ホルスト (1874-1934)
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ホルスト (1874-1934) レビュー一覧 3ページ目

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商品ユーザーレビュー

438件
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  • メータの演奏が、ユニバーサルによるシングルレイヤー...

    投稿日:2012/11/17

    メータの演奏が、ユニバーサルによるシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化シリーズに登場するのは、ウィーン・フィルとのマーラーの交響曲第2番(1975年)に次いで、今回が2枚目のアルバムということになる。近年では円熟の境地を迎えたものの、かつての光彩をすっかりと失ってしまったメータであるが、ロサンジェルス・フィルの音楽監督をつとめていた時代は凄かった。当時は、ロンドン交響楽団とともに圧倒的な名演奏を繰り広げていたアバドや、ボストン交響楽団の音楽監督に就任して世界に羽ばたこうとしていた小澤などと並んで、新進気鋭の指揮者として次代を担う存在と言われたものであった。かの巨匠カラヤンも、将来のクラシック音楽界を背負う指揮者としてアバド、小澤とともにメータを掲げていたこともあり、メータが当時、いかに華々しい活躍をしていたかを窺い知ることが可能であると言えるところだ。本盤におさめられたロサンジェルス・フィルとのホルストの組曲「惑星」とJ・ウィリアムズの「スター・ウォーズ」組曲は、メータのロサンジェルス・フィルの音楽監督時代の代表盤の一つであるのみならず、メータの全盛期を代表する圧倒的な名演盤と言えるのではないだろうか。私としては、両演奏ともに、メータの類稀なる才能を感じさせる圧倒的な超名演と高く評価したいと考える。メータは、組曲「惑星」についてはその後もニューヨーク・フィルとともに録音を行っている(1989年)が、とても本演奏の持つ魅力には達し得ていないと言えるところだ。組曲「惑星」については、とにかく、冒頭の「火星」からして凄まじいド迫力だ。どこをとっても切れば血が噴き出てくるような力感が漲っており、随所に聴かれる畳み掛けていくような気迫や生命力にはただただ圧倒されるのみである。「木星」における壮麗にして雄大なスケールの音楽も見事であり、他方、「金星」や「海王星」などにおける繊細な美しさにも出色のものがあり、必ずしも若さ故の勢い一本調子の演奏に陥っていないことに留意しておく必要がある。全盛期のメータは、その巨大な体躯から力づくの演奏をする指揮者とのイメージも一部に持たれているようであるが、本演奏のようないい意味での剛柔のバランスのとれた演奏を行うことができるというある種の器用さも兼ね備えていたところであり、これはメータがいかに類まれなる豊かな音楽性を備えていたのかの証左とも言えるだろう。いずれにしても、本盤の組曲「惑星」の演奏は、前述のように、メータの全盛期を代表する圧倒的な超名演と高く評価したい。併録のJ・ウィリアムズの「スター・ウォーズ」組曲も、組曲「惑星」と同様に、いい意味での剛柔のバランスのとれた全盛期のメータならではの素晴らしい名演だ。そして、本演奏の凄さは、英デッカによる極上の高音質録音と言える。英デッカは、その録音の素晴らしさで知られているが、本演奏もそうした定評をいささかも覆すものではないと言える。したがって、従来CD盤でも十分に満足できる高音質であったが、数年前にSHM−CD化がなされ、それによって、更に良好な音質になったところであり、私としてもこれまでは当該SHM−CD盤を愛聴してきたところだ。ところが、今般、ついに待望のシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化が行われることによって大変驚いた。従来CD盤やSHM−CD盤とは次元が異なる見違えるような鮮明な音質に生まれ変わった言える。両曲ともに華麗なるオーケストレーションを誇る楽曲であるが、各楽器セクションが明瞭に分離して聴こえるのは殆ど驚異的であり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、メータによる圧倒的な超名演を、シングルレイヤーによるSACD&SHM−CDによる極上の高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

    つよしくん さん |40代

    4
  • バーンスタインはホルストの組曲「惑星」を一度だけス...

