バルトーク (1881-1945)
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バルトーク (1881-1945) レビュー一覧 5ページ目

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商品ユーザーレビュー

562件
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  • これは凄いリマスターです。音質改良の度合いが素晴ら...

    投稿日:2017/08/14

    これは凄いリマスターです。音質改良の度合いが素晴らしい。アナログ時代のオケコンのベスト盤と信じて疑わないクーベリック〜ボストン響が目の覚めるような高音質で蘇りました。すでにほんの数年前に廉価版CDのエロクエンスから復刻が出ていますが、従来のマスターを使用しているだけですからこのSACDとは比較になりません。かなり音量をあげてもいささかも本来のアナログのオリジナルの優美さは決して損なわれることなくシンフォニーホールの空気まで見事に捉えております。この後、70年代から80年代、さらにデジタル時代となってどんどんDG録音はこういった優美さを失って、ただキンキンとうるさい音を提供するレーベルとなっていきます。当時も不思議でしたし、今も不思議です。何でこういう録音ができなくなったのでしょうか?

    John Cleese さん

    4
  • 素晴らしい『全集』だ。録音は色々と寄せ集めには違い...

    投稿日:2016/05/11

    素晴らしい『全集』だ。録音は色々と寄せ集めには違いないから、玉石混淆になりそうなものだが、殆どが最高レヴェルの名演である。掛け値なしの「最高」はタカーチによるSQの全集。同曲はこれまで6-7セット持っているが、結局は60年のジュリアードに帰っていったけれども、ようやく、より新しくより素晴らしい演奏(と録音)に出会えた。オケ演奏の多くにフィッシャーとブダペスト祝祭管を得たのも大きい。他の曲でいくつかを担当しているショルティとブーレーズのCSO 吹き込みが、ちょっと角が丸くなっている巨匠芸でやや喰いたらない所を見事に補っている。ショルティやブーレーズでなくて良かったと言わせるとは凄くないですか?彼らに加えてコチシュを得たピアノ協奏曲もSQに匹敵するレヴェル。これまた本全集についているアンダとフリッチャイの歴史的名演をようやく超えたと言えるのではないか?                        コチシュは大部分のピアノ独奏曲も担当しているけれども、これらも録音共々とてもいい。知らない曲も多くて、初期はドビュッシー風とかシェーンベルク風とかもあるけれど、段々バルトークらしくなるし(でもリスト・ハンガリー狂詩曲そっくりみたいなのもあって―実際ラプソディという曲が弦のも含めて幾つもある―、リスト結構バルトークしていたんだなぁとか)、子供の曲とかも楽しい。ピアノといえばアルゲリッチを得た(パートナーは違う)二台のピアノと打楽器のための協奏曲とソナタも凄い。キョンとムローヴァのヴァイオリン協奏曲二曲はともにやや物足らなくて、ムローヴァでは無伴奏ソナタの方が張りつめたダイナミズムで素晴らしい。協奏曲はどちらもちょっと緊張感が足らない。ヴィオラ協奏曲のバシュメットも思ったほどではなかった、残念。ネムタヌ姉妹の二台のヴァイオリンの無伴奏ソナタもとてもいい。無伴奏ではないソナタではムターがやはり良い。ラプソディは、シャハムは民族色の点でなかなかいいけど線は細いと思ったら、チェロの方のラプソディが獰猛な独奏で、名前を見たら何とシュターカー。これは凄い。納得。                                声楽曲は民謡の蒐集・編曲が多いが、それなりに面白い。歌手も不満がないが、いいのはやはりユリア・ハマリ。「青髯」は有名な名演で、かなり古い録音だが、全く音質面での不満はないし、ケルテスは最後の方になるほど感銘を増す。歌手二人は当時おしどり夫婦といわれたルートヴィッヒとベリーだが、ルーヴィッヒは素晴らしい。ベリーも悪くないし、妻を閉じ込めてしまわざるを得ない男の悲哀は不足していないが、一方の性格である冷徹な公爵の存在感という感じはあんまりない。       最後の三枚はもっと古い、いわば「歴史的名演」が収められている。だったら、バルトークの自演も入れてよとないものねだりを言いたくなるが、仕方がない。アンダ・フリッチャイについては上述の通り、今聞いても名演で、音質も改善されたような気がする。フォルデスからリヒテルに至るピアニスト達のらなり時期的にも、録音的にも(モノからデジタル・ステレオまで)幅の広いピノ曲集も聞き応えがある。とくにフォルデスは目覚ましい。一番新しいリヒテルのはその割に音が良くないし(ライブでモノ?)、演奏もさほどではない(後年のリヒテルはどうも音の粒の立ち上がりが鈍い。前記コチシュと比べてもそうだ)。セーケイとメンゲルベルク・コンセルトへボウのヴァイオリン協奏曲の39年という一番古い年代のライブ(初演)は、実に熱っぽい名演で、ムロ−ヴァより遥かに聞き応えがある。作曲の依頼者でもあるセーケイはシゲティもかくやという名演で、メンゲルベルクも恰幅が良く迫力に富んでいる。思い入れの深さが並大抵ではない。音質が良かったら今でもトップを張るだろう。第一楽章が盛大な針音で始まる(今もっている盤よりもノイズが多いがその分音はちょっぴりいいかな?)が、徐々に収まり、二楽章以降は気にならないレヴェルに落着く。ともに54年録音のフリッチャイの「弦チェレ」とドラティの「不思議な役人」(こっちはずっと後のデジタル録音がある)はともにやはり緊迫感に満ちた最高級の名演。やはり核の脅威がダモクレスの剣よろしく頭上にぶら下がっていた頃の演奏は迫力が半端でない。

