CD 輸入盤

『バッハ・フォー・ジャパン』 鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BIS2011
組み枚数
:
1
レーベル
:
Bis
:
Sweden
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

バッハ・フォー・ジャパン
既発売音源+3曲のオルガン曲新録音から成るアルバム

日本語解説付き

『ここに上梓するCDは、特別な意図をもって作られたものです。2011年3月11日におこった、東日本大震災およびそれに伴う津波は、私たち日本の誰にとっても、かつてない衝撃であり、直接被災した地域の人々のみではなく、日本という国を根こそぎ変えてしまったと言っても過言ではありません。(中略)そのような中にあって、J.S.バッハの音楽が、18世紀のみならず21世紀の現代においても、大きな慰めと励ましを与えてくれることを、私たちは実感してきました。そこで今、震災で亡くなった数え切れないほど多くの犠牲者を悼み、大きな喪失感の中にある被災した方々に寄り添い、心の傷が少しでも癒されるように、さらに、この国を次世代へ受け継ぐことができるような活力を得られるように、と、そのような思いを持って、このCDを作成いたしました。死に瀕し、不安におののく弱き人間の姿、 天国への希望、魂の安らぎと慰め、苦難にもめげず続けられる祈りと瞑想、神の摂理の成就とイエス・キリストへの希求をキーワードとしてプログラムを構成し、最後に、これらすべての概念を包含するモテットBWV229で締めくくっておきました。これらの音楽によって、思い乱れる心に、たとえ一瞬でも、安らぎと希望の光がさせば、それに優る喜びはありません。』(鈴木雅明)

このCDは、2011年4月から実施されてきた東日本大震災被災者のための「BCJ震災義援プロジェクト」の一環として、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンにより企画されました。バッハの音楽と素晴らしい演奏を通して被災者の方々にエールを送ることなどを目的としています。
 大半は既発のカンタータ中のナンバーで、米良美一やミア・パーションなど懐かしい面々も総動員。さらに鈴木雅明がこのアルバムのために2011年11月に神戸松蔭女子学院大学チャペルのオルガンを用いて3篇のオルガン・コラールを新録音しているのも聴きもの。鈴木雅明の熱い想いが伝わる感動的な名演となっています。(キングインターナショナル)

【収録情報】
J.S.バッハ:
・カンタータ第156番『わが片足はすでに墓穴の中にあり』BWV156〜シンフォニア
・カンタータ第156番〜アリアとコラール(ゲルト・テュルク:テノール)
・カンタータ第106番『神の時こそ、最上の時(追悼の式典)』BWV106〜ソナティーナ
・カンタータ第127番 BWV127〜アリア『魂は、主の御手のうちに、安らいでいます』(キャロリン・サンプソン:ソプラノ)
・オルガン・コラール『心よりわれこがれ望む』BWV727
・カンタータ第106番 BWV106〜アリア『あなたの御手に、私の魂を委ねます』/アリオーソとコラール『あなたは今日私と一緒に楽園にいるであろう』(米良美一:カウンターテナー、ゲルト・テュルク:テノール)
・管弦楽組曲第3番ニ長調〜エア
・カンタータ第115番BWV115〜アリア『そのような時でも、祈るがいい』(スザンヌ・リディーン:ソプラノ)
・オルガン・コラール『われら悩みの極みにありて』BWV641
・カンタータ第170番 BWV170〜アリア『満ち足りた安らぎ、魂の愉しむ悦びよ』(ロビン・ブレイズ:カウンターテナー)
・カンタータ第151番 BWV151〜アリア『甘き慰め、わがイエスが来られる』(ハナ・ブラシコヴァ:ソプラノ)
・オルガン・コラール『私はあなたに叫び求めます、主イエス・キリストよ』BWV639
・カンタータ第105番 BWV105〜アリア『なんと震えまたゆらぐことか』(ミア・パーション:ソプラノ)
・カンタータ第159番 BWV159〜アリア『成し遂げられた』(ペーター・コーイ:バス)
・モテット『来たれ、イエスよ、来たれ』BWV229

 バッハ・コレギウム・ジャパン
 鈴木雅明(指揮、オルガン)

 新録音:BWV727、BWV641、BWV639


【BCJ震災義援プロジェクト】
バッハ・コレギウム・ジャパンが <震災義援プロジェクト>を発足してから10カ月、仙台圏のほぼ全てのキリスト教会を結び、僧侶・神主とも教派を超えて活動する“東北ヘルプ”《仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク》のための義援金は、現在まで470万円ほどに達しました。お振込みでの個人献金者名を右に記しておりますが、コンサート会場ではこれより遥かに多くの聴衆の皆様が繰返し募金をして下さっており、感謝に堪えません。本日が定期公演として2011年度最後の機会となりますが、今まさに厳冬のピークを迎えている東北地域のために、この度もご協力の程、宜しくお願い致します。
 プロジェクトの一区切りとして、BCJは、二つの企画を実行することになりました。一つはBISの協力による、チャリティCD「Bach for Japan」のリリース(3月上旬/BIS-CD-2011)。もう一つは、調布市のご協力のもと、3月23日に開催するチャリティ・コンサート(東京・調布市グリーンホール)です。
 チャリティCD「Bach for Japan」は、バッハのカンタータの中でも、最も祈りに満ちた“アリア”の精選コンピレーション盤と致しました。カンタータはコーラス楽章を中心に語られがちですが、アリアの中には、死に瀕して不安におののく人が、切実な祈りを通して慰めと希望を見いだす姿が、繰り返し語られています。これらを並べてみると、バッハが死をテーマにして、如何に多くの音楽を長調で書いたかに驚かされます。この音楽によって、大きな傷を受けた心に、たとえ一瞬でも希望の光が射すことを心から願っています。このCDは、BCJ歴代ソリストによるアリアとシンフォニアに加え、新録音として、マルク・ガルニエ氏の協力により、松蔭チャペルでのオルガンコラールの演奏も加えています。また、このCDの収益は、BCJとBIS社から東北ヘルプに献金いたします。
 調布のコンサートでは、カンタータ第106番と21番からの抜粋を中心に、追悼と復興への希望をテーマに、チェロ独奏や弦楽器による「アリア」、更に詩編130編によるアカペラ合唱(鈴木優人作曲)をも含めて、BCJとしては珍しいアラカルト集です。多くの若手メンバーも登場します。また東北ヘルプ代表・吉田隆氏をお招きし、被災地の現状をお話し頂く予定です。
 皆様のバッハへの思いが、形を変えて東北支援に届けられるよう、どうぞ奮ってご参加ください。(バッハ・コレギウム・ジャパン音楽監督 鈴木雅明)