    投稿日:2012/08/18

    バーンスタインはホルストの組曲「惑星」を一度だけスタジオ録音している。バーンスタインは、晩年に自らのレパートリーの再録音をDGに数多く行ったことから、もう少し長生きしていれば同曲の再録音をウィーン・フィルなどと行った可能性もあるが、晩年の芸風に鑑みれば、再録音が実現することが果たして良かったかどうかは疑問であるとも言える。というのも、バーンスタインの晩年の演奏は、表情づけは濃厚の極みになるとともに、テンポは異常に遅くなったからだ。マーラーの交響曲・歌曲やシューマンの交響曲・協奏曲については、かかる晩年の芸風が曲想に見事に符号し、圧倒的な超名演の数々を成し遂げるのに繋がったと言えるが、その他の大半の楽曲、とりわけ独墺系以外の作曲家の作品については、例えばチャイコフスキーの交響曲第6番、ドヴォルザークの交響曲第9番、シベリウスの交響曲第2番など、箸にも棒にもかからない凡演を繰り返したところである。ところが、バーンスタインがニューヨーク・フィルの芸術監督をつとめていた1970年までは、こうした晩年の大仰な演奏とは別人のような演奏を行っていた。良く言えば、躍動感溢れる爽快な演奏、悪く言えばヤンキー気質丸出しの底の浅い演奏。もっとも、バーンスタインらしさという意味では、この当時の演奏を評価する聴き手も多数存在しているところであり、演奏内容の浅薄さはさておき、私としても当時のバーンスタインの思い切りのいい躍動感溢れる爽快な演奏を高く評価しているところだ。本盤におさめられた組曲「惑星」は、ニューヨーク・フィルの音楽監督を退任した1年後の演奏ではあるが、かかる躍動感溢れる爽快な芸風は健在。「火星」の終結部など、いささか力づくの強引な荒々しささえ感じさせる箇所がないわけではないが、楽曲が組曲「惑星」だけに違和感など微塵も感じさせることがないと言える。また、こうした標題音楽だけに、当時のバーンスタインの演奏の欠点でもあった、演奏の底の浅さなども致命的な欠陥にはならず、英国音楽ならではの詩情にはいささか不足するきらいはあるものの、強靱な迫力と躍動感に満ちた素晴らしい名演と高く評価したいと考える。ニューヨーク・フィルもバーンスタインの統率の下、その技量を十二分に発揮した渾身の名演奏を展開しているのが見事である。音質は、従来盤が1971年のスタジオ録音だけに今一つの平板なものであったが、数年前に発売されたシングルレイヤーによるマルチチャンネル付きのSACD盤が圧倒的な高音質であった。そもそも、マルチチャンネルとシングルレイヤーの組み合わせは他にも殆ど例がないだけに、SACDの潜在能力を最大限に発揮した究極のSACD盤として、極めて希少なものであるとも言える。カプリングにブリテンの4つの海の間奏曲を収録していたのも、演奏の素晴らしさも相まって大変貴重なものであった。現在では、当該SACD盤は廃盤であるとともに入手難であるが、仮に中古CD店で入手できるのであれば、多少高額であったとしても購入されることを是非ともおすすめしておきたいと考える。

    つよしくん さん |40代

    4
  •  これ以上小気味よく,力強く突き進んでいく『惑星』...

    投稿日:2012/06/16

     これ以上小気味よく,力強く突き進んでいく『惑星』はない。この前進性,他にはない魅力です。だからといって味気ないものにはなっていない。木星のあの濃厚なメロディなど新しい魅力を再発見させてくれたし,土星の迫力も圧巻。エンディングの神秘感も,テンポよく進んできた分,それだけ引き立つ。  『ツァラトゥストラはかく語りき』も同様。スピード感が全く作品の美観を損ねていない。音もいいし,迫力満点・センス満点の『ツァラトゥストラ〜』です。

    masato さん

    4
  • 編曲版の多い「惑星」の中でも,鑑賞に堪えるものとな...

