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bonbon さんのレビュー一覧 

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     2020/10/12

    リストの超絶技巧練習曲の名演というと、ラザール・ベルマンの演奏を挙げることに異論はないと思う。ベルマンはあの作品を完全に表現しきっている。他のピアニストの演奏はどんなに腕がたっても何かが違う。その何かは、フレーズの取り方だと思っている。ベルマンは長いフレーズを息をつかせずに一気に弾ききり、これが絶大な効果をあげる。そういった点から、シチェルバコフのリストの演奏は、大変すばらしいのだが、どうしてもベルマンとの違いを感じてしまう。

    一方で、リャプノフの超絶技巧練習曲はすばらしい演奏で、感動的である。演奏効果があがると一部の人は思っている、よけいな緩急や極端な強弱のつけ方が全くなく、楽譜の指示に忠実に弾いて完全な効果をあげている。抒情性も感じさせる。リャプノフの超絶技巧練習曲を聞いたことのない人に是非おすすめしたい。

    もしかしたら、シチェルバコフはリストの超絶練習曲でも同じように弾けるのに、ベルマンと同様の表現になることを避けたのかもしれない。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/06/15

    スクリャービン「24の前奏曲Op.11」は、作曲者がショパンの影響下にあった時期の作品である特徴が、極めて明確に示される演奏である。スクリャービンの作品演奏において何か独自性を出そうという姿勢とは異なる。それは、練習曲op.65、ソナタ第10番を聴けば明確になる。

    Scribendumからこれまでに発売された、ソフロニツキー、ユーディナ、ニコラーエワ、グリンベルクのセットは全集といえる内容だが、ヴェデルニコフのこのセットは枚数が17枚と他と比べてやや少なく、わかる限りではベートーヴェンのピアノソナタ第1,29,30,31,32番が収められていない。

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