    mari夫 さん

    4
  • バルトークの音楽は表現の幅があまりに広い。この弦楽...

    投稿日:2012/09/29

    バルトークの音楽は表現の幅があまりに広い。この弦楽四重奏曲における暴力と愛撫が複雑に混在する、危機的なまでに追求された表現は比類ない高みに達している。フェルメールQはそうした峻厳さからは距離をとっているようだ。透明で膨らみのある響き。音楽はよく流れ、曲の難度を感じさせない。ただ、贅沢な物言いになるが、この美しさに一抹の物足りなさを感じてしまうのも正直なところだ。

    ヴァニタス さん

    4
  • 学生時代に先輩の部屋で初めてこの曲を聴いたのがこの...

    投稿日:2012/05/29

    学生時代に先輩の部屋で初めてこの曲を聴いたのがこのレコード(当時)であった。強烈な印象を受けたことをよく覚えている。特に2番は圧倒的。貧乏なのに速効でレコード店へ行って1枚購入し、バイトして保管用にもう1枚ドイツ輸入盤を買った。今は懐に少し余裕ができたので、色々なコンビによる演奏を買っている。それぞれ良い演奏ではあるが、ソロ、オケともに自分としてはいまだこれ以上のものに出会っていない。ポリーニとアバドは若々しく、実にエネルギッシュでかつ正確無比であるし、シカゴ響もさすがである。3番も録音しておいて欲しかった。

    爺さん さん |40代

    4
  • ビシビシ、ゴリゴリ鳴らしているように聞こえます。足...

    投稿日:2012/04/22

    ビシビシ、ゴリゴリ鳴らしているように聞こえます。足を踏み鳴らして踊りだすようなリズムをとっているようにも感じます。この辺りが、民族的な演奏なのでしょうか? 日本で言えば、演歌の「こぶし」みたいな感じかな、と思ってしまいました。 ケラー四重奏団というのは、恥ずかしながら、初めて知りました。安かったから買ったのですが、すばらしい演奏に驚きました。値段じゃないですね!

    gecko さん

    4
  • 本盤にはブーレーズが、各曲毎に異なったピアニスト、...