    投稿日:2012/03/31

    編曲版の多い「惑星」の中でも,鑑賞に堪えるものとなると案外少ないものだが,このオルガン版の面白さには非常に惹き込まれた。パイプオルガンを2台備えた大聖堂で,巨大なホールの豊かな残響に支えられた重厚な音響には終始圧倒される。「火星」の5拍子のリズムや「水星」の軽快なパッセージまで重厚になってしまっているのはご愛嬌であるが,「土星」や「天王星」の重厚感は圧巻である。「木星」は案外あっさりした演奏であるが,冒頭のアルペジオから豊かな響きが心地よい。「海王星」の神秘的な響きも魅力的である。編曲はアメリカのオルガン奏者ピーター・サイクスのものを使っているようであるが,サイクス版は4手用なのに一人で弾いているとのことである。サイクス自身の演奏の録音が今イチなのに対し,この演奏は非常に優れものであると思う。オケ版に匹敵する聴き応えが満喫できる。

    演奏家歴40年 さん

    4
  • この演奏最高!

    投稿日:2012/03/16

    この演奏最高!

    松ちゃん さん

    4
  • 快速テンポを基本としながらも細部ではテンポを動かし...

    投稿日:2012/01/22

    快速テンポを基本としながらも細部ではテンポを動かし、爽快な印象を与えつつも、ここぞという時の管楽器、打楽器の強調は凝った解釈だなあと感心させてくれる。今、最も注目すべき指揮者ユロフスキの「惑星」。色彩感も豊かで既存の名盤たちと肩を並べる資格十分。録音の秀逸さはライブだということを忘れさせる。

    淳メーカー さん |50代

    4
  • レビューを書かれているお2人は何を望んでこのディス...

    投稿日:2011/12/13

    レビューを書かれているお2人は何を望んでこのディスクを購入したのでしょう。ロシア人、しかもスヴェトラーノフが振っているイギリスの作曲家の演奏です。「流儀」が違うのは当然ではないでしょうか。 デュトワ等、常識の範囲内で模範的な名演路線とは違うのは当然でしょう。 勿論そういった演奏を越えた名演という訳ではありませんが・・・

    ALFA147 さん

    4
  • 火星から引き込まれ続け、最後まで全曲飽きる事なく通...

    投稿日:2011/12/05

    火星から引き込まれ続け、最後まで全曲飽きる事なく通して聴けました。「惑星」に苦手意識を持っていた私にとって初めての経験です。実際天体は物凄い速度で動いるという事もあり、ダイナミックさと快速テンポによって「星が生きている」という生命感と躍動感を非常に感じました。聴き終わった後は宇宙旅行をした気分です。是非一度聴いてみて欲しい演奏です。

    Marmo さん |20代

    4
  • 本盤におさめられたホルストの組曲「惑星」は、カラヤ...

