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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/06/28
『これを大和言葉で言えますか?』言葉の使い方や伝え方がちがうと印象がずいぶんと変わるのだなぁと、昔からある言葉が心に沁みて来るのは、古人の心が受け継がれているからかぁ。と読んでは感心しました。現代の言葉と日本独自の和語が一目でわかりやすく、言い換え一覧表のように示されています。全部で668語が九章に渡り紹介されています。例えば春夏秋冬だと「春→山笑う」「夏→山滴る」「秋→山粧う」「冬→山眠る」情景が浮かぶような、風情が感じれて良いです。付章ではカタカナの変換まで、「リピートは鸚鵡返し」「アナウンスは事触れ」「エリートは選りすぐり」全体的にすっきりとライトに楽しめる内容ですが、成り立ち、語源、お役立ち情報まで、充実しています。古来の表現の麗しさとまろやかさと美しさ!
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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『名前のないことば辞典』 たまたま目にとまり、はてはてなんのことだろうと、つらつら読み進めてみては、ぐんぐんとはまってしまう面白さでした。いくつもの擬音語と擬態語と感嘆詞を「音みたいなことば」として楽しみながら、どんどん知り深めることの出来る辞典。題名に辞典と付いていたら固そうですが、ふわふわと柔らかい印象のつくりになっていて、すらすらと読める分かりやすさで、みるみる身につく実用的な内容の本となっています。見やすいユニークなイラストで絵本部分やお楽しみ箇所も満載です。本のサイズ感もころころとしていて持ちやすい印象で、とてもすばらしくて良いと思います。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/06/27
『読みたいことを、書けばいい。 』読んでみたら、話しを聞いているみたいな素早い勢いで、すらすらと読めた。灰色のページの「文章術コラム1」が訪れるまでは、何となくラジオドラマを聞いているみたいな感覚で一気に文字が駆け巡った。自然と話しのうまさと本としての見やすさの工夫に引っ張られてゆく。ところどころに目にとまるまとまり。「事象と心象が交わるところに生まれる文章」と随筆を定義しては「人間は、事象を見聞きして、それに対して思ったこと考えたことを書きたいし、また読みたいのである。」と簡潔に綴る。集中力が途切れそうになったり、飽きそうになる少し手前に次の展開や仕掛けがあり、楽しみながら読み進めることが出来て、良く出来た構成である。「良い言葉を発すると、良い言葉は必ず自分を良いところへと連れてゆく。」と印象に残る良い言葉にも出会える本です。
『ひらがなの誕生』 普段なにげなく使っている「ひらがな」についてより知れるかなぁと思い手にしてみた。読んでみると、起源や誕生を知りたいと思うより、単純に読んでいて面白いなと感じる文章が続いていた。「柔らかいひらがなでさらさらと書かれた掛け軸は、なんだか優しい心になる。」とか「筆文字の水茎の跡の優しさのなかに流れる雅の力。」と話す内容に惹かれる。ひらがなは「視覚的にも聴覚的にも日本文化そのものを表象するもの」として、いろんな角度から、ひらがなの誕生の歴史を探っては、考察することの出来る楽しみ。「ありがとう」と、ひらがなで書き示す美しさを実感出来る喜び!
『振仮名の歴史』文字の並びを「いい景色はじっくりとみたいものだ。」と語り「振仮名がおもしろいことは間違いない。」と言い切る筆者の姿勢に好感がもてる。「日本語の歴史をできるだけ幅広く、かつ相応の深さをもって、しかもできればわかりやすく、とらえてみたい。」という思いも良い。「日本語を書く」というシステムの中で振仮名は次第にその「機能」を拡大していっている。漢字と仮名=意味と音をつなぐ貴重な工夫なのだ。人々の知識や知的なたのしみが増えるとともに、行き動く振仮名の役割や活用の増加もある。さまざまな時代や場面を通して辿る、振仮名の鑑賞の現在と過去を自由に行き来する旅のよう。振仮名の歴史にいろいろと触れては、読み進め度に楽しく知り深めることの出来る本です!
「本をつくる」という仕事 / 本と言う物そのものを見つめることの出来る素晴らしい本です。興味深く詳しくわかりやすい語りで、本づくりの工程を見つめては、携わる人びとのたくさんの想いにふれることが出来ます。「源流の岩からしみ出た水が、小さな流れとなって集まり、次第に一本の川に成長して海に流れ込む最後の一瞬と似ている。書店は広大な読者の海と川とがつながる汽水域。」見出しで引き込まれては、内容を体現しているようなこの本そのものの見事さに感動します。「浮かび上がるひとつの豊饒なものづくりの世界。」本を手にしては、見た目の美しさや、読める喜びがあることに感謝!!!