    投稿日:2011/08/24

    本盤にはブーレーズが、各曲毎に異なったピアニスト、オーケストラと組んで演奏を行ったバルトークのピアノ協奏曲全集がおさめられているが、いずれも素晴らしい名演と評価したい。それどころか、バルトークのピアノ協奏曲の演奏史上でも、フリッチャイがゲーザ・アンダと組んでベルリン放送交響楽団を指揮した歴史的な超名演(1960、1961年)に次ぐ至高の超名演と高く評価したい。ブーレーズは、1960年代から1970年代にかけては、前衛的とも言えるような先鋭的なアプローチによって聴き手を驚かすような衝撃的な名演の数々を成し遂げていた。しかしながら、1990年代に入ってDGと専属契約を締結した後は、すっかりと好々爺となり、かつてと比較すると随分とノーマルな装いの演奏を繰り広げるようになったと言える。もちろん、ブーレーズの芸風の基本は徹底したスコアの読み込みにあることから、そのスコアに対する追及の度合いはより深まったと言えなくもない。ただ、それを実際に音化する際には、おそらくは円熟の境地に去来する豊かな情感が付加されるようになってきたのではないだろうか。かかるブーレーズの円熟のアプローチが今一つしっくりこない楽曲(とりわけ、ストラヴィンスキー、ドビュッシー、ラヴェル)もあるが、他方、バルトークについては、各楽曲が含有する深遠な世界がより巧みに表現されることになり、むしろ功を奏していると側面もあると考えられる。とりわけ、ピアノ協奏曲については、バレンボイムと組んで行った演奏(1967年)(ただし、第1番及び第3番のみ)が、指揮者とピアニストの呼吸が今一つであったことからしても、本演奏の圧倒的な優位性にいささかの揺らぎはないものと考えられる。それにしても、本盤における各曲におけるピアニストやオーケストラの使い分けには抜群のセンスの良さを感じさせる。第1番は、3作品の中では最も前衛的な装いの楽曲であると言えるが、ツィメルマンの卓越した技量や、トゥッティに向けて畳み掛けていくような気迫と強靭さは、同曲のアプローチの規範となるべきものと言える。シカゴ交響楽団の超絶的な技量も本名演に華を添えているのを忘れてはならない。第2番は、気鋭の若手ピアニストであるアンスネスが、強靭で迫力ある演奏を行いつつも、祖国の大作曲家グリーグの抒情小曲集で披露したような繊細なピアニズムを随所に聴かせてくれるのが素晴らしい。バルトークが「親しみやすく気楽な性格を持っている」と評したわりには、きわめて晦渋な音楽との印象を受ける同曲ではあるが、ベルリン・フィルの圧倒的な技量も相まって、おそらくは同曲演奏史上最も明瞭で美しい演奏に仕上がっていると言えるのではないだろうか。第3番は、バルトークの最晩年の作品だけにその内容の奥深さには尋常ならざるものがあると言えるが、グリモーの強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまでの桁外れの表現力の幅の広さが、本演奏における彫の深い表現の醸成に大きく貢献していると言えるだろう。ロンドン交響楽団も、最高のパフォーマンスを発揮していると評価したい。いずれにしても、バルトークのピアノ協奏曲各曲の性格を的確に把握し、それぞれに最適のピアニストとオーケストラを配したキャスティングの巧妙さにも大きな拍手を送りたいと考える。音質は鮮明で素晴らしいものであると言えるが、同曲演奏史上でもトップの座に肉薄する名演であることもあり、今後はSHM−CD化、さらにはSACD化を図るなど、更なる高音質化を大いに望んでおきたい。

    つよしくん さん |40代

    4
  • タカーチ四重奏団の創設者である第一バイオリンのタカ...