    投稿日:2011/09/25

    本盤におさめられたホルストの組曲「惑星」は、カラヤンによる二度目のスタジオ録音である。最初の録音は1961年であり、ウィーン・フィルとの演奏であった。したがって、本盤の演奏はそれから20年後の新録音ということになる。1981年と言えば、カラヤン&ベルリン・フィルという、クラシック音楽史上でも最高の黄金コンビが最後の輝きを見せた時期に相当する。翌年にはザビーネ・マイヤー事件が勃発し、この黄金コンビには修復不可能な亀裂が生じることに鑑みれば、本演奏は、この黄金コンビの究極の到達点を反映していると言えるのではないか。実際に、カラヤンの伝記などを紐解くと、ベルリン・フィルの団員は、本盤のスタジオ録音前は、組曲「惑星」を相当に見下していたということである。ところが、練習時におけるカラヤンの真摯な姿勢を見て、団員は同曲に対する見方をあらため、それからは真剣に練習に取り組んだということであり、その意味でも、本演奏は、カラヤン、そしてベルリン・フィルが真剣勝負で挑んだ、この黄金コンビの究極の到達点に相応しい名演奏に仕上がっていると言っても過言ではあるまい。この黄金コンビは、とりわけ1960年代〜1970年代にかけて、ベルリン・フィルの鉄壁のアンサンブルや超絶的な技量をベースに、カラヤンが流麗なレガートを施し、重厚にして華麗ないわゆるカラヤン・サウンドを醸成していたと言える。そしてこのいわゆるカラヤン・サウンドを駆使した演奏は、正にオーケストラ演奏の極致とも言うべき圧倒的な音のドラマの構築に成功していたと言えるだろう。本盤の演奏でも、そうした圧倒的な音のドラマは健在であり、おそらくは同曲の演奏史上でも最も重厚にして華麗な名演と言ってもいいのではないだろうか。しかしながら、同曲に特有のイギリス音楽ならではの詩情の豊かさと言った点においては、いささかカラヤン・サウンドによって犠牲を強いられた感も無きにしも非ずであり、そうしたイギリス的な詩情の豊かさや、同曲を一大人気曲に伸し上げることに貢献したという意味においては、私としてはウィーン・フィルとの旧盤の方をより上位の名演に掲げたいと考える。もっとも、本演奏についても、前述のように、カラヤン&ベルリン・フィルの黄金コンビが構築し得た究極の音のドラマとして、十分に存在価値のある素晴らしい名演であると高く評価したい。音質については、これまでリマスタリングが行われたこともあって、従来CD盤でも十分に良好な音質であったが、今般のSHM−CD化によって、若干ではあるが音質が鮮明になるとともに、音場が幅広くなったように思われる。いずれにしても、カラヤンによる素晴らしい名演をSHM−CDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたいと考える。

    つよしくん さん |40代

    4
  • 英国のローカルな作品の地位に甘んじていたホルストの...

    投稿日:2011/05/01

    英国のローカルな作品の地位に甘んじていたホルストの組曲「惑星」を、クラシック音楽を代表する世界的な名作として広く認知させるのに貢献した歴史的な超名演と高く評価したい。本演奏の録音は1961年であるが、この当時は、同曲の録音は、ホルスト自身による自作自演盤や、同曲の初演者であるボールト盤しか存在しなかった。ところが、本カラヤン盤の登場によって、同曲が瞬く間に世界中に知られることになり、様々な指揮者による多種多様な演奏が行われるようになったのである。カラヤンの伝記などを紐解くと、当初はカラヤンも、そしてウィーン・フィルも、同曲の演奏には相当に難儀したとのことである。しかしながら、カラヤンとウィーン・フィルがその難儀を克服して要領を掴んだ結果、素晴らしい演奏が成し遂げられることになったのだ。本演奏における壮年期のカラヤンの指揮は、冒頭の火星からして、前のめりになって進んでいく気迫溢れる力強さが漲っており、そのパワフルな演奏は圧巻の迫力を誇っていると言える。また、金星などにおける情感の豊かさは美しさの極みであり、木星における崇高さは、雄渾なスケールを誇っていると言える。海王星における神秘的な雰囲気が漂う消え入るような繊細さは、カラヤンだけが描出し得る至純の世界と言えるのかもしれない。カラヤンの統率の下、ウィーン・フィルも最高のパフォーマンスを示していると言えるところであり、とかく華麗で賑々しくなりがちな同曲の演奏に、適度な潤いと奥行きの深さを与えている点も忘れてはならない。カラヤンは、本盤の20年後にベルリン・フィルを指揮して同曲を再録音(1981年)しているが、音のドラマとしては圧倒的な素晴らしさを誇ってはいるものの前述のような華麗で賑々しく感じられる箇所が随所に散見されるところであり、とても本演奏のような魅力はないと言える。いずれにしても、本演奏は、その後に登場した様々な指揮者による多種多様な名演にも、今なおいささかも引けを取らない至高の超名演と高く評価したい。録音は、英デッカならではの鮮明な高音質であるが、これまでのところでは、数年前に発売されたSHM−CD盤がベストの音質であった。もっとも、歴史的な超名演であることもあり、今後は、SACD&SHM−CD化を望みたいと考える聴き手は私だけではあるまい。

    つよしくん さん |40代

    4

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ありがとうございました

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