SACD

バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番、ソナタ第2番、イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番、第6番 ジョセフ・リン

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NF63001
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

「イザイはバッハに触発され、みずからが無伴奏ヴァイオリン作品を書く際には、バッハの作品の裏にある精神を現代的に表現したものを意図した。そのためイザイの無伴奏ヴァイオリン作品と、バッハのそれとの間には数々の関連性がある。今回の録音では、私は曲と曲との間の和声的な関係に惹かれ、4つの作品を、ある意味で連続的な発展性のある音楽表現にしようと考えた。イザイの6番(ホ短調)はバッハの2番ソナタ(イ短調)とは属調の関係にあり、そのソナタの終楽章(イ長調)はイザイの3番バラードの冒頭に再現する。この種子から導入部を経過し、属和音としてのバラードのニ短調がゆっくりと姿を現す。そしてこのニ短調はバッハのパルティータの5つの楽章で再確認され、壮大なシャコンヌで頂点に達する。」〜ジョセフ・リン〜

若手のホープとして内外から熱い視線を集めている台湾系アメリカ人の新進ヴァイオリニスト、ジョセフ・リンが、バッハとイザイの無伴奏作品に期待を上回る目覚しい演奏を聴かせる1枚。作品の選曲と配置もリン自身が決定、4作品の和声的な関係性に着目した解説もみずから執筆するという、まさに「トータル・プロデュース」というべきアルバムです。
 まずは、イザイ作品での切れ味するどいテクニックに驚かされます。6曲からなるイザイの「無伴奏」が、それぞれ同時代の名ヴァイオリニストたちに捧げられたことはよく知られていますが、それだけにどれを取っても技巧的な難曲揃い。これを楽々と弾きこなしてしまうばかりか、スペインの名手マヌエル・キロガに捧げられた6番ではラプソディックで甘美な高揚を、ハンガリーの巨匠ジョルジュ・エネスコに捧げられた3番では煩悶するかのような暗い情熱を、その素晴らしく艶の乗った音色を駆使してものの見事に聴かせてしまいます。バッハ作品でも、曲の大きさに位負けしない踏み込みの良い表現が秀逸で、ブックレットに「推薦文」を寄せているヨーヨー・マをはじめ、小澤征爾、内田光子など共演経験のある先輩アーティストがベタ褒めだという話にも大いに納得。
 高品位SACDハイブリッド専門レーベル「fine NF」ならではの優秀録音もポイント。そのリアルな音質は通常のCDプレーヤーで聴くかぎりでも抜群で、演奏、音質とも文句の付けようがない出来栄えです。
 なお、エクストラ・トラックとして収録された『凝視』は、リンの従兄弟でもある作曲家チャン・イ・チェンが、1999年の台湾震災の犠牲者に捧げた作品。これは、新潟県中越地震およびスマトラ沖地震津波の被害者への義援金を募るために、セッションの合間におこなわれたチャリティ・コンサートにおけるライヴ録音です(CD層のみに収録)。

・イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番ホ長調 (M.キロガに)
・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 BWV.1003
・イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番イ長調『バラード』(G.エネスコに)
・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004

【エクストラ・トラック(CD層のみ)】
・チャン・イオ・チェン:『凝視』−地震犠牲者への追悼−

 ジョセフ・リン(vn)
 村岡 淳(p)[凝視]

 録音:2005年1月25-28日 新潟県魚沼市、小出郷文化会館

 録音プロデューサー: 西脇義訓
 バランス・エンジニア:福井末憲

 SACD Hybrid
 CD 2.0ch. / SACD 2.0ch. / SACD 5.1ch.
 DSD Recording with SF-U nature surround sound microphones system

【ジョセフ・リン (Joseph Lin)】
1978年メンフィス生まれ。4歳でヴァイオリンをメアリー・キャンバーグに学び、ジュリアード音楽院プレ・カレッジではシャーリー・ギブンスに師事、卒業後は1996年にハーバード大学に進み、神学部に席を置きます。2000年6月、最優等をもってハーバード大を卒業するまでの間に、ゼネラル・モータース国際コンチェルト・コンクールのヴァイオリン部門で優勝(1994年)、アメリカのコンサート・アーティスト・ギルド国際コンクール優勝(1996年)、アメリカ合衆国大統領芸術奨学生(1996年)となるなど、早くも頭角をあらわし、1999年には、プロ・ミュージシス・インターナショナル・アワードを史上最年少の21歳で受賞、翌年ハーバード大からもルイ・サドラー賞を授与され、2001年にはマイケル・ヒル国際ヴァイオリン・コンクールに優勝と受賞歴を重ねています。
 すでに数多くのリサイタル、オーケストラとの共演で高い評価を得ており、小沢征爾指揮のボストン交響楽団、キース・ロックハート指揮のボストン・ポップス、ピーター・ウンジャン指揮のセント・ルークス管弦楽団、ミゲル・アルス=ベドヤ指揮のロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会に出演、ヨーヨー・マのシルクロード・プロジェクトへの参加などで絶賛されたほか、ニューヨークのカーネギー・リサイタルホール、ワシントンD.C.のケネディセンター、ブエノスアイレスのテアトロコロン、パリ、香港等の主要ホール、ラヴィニア、タングルウッド、マールボロ等著名音楽祭に出演。2004年3月にはクリスティアン・アルミンク指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団と共演、絶賛を博しました。2005年11月にはふたたび来日、東京ほか全国6都市でリサイタルおよびオーケストラとの共演で、目下ヴァイオリン音楽ファンの注目を集めています。

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
価格が高いのが難点だが、リンの美しく、流...

投稿日:2007/09/26 (水)

価格が高いのが難点だが、リンの美しく、流れるような素晴らしいシャコンヌが聴けるCDはこれしかない。

んが さん | 新潟 | 不明

0

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

プロフィール詳細へ

バッハ(1685-1750)に関連するトピックス

古楽 に関連する商品情報

おすすめの商品