Comp.piano Concertos: Palumbo(P), Theis / Austrian.co, United Europe.co

ハイドン：ピアノ協奏曲全集ボックス・セット化（4CD）
●第1集（47629）
第2番ニ長調Hob. XVIII-2/第4番ト長調Hob. XVIII-4/第9番ト長調Hob. XVIII-9/ハ長調（コンチェルティーノ）Hob. XIV-12
※ハイドンはピアノ協奏曲をそれほど多数作曲せず、初期の協奏曲は他のジャンルほど革新的とは言えませんが、ウィーン古典派の協奏曲様式の成功例と言うことができます。この全集には、ホーボーケンの作品目録の分類XIVに属する四重奏曲も収録されています。
●第2集（47630）
第11番ニ長調Hob. XVIII-11/第6番(ヴァイオリン付き)ヘ長調Hob. XVIII-6/ト長調（コンチェルティーノ）Hob. XIV-13/ヘ長調(コンチェルティーノ)Hob. XVIII-F2
※ハイドンは1761年から1790年の間、エステルハージ公爵家の副楽長と楽長を務めました。音楽愛好者の公爵はたびたびハイドンに新しい作品を委嘱し、ここに収録された作品を含め、ほとんどの協奏曲はこの時期に作曲されています。第11番はピアノ協奏曲の中で作曲者の生前も最も人気のあった作品です。ホーボーケンの目録の分類XIVには作曲者が「コンチェルティーノ」と名づけたものと「ディヴェルティメント」と書いたものとがあり、楽器編成は同じですが、後者の弦楽器が伴奏の役割しか果たしていないのに対し、後者では弦楽器は時々独奏楽器と対話を行う点が異なります。
●第3集（47631）
第1番ハ長調Hob. XVIII-1/第3番ヘ長調Hob. XVIII-3/第8番ハ長調Hob. XVIII-8/第10番（コンチェルティーノ）ハ長調Hob. XVIII-10
※ここに収録された協奏曲は、第3番を除き、ハイドンがエステルハージ公爵に仕える前の1750年代に作曲されていて、バロックから、もっと単純で情緒的な様式への移行を示しています。カデンツァは皆パルンボによるもので、パルンボは古典的なしっかりした様式感の中で生き生きと各作品の性格を表現しています。
●第4集（47690）詳細は上記
注）ARTSレーベルによりますと、第５番と第７番はハイドンの真作ではないので、この全集には収録されておりません。
マッシモ・パルンボ(P)、スエラ・ムライ(Vn)、エルンスト・タイス指揮オーストリア室内管、ユナイテッド・ヨーロッパ室内管弦楽団　録音：2000〜2003年