SACD 輸入盤

交響曲第1番 ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管弦楽団

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
VKJK1115
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

ブルックナー交響曲第1番(リンツ稿)
ブロムシュテット&ゲヴァントハウス管


今回登場する第1番は、2011年6月に録音されています。ブロムシュテットによるこの作品のレコーディングは初めてですが、ブルックナー初期の傑作として知られるこの曲の魅力が、かなりの部分で野趣に富むものであることを考慮すると、ブロムシュテットの率直で力強いスタイルとの相性も良さそうで、仕上がりに期待が持てるところです。

【ゲヴァントハウス管との強い絆】
1998年、クルト・マズアの後任として音楽監督に就任し、2005年の任期満了までその厳しいトレーニングで機能性と音色にさらに磨きをかけ、引き締まった力強いサウンドにゲヴァントハウス管を鍛えなおしたブロムシュテット。コンヴィチュニー時代の再来を思わせる第2ヴァイオリン右側の対向配置も効果的で、シャイーの音楽監督就任後は、名誉指揮者として同オケに深く関わっています。

ブロムシュテットのブルックナー録音
ブロムシュテットはかつてシュターツカペレ・ドレスデンを指揮して第4番(1981/DENON)第7番(1980/DENON)をレコーディングしており、それらは現在にいたるまで息長い人気を保持しています。その後、サンフランシスコ響と録音した第6番(1990/DECCA)、第4番(1993/DECCA)、ゲヴァントハウス管と録音した第9番(1995/DECCA)、第3番(1998/QUERSTAND)では、よりパワフルで構築的な魅力が示されるようになり、ブロムシュテットのブルックナー観が色濃く投影された緻密な演奏に仕上がっていたことが思い出されます。
 現在進行中のクヴェルシュタント・レーベルのシリーズでは、すでに、第8番(2005)第7番(2006)第6番(2008)第5番(2010)第3番(2010)第4番(2010)とリリースされていますが、どの作品でも高水準な演奏を聴かせており、数多くのリスナーから高い評価を得ています。
 なお、ゲヴァントハウス管弦楽団によるブルックナーの交響曲第1番といえば、ヴァーツラフ・ノイマン指揮による1965年のセッション録音が優れた演奏としていまだに人気が高いことを付記しておきます(HMV)

【収録情報】
ブルックナー:交響曲第1番ハ短調 [リンツ稿/ノヴァーク版]

 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)

 録音時期:2011年6月16-17日
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

ユーザーレビュー

総合評価

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非常に元気な演奏。これが80代半ばの巨匠が...

投稿日:2012/11/10 (土)

非常に元気な演奏。これが80代半ばの巨匠が描く音楽だとは到底思えない。終楽章などは丁度、先日チェコ・フィルと共演したドヴォ7そっくりのテイスト。軽快ながら、豪快。そして若さに満ち溢れている。しかしながら、細部まで表情豊か。演奏の精度は極めて緻密だが、とはいえ例えばヴァントのような息苦しさは感じさせない。優しさに満ち溢れている。そして1楽章フィニッシュの、ティンパニの咆哮が凄くイイ。音質上々、奇跡の演奏。これ以上のブル1が、過去に存在するのか!?

PeerGynt さん | 宮崎県 | 不明

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ブルックナーの1番は彼の5番以降の交響曲と...

投稿日:2012/08/02 (木)

ブルックナーの1番は彼の5番以降の交響曲と、構造の大枠は共通するものの、細部においてはおやっと思うほど違うところがある。楽器の用法や少々マニエリスティックなほどの装飾的楽節があらわれて、後期交響曲とはまた別の楽しみ方が出来ると思う。とはいえ、いい演奏が少なかったせいなのか、わざわざ取り出して聞いてみたくなるほどの魅力をこの曲から感じたことはいままでなかった。その考えを改めさせてくれたのが、このブロムシュテットとゲヴァントハウスの演奏。評者はここに収録された演奏の二日目を会場で聴いているのだが、それは素晴らしく美しいものだった。サブはブランデンブルクの5番だったかと思うが、このプログラム作りからもブロムシュテットのブルックナー1番に対する見識の高さが感じられるところだ。前半の楽章に見られる思いの外に色彩的な音響や、きびきびしたスケルツォからフィナーレに移っていくときの躍動感が見事に再現されている。現在のゲヴァントハウスにはマズア時代にあった鈍重な堅苦しさは見られず、明るい響きを自分たちのものにして技術的にも精度が高い若い奏者を揃えており、そうした若々しさをブロムシュテットも活かしていて、ここでも透明度の高い響きをもたらしている。当日、隣の妙齢の女性が感激しながら、「指揮者が本当に素晴らしいから」と演奏の成功はブロムシュテットの功績だと語っていた。私もその通りだと思う。

Stuemper さん | 愛知県 | 不明

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意外な録音の登場だ。ブロムシュテット&ラ...

投稿日:2012/07/29 (日)

意外な録音の登場だ。ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によるブルックナーの交響曲全集の録音は、今般の第1番の登場でついに第7弾と言うことになった。既に第3番〜第8番の6曲が登場しており、残るのは第2番と第9番のみとなった(第9番は既に英デッカに1995年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とともにスタジオ録音しており、再録音するかどうかは不明。第0番や、更に第00番に挑戦するかどうかも不明だ。)。まさか第1番をブロムシュテットが録音するとは思っていなかった。85歳になった今や押しも押されぬ巨匠であるブロムシュテットにとっても、ブルックナーの交響曲演奏に関する長いキャリアの中でも初めての録音になったものであり、これはブロムシュテットが高齢になっても今なお失っていない飽くなき探求心とともに、ブルックナーの交響曲に対する深い愛着の賜物と言っても過言ではあるまい。それにしても、本演奏において聴くことができるのは、ブロムシュテットにとって初めての録音とは到底言えないほどの熟練の指揮芸術と言えるのではないだろうか。楽想を精緻に、そして丁寧に描き出していくというのは、誠実とも言えるこの指揮者の美質そのものであると言えるが、例えば、楽曲自体は異なるが、かつてシュターツカペレ・ドレスデンとともにスタジオ録音を行った交響曲第4番や第7番の定評ある名演などと比較すると、彫の深さ、懐の深さにおいて、はるかに凌駕していると言える。ブラスセクションなどもかなり強靭に鳴らしていると言えるが、無機的な音は皆無であり、どこをとっても奥深い、それこそブルックナーらしさを失っていないのが素晴らしい。かつてのブロムシュテットにあった唯一の欠点でもある、楽曲の頂点における力みが感じられないというのは見事であり、これは、前述のように、ブロムシュテットの円熟の証左と言えるだろう。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団も、かつてもシュターツカペレ・ドレスデンのような独特の魅力的な音色を湛えているとは言い難いが、それでも重心の低い音色は、さすがは伝統のあるドイツのオーケストラと言うべきであり、ブルックナーの交響曲の演奏としては、正に理想像の具現化と言っても過言ではあるまい。いずれにしても、本盤の演奏は、ブルックナーの交響曲の演奏を数多く手掛けてきたブロムシュテットの円熟を感じさせるとともに、ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の相性の良さ、そして、比較的数少ない同曲の様々な指揮者による演奏の中でも最上位にランキングされる見事な名演と高く評価したい。そして、本盤で素晴らしいのは、最近では珍しくなったマルチチャンネル付きのSACDであるということである。臨場感溢れる超高音質のマルチチャンネル付きのSACDは、本盤の演奏をより魅力的なものとするのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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