収録曲   

  • 01. Sinfonia
  • 02. Ich Steh Mit Einem Fu Im Grabe, BWV156/2
  • 03. Sonatina
  • 04. Die Seele Ruht in Jesu Hnden, BWV127/3
  • 05. Herzlich Tut Mich Verlangen, BWV727
  • 06. In Deine Hnde Befehl Ich Meinen Geist, Bwv106/3A/Heute Wirst Du Mit Mir Im Paradies Sein, BWV106/3B
  • 07. Air
  • 08. Bete Aber Auch Dabei, BWV115/4
  • 09. Wenn Wir in Hchsten Nten Sein, BWV641
  • 10. Vergngte Ruh, Beliebte Seelenlust, BWV170/1
  • 11. Ser Trost, Mein Jesus KMMT, BWV151/1
  • 12. Ich Ruf Zu Dir, Herr Jesu Christ, BWV639
  • 13. Wie Zittern Und Wanken, BWV105/3
  • 14. Es Ist Vollbracht, BWV159/4
  • 15. Komm, Jesu, Komm, BWV229

ユーザーレビュー

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先日新聞でバッハ縁りのライプチヒ市からバ...

投稿日:2012/04/21 (土)

先日新聞でバッハ縁りのライプチヒ市からバッハの優れた演奏家として2012年の「バッハ・メダル」を鈴木雅明さん(以下敬称略)に授与される事が決まったとの記事が載っていました。勿論日本人としては初めての授与で鈴木も「バッハ音楽の持つ国境を越えたメッセージを日本人である自分が伝えることに意味があると思ってやって来たことが評価されて嬉しい」とのコメントを寄せております。本当に同じ関西出身者として、バッハ音楽を愛聴する者として大変私も喜ばしく思います。おめでとうごさいます・・・。さて、本盤はHMVレビューに詳細が書かれています様に、昨年の東北大震災で亡くなった数え切れないほど多くの犠牲者を悼み、大きな喪失感の中にある被災した方々に寄り添い、心の傷が少しでも癒されるように、更に、この国を次世代へ受け継ぐことが出来る様な活力を得られるように、と、そのような思いを持って、「BCJ震災義援プロジェクト」の一環として作成されたもので主に既にリリースされた諸カンタータ曲から今述べた趣旨に沿ったアリア等をピックアップしプラスする事に2011年に鈴木が演奏収録したオルガン・コラール三曲→オルガン・コラールBWV727(タイム2’28)、オルガン・コラールBWV641(同2’24)、オルガン・コラールBWV639(同2’23)がその内容となっております(因みに使用オルガンは彼が少年の頃から通って演奏使用していた神戸市内の女子大チャペルに設置されているものです)。周知の通り鈴木/BCJのカンタータシリーズは着々と進行しており私も時折録音会場となる前述女子大でのBCJコンサートや友人が代表を務めるやはりバッハの演奏団体の同会場で演奏するコンサートに出かけておりますが本盤収録曲で特にカンタータBWV106「神の時こそ、最上の時」のソナティーナ(同3’09)、アリア/アリオーソとコラール(同2’20+4’59)はまだこのシリーズ初期の頃の1995年・・・鈴木41歳、CTの米良が24歳の時の収録・・・折りしもこの年初にはあの阪神淡路大震災が発生した事もあって被災者でもあった私も特別な感慨があります。その他の収録曲も全曲が祈りに満ちた渾身のアリア/合唱に仕上がってます。参考の為にその他の曲もタイムをメモしておきましょう。カンタータBWV156シンフォニア(タイム2’46)、カンタータBWV156アリアとコラール(同6’14)、カンタータBWV127〜アリア(同7’48)、管弦楽組曲第3番アリア(同4’41)、カンタータBWV115アリア(同7’09)、カンタータBWV170アリア(同6’37)、カンタータBWV151アリア(同8’30)、カンタータBWV105アリア(同6’06)、カンタータBWV159アリア(同5’52)、モテットBWV229(同8’15)。寄せ集めの観はありますが、マァ小難しいことは置いて本盤趣旨賛同の評価としてそして冒頭メダル授与への祝意として更にもうすぐ誕生日を迎える鈴木の今後ともの益々の活躍を期待し「最高」ランクにしましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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