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/06/25
『大事なものは見えにくい』何も知らずにタイトルを目にして気になり手にしてみたら、内容も興味をそそられるものでした。本としてのタイトルは『噛みきれない想い』や『わかりやすいはわかりにくい』から変更されたものだと読んで驚いたが、ワードセンスにはどれも惹かれるタイトルであるので、変更前でも出会っていた可能性もある。表記の漢字とひらがなとのバランスが好みだと気付く。収録の内容も『あえて遠い居ずまいで』『高貴なまでのしどけなさ』『ざわめきのなかの気品』魅力的なタイトルと話しにどんどん読み進んで楽しめる。「ひらめきというか、ものごとの見なれた輪郭のあわいに、あるいはそれから少し外れたところに、ひょろひょろと短い線分が踊り出す。」と語る部分があり、とてつもない言葉づかいの美しさに感銘を受けました。素晴らしい大満足の一冊です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/06/24
『春風夏雨』 独自の人生観や思いがしなやかに語られていて、読み進める度に、随所に光るものを感じ引き込まれてゆく。「人の音曲の中心はその人固有のメロディーで、これを保護するために周りをハーモ二ーで包んでいると思われる。」もうこの言葉で本全体に流れている調和や美意識を感じれるようです。「私はこの国土が好きである。柔らかくて、こまやかで、変化に富んでいて、木の葉にもにおほいがある。」本人のさまざまな語りの根幹にあるものは、この様な自然と繋がるあたたかいまなざしから発せらているのかもしれないなぁと何度も頷きながら、興味深く味わい深い語りの数々を堪能出来ます。
『石の辞典』この本でモース硬度と云う言葉をはじめて知った、硬さを表す度数が、「最も柔らかい」から「最も硬い」まで10段階あるそうだ。ページをめくる度に石の硬度が増してゆく順番で本が構成されていて、115の石が紹介される度に、どんどん硬くなってゆく並びとは面白い。無数の細かい粒の存在の異なる鉱物の結晶。石それぞれの魅力を知り深めてゆける。石の紹介に加えてCOLUMN『鉱物を知る』I光沢II条痕III結晶IV群晶V鉱物の和名VI宝石の伝承-に鉱物用語も収録で充実しています。至極繊細な色彩感覚と細緻な描写で魅せる、粒子の結晶のような美しい図の数々は目を潤してくれます。良いです。
『イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑』 昭和の空気感を思い出せて懐かしさをおぼえたり、全く知らずにこのような仕事もあったのかと逆に新鮮さを感じれたり、なんとなくしか知らなかったなぁと再認識したりして楽しめます。題名では『消えた』と言い切っていますが、日本各地ではまだ今も息づいている仕事もあるのだろうなぁと思ってみたり。古い文化も残る自分の暮らすところでは、令和の時代になっても、実際に幾つか残っているなぁというものもあったりします。さまざまな仕事のいろんな人の役割りを知ることの出来る一冊。全体的に読みやすく、イラストも見やすく、わかりやすくて良いです。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/06/23
『風眼抄』本人のエピソードがユーモアに富んでいて、興味深い話しがたくさん。「大決心の結果、作家になったのではなく、ふらふらのゆきがかりでそうなった。」「ペンネームの読み方でさえ、自分でも一定せず、呼ぶ人にまかせていた。」「随筆雑文のたぐいは、完全に受身で、注文によるものが半分以上を占めるだろう。」など着飾らない天然で自然な語りで楽しめる。想い出、日常、感想、文学論を展開しては、「平凡な人間をありのまま放り出した結果となっている。」と潔い自己分析もまた良い。『蟹と大根』故郷の食の話し。『日本駄作全集のすすめ』面白い着眼点の文学話し。『暗い空の文字』思いを垣間見せる感動話し。等、素晴らしいです。
『禅ごよみ365日』生活の中で姿勢をただすような感覚で少しページを開いてみる。私の場合は毎日でなく、思い出した時に開いたところを読んでみる。その時々の縁で出会う言葉。気づきを与えてくれたり、漢字の並びからどのような意味なのだろうと頭脳を働かせる暫くの有意義な時間。眺めては、気になり、気にいる、言葉の数々。『閑遊雪月花』『雲出本無心』『掬水月在手』『松風伝古今』『明月和水流』意味を知り深めては、暮らしの中で役立ったり、身については、知識となりゆく喜びや楽しみ。
『世界の路地』歩行中の視点のようにページをめくる毎の発見。散歩を堪能してゆくように目で読み解く景色の数々。道と町の醸し出す空気感、小路と両脇に立ち並ぶ生活感、その土地特有の建築物、雰囲気漂う景観のデザイン、珍しいカラフルな配色の外壁、装飾の施された窓辺、こまやかな石畳みの道、寄り添う植物や鉢植え、端整な階段のたたずまい、水際すれすれまでの生活圏、街に流れている風、射し込んで居る陽光の加減。さまざまな魅力を感じながら、海外の歩行者目線の眺めを手元で楽しめます。
『太古から今に伝わる不滅の教え108』あらゆる地域の先人たちの知恵に触れることの出来る一冊。解説を読む前にどのような意味なんだろうと考える楽しみもあり。ところ変わればこのような発想もあるのかと感心したり、さまざまな生活環境や生活様式で培われ、時代を経て磨かれて来た、生きている言葉の数々。世界の人々のそれぞれの注目点や着眼点を取り入れては、自分自身の位置確認もしてみたり。『人は蟻と山の中間だ 』という言葉も収められていたりします。豊かな自然やいろんな民族を思いながら、読んで考えたり、フレーズそのものを楽しめる名言集。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/06/22
冒頭では自天王様の伝説や三種の神器に少し触れたり、土地の歴史的な背景や由緒について語られ、好奇心がかき立てられる。その二の妹背山からは風流な表現が一気に加速する。文章で辿りゆく美しい風景、行楽の感覚が描写に行き届いている。全体に流れている雅致なる空気感。実際に風情や興趣をおぼえながら、水の流れや、山のたたずまいを、言葉を通じて巡りゆくような味わい。素晴らしい景色が目の前に広がり来るよう。行きどまりの山奥に近い吉野郡の僻地、悠久な山間の村里、深い霊気と日光、いにしえに対する崇敬と思慕の情が溢れている。謡曲『国栖』の舞台についてや、地唄『こんかい』についての解釈の展開もあったり、『御前申す』『べるべど』と云う岩についての記述も興味深く、全体通して美麗な文章で旅気分も得られて、あらゆる要素を堪能出来る名作です。
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