバーンスタインに代わって、MTTはこのPMFに情熱を注ぎ続けてくれた。2000年はそんなMTTが、11年間務めたPMF芸術監督を遂に勇退する年だった。その年の7月、音楽祭参加者で組織されるPMFオーケストラのサントリー・ホールでのコンサート。そこでMTTが選んだ曲目がマーラーの交響曲第3番だったのだ。その演奏は前年に演奏された第1番《巨人》にも増して、とても感動的なものだったという。

「マーラーは音楽における映像作家のような存在であり、私たちが日々の生活で知っているあらゆる素材を包含した、巨大な音の風景を創り出している。(前作ライナーノートより/訳:SOREL)」と語るMTT。若手音楽家を中心に組織されたオーケストラを用いても、一切の妥協なしに、マーラーが作曲したときに見たであろうザルツブルク郊外アッテル湖畔 ─ ハンブルク歌劇場音楽監督だったころのマーラーの避暑地 ─ を思わせる、見事な美の風景を一筋縄ではいかないスコアから、あるがままに描き出して見せたのだ。あまりにも複雑に絡み合った声部を解き明かした結果「まるでアイヴズのよう」とまで言われるMTTのマーラーには、「命がけの迫力」や、「心がこもりきった」ウンヌンやら、「思いのたけ」なんぞの陳腐な言葉を求めたって意味はない、といえよう。複雑な要素が交錯するスコアの中身を最高の精度で実現する、気品に満ちたマーラー。これにくらべれば「爆演」なんて実はとっても簡単なことなのだ、ということに気が付いた人が会場にたくさんいたはず。

「マーラーの最初の3つの交響曲は、ある意味では救いの交響曲と呼べるもので、ベートーヴェンの第5交響曲や第9交響曲のような作品を手本にしている。(同上)」とも語るMTT。すでに1度、87年に当時の手兵ロンドン交響楽団と第3番を録音している。作曲家の諸井誠に「大場外ホームラン」と言わしめたその名演から、はやくも15年あまり、MTT初のマーラー再録音となる本作。楽音のみならず、ホールの空気感までをも漏らさず収録するDSD録音とサラウンド・システム、そしてSACDレイヤーという新たなフォーマットまで加えられたこのレコーディング、これまで以上に期待は大!
今回もアメリカ演奏家ユニオンの規約により、初回プレス限定。(文:TOKYO M-PLUS)

ミシェル・デヤング(mez)、
マイケル・ティルソン=トーマス(cond)、サンフランシスコ交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、SFS合唱団女性メンバー、パシフィック少年合唱団、サンフランシスコ少女合唱団

(2002年9月25−29日〔第3番〕、2001年9月19−23日〔亡き子〕、サンフランシスコ、デイヴィス・シンフォニー・ホールでのライヴ収録)

ハイブリッドSACD ―― マルチチャンネルSACD/ステレオSACD/ノーマルCDの三層構造(通常のCDプレイヤーでも再生可能)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Symphony no 3 in D minor
  • 02. Symphony no 3 in D minor
  • 03. Symphony no 3 in D minor

ディスク   2

  • 01. Symphony no 3 in D minor
  • 02. Symphony no 3 in D minor
  • 03. Symphony no 3 in D minor
  • 04. Kindertotenlieder
  • 05. Kindertotenlieder
  • 06. Kindertotenlieder
  • 07. Kindertotenlieder
  • 08. Kindertotenlieder

総合評価

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トーマスの再録音、いかにも落ち着いた感じ...

投稿日:2010/11/23 (火)

トーマスの再録音、いかにも落ち着いた感じの演奏となりました。勢いや流れで煽ったりとばしたりする所がなく、確固たる足取りでこの大曲を進めます。演奏時間は比較的長いほうですが、弛緩したところは一切なく、むしろあっという間に聴き終えてしまう感じでした。ただ、濃密さや大迫力を期待されると、多分物足りないでしょうねぇ。私はそれは不満には感じませんけど。6楽章に不満を覚える方もおられるようですが、全体の傾向から言えばむしろあっさり終結するこの演奏のあり方は適切でしょう。録音も含めて超高水準のディスクです。但し、やや特徴に乏しく、この演奏ならではという要素がちょっと不足する印象もないわけではありません。だから、個性的大演奏を求める向きにではなく、しっとりまったりこの曲を聴きたい方(時)にふさわしいという感じですかな。そのつもりでお楽しみを。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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冒頭のホルンから耳が釘付けになります。な...

投稿日:2010/03/08 (月)

冒頭のホルンから耳が釘付けになります。なんて勇壮・雄大な…! 「これからの約100分、ちょっと長いですが、素晴らしい演奏と、素晴らしい録音で、皆さんに楽しんでいただきます」…という指揮者とオケからの挨拶のよう。そして、あっという間のエンディング…。至福の時間…。それにしても、時間ってのは面白い。M.T.トーマスの第1楽章、約36分。私の知っている演奏では誰よりも長い(大差ないですが)。でも、1番短く感じる。

masato さん | 新潟県 | 不明

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1番,5番が非常に良かったので3番もと思って...

投稿日:2009/10/06 (火)

1番,5番が非常に良かったので3番もと思って購いました。第1楽章〜第5楽章まではまったくすばらしい! でも終楽章、うんなぜだ?感動しなかった。こちらの問題かと思って何度か聴くもやはり同じ。思うにちょっとテンポが遅すぎ?という結論に達しました。この曲に限らずテンポは速いより遅い方が感動しやすい感がありましたが、一概にそうとは言えないんですねぇ。 

zawa さん | 京都府 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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