    投稿日:2011/06/20

    タカーチ四重奏団の創設者である第一バイオリンのタカーチ氏 セロがミクロス・ペレーニ氏で 両角をがっちり押さえ 他もハンガリー人で固めてのオールハンガリアンメンバー。 お国訛りの強く出た?口調の?演奏。 弾かれると言うよりは語られるような、 微妙なニュアンスが表現の隅々に行き渡っているような。 テンポもそれに寄り添って微妙に揺れている? 時には踊られているような?リズム。 尖っても金属的にはならない。 タカーチ氏のバイオリンが墨絵の筆遣いのような微妙なニュアンスでアンサンブルを率いており、それがとても魅力的。 他の方がおっしゃっているように民族色を前面に押し出したバルトーク演奏としては一押しでしょう。 別方向の明晰さ、を追求するならファイン・アーツ四重奏団とフェルメール四重奏団がバルトークらしさをきちんと表現しながらかつクリアな演奏をしていますのでそちらを。

    ORZ さん

    4
  • バルトークのピアノ協奏曲というと私は反射的に古いLP...

    投稿日:2010/11/04

    バルトークのピアノ協奏曲というと私は反射的に古いLP盤でアンダ/フリッチャイ/BRSOの演奏を懐かしく思い出します。さて、本盤はそのバルトークのピアノ協奏曲三曲を鬼才ブーレーズがピアニストとオーケストラを使い分けて(何もブーレーズだけがイニィシャティブを握ったわけではないでしょうが・・・)収録したもので第1番がツィマーマン〜CSO(2001年録音、タイム@8’43A7’50B6’46)、第2番がアンスネス〜BPO(2003年録音、タイム@9’21A11’24B6’16)、第3番がグリモー〜LSO(2004年録音、タイム@7’31A11’12B7’02)といった具合で一粒で三度の味が楽しめるものとなっています。結構感心したのは第2番、第1楽章活発な民謡風でそんなにきつくないピアノに懐深さをイメージしました。逆に鮮やかさではもう一歩という節もあった感じです。初めが静かなバルトーク世界を展開する第2楽章はティンパニーの蠢きをバックにピアノが妖しく不気味に縫って行きます。その執拗性は独特でブーレーズの冷たさが冴えてますね。この楽章を対称的に分ける速い部分を中ほどにしてピーク後再び高弦が疼き打楽器が閃く中ピアノが物語る有様は素晴らしいです。最終楽章堂々とした様相も見せつつ効果的なティンパニーが挿入され弦と共にピアノが回想していく・・・アンスネスの意外な繊細さが気に入りました。ブーレーズは若かりし45歳頃、これもまだ二十歳代の若いバレンボイムをピアノに迎えNPHOを指揮して1967年第1番(@9’21A8’25B6’39)と第3番(@7’50A10’26B7’03)の演奏盤を残していますが第2番が抜けており本盤では第2番をキーにレビュー書き込みした次第です。東欧系演奏にはない香りを感じた最高ランクに値する盤と思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    一人のクラシックオールドファン さん

    4
  • ブーレーズさん、ドカンとジャケットに出てるけど、こ...

    投稿日:2010/09/15

    ブーレーズさん、ドカンとジャケットに出てるけど、このアルバムの主役はあくまでバシュメットだ。空前絶後といっていいくらい多彩な表情を出してる。ヴィオラ奏者はもう彼一人でいいんじゃないか…とすら思えてくる。伴奏はこの曲の場合、問題ではない。クレーメルは彼ならもっと出来るハズ。 「2台の」は誰が演奏しても、ソナタの劣化版にしか聴こえないのを改めて認識した。それほど、ソナタの出来は凄いのだ。

    影の王子 さん |40代

    4
  • 他のレビューにもあるように、早い楽章のスピード感...

    投稿日:2010/08/16

    他のレビューにもあるように、早い楽章のスピード感、迫力、爽快さはたぶん最高でしょう。ただ、それがバルトークの本質かというと、ちょっと違う気もします。でも、いろいろうるさいこと言わないで、誰が聴いてもカッコいい、この曲の入門用としても好適な、名演奏と言えるでしょう。

    おっさん さん |50代

    4

既に投票済みです

ありがとうございました

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