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♂猫Junn-Junn さんのレビュー一覧 

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     2016/06/02

    Concha Buika(コンチャ・ブイカ)の
    2008年のアルバム「Nina De Fuego」全12曲54分

    2009年のアルバム「El Ultimo Trago」全12曲46分
    というスタジオアルバム2作品がセットになった、お得なパッケージ。
    収録曲は、「Nina De Fuego」は、
    フラメンコ系楽曲とスペインやメキシコのフォークや歌謡曲系のが全12曲、
    一方で、「El Ultimo Trago」は、
    アフロキューバンジャズとランチェラが融合した系のが全12曲、
    ってことでアルバム作品としての色分けも、ハッキリしているので、
    両作品をいっぺんに聴いても、
    毛色の違う2作品なので、飽きが来なくて丁度いい、って感じ。
    因みに、
    「El Ultimo Trago」は、
    キューバのアフロキューバンジャズピアニストであるチュチョ・バルデス
    とスペイン領の地中海の島であるマヨルカ島出身のコンチャ・ブイカ
    とがタッグを組んで
    コスタリカ生まれのメキシコ人ランチェラ歌手
    Chavela Vargas(チャベラ・バルガス/1919-2012)がかつて歌った曲に、
    新たな息吹を吹き込んだ…という、
    基本的には、ラテンジャズアルバムって感じの作品で、当時、
    ラテングラミー賞の「Best Traditional Tropical Album」部門で賞を受賞
    もしているんだとか…まぁ、実際に聴いてみれば、
    賞とか受賞しててもおかしくないようなゴージャス感漂う、
    歌声とピアノが主役のコラボアルバムだよね。
    そういう意味では、自分は、6年前の2010年11月に、NPRで、
    コンチャ・ブイカの歌声を紹介する
    「Buika: The Voice Of Freedom」
    という放送と、同じく
    チャベラ・バルガスの歌声を紹介する
    「Chavela Vargas: The Voice Of Triumph」
    という放送とを聴いて、それ以来、両方の歌手に興味を持っていたので、
    持って来いのアルバムかな、
    とも思ったり。

    自分は上述の2010年の放送を聴いて、
    コンチャ・ブイカの歌声に興味を持って、ってことで、
    その時期は、ここの2008年と2009年のアルバムで、彼女の歌声への、
    世界的な注目度がぐっと高まっていた時期だった、
    って面もあるんだろうけど…
    ただ、自分は最近になって漸く買って聴くという縁が巡って来た、
    というアレもあって、
    先に2015年の新譜「Vivir Sin Miedo」を、
    聴いたら、若干、2010年のその放送とかから抱いていた印象よりも、
    英語で歌っている歌とか多いな、
    みたいな部分で意表を衝かれた部分があったんだけど、
    こっちの2008年や2009年のアルバムは、
    全曲スペイン語の楽曲だったんで、聴いていて、
    あぁそうそう2010年に彼女の歌声を知った際にイメージしていたのは、
    こういうアルバムだよな…
    と…まぁ、当時のそういう状況から、時が流れて、
    2015年の「Vivir Sin Miedo」の時点では、
    英語で歌う楽曲を増やしていったりとか、歌う曲の幅を、
    言語的にもジャンル的にも、囚われなく自由に広げていっている、
    ってことなんだろうな…
    と、そういう部分が、漸く実感持てて、腑に落ちた、
    という感じで…
    まぁ、そういう意味でも、聴けてよかったな…
    と。
    そして、そうやって聴いてみたアレから、
    コンチャ・ブイカの歌声や楽曲を人に薦めるんであれば、やはり、
    時系列的に、
    「Nina De Fuego」→「El Ultimo Trago」→→→「Vivir Sin Miedo」
    という感じで、聴くのをお薦めする、
    という感じになるのかな…
    囚われのない自由な歌声、とは言っても、
    やはり、コンチャ・ブイカのベースの、根底にある基本部分、
    ってのは…出身地とか生育環境とかの関係もあるし…
    「Nina De Fuego」のようなフラメンコを基調とした音楽要素、
    だと思うんで、そこから、
    そういう縛りからも解き放たれたように、
    ラテンジャズ系、ソウル、ポップ、何でもって感じで、
    「El Ultimo Trago」や、更に時を経て「Vivir Sin Miedo」にまで至っている、
    (因みに、「Nina De Fuego」内の収録曲でも、
    前半がフラメンコ系、後半がスペインやメキシコ等のフォークや歌謡曲系、
    という感じで、フラメンコ系からそれ以外へ、と幅が広がるように、
    曲が配置されている…)
    というのが、今時点のコンチャ・ブイカ、
    ってことで、そういう意味では、
    この先、どういう道筋を彼女(の歌声)が辿っていくのか…
    というのも、注目に値することなのかな、
    と思ったり。

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     2016/06/01

    …リディア・メンドーサ入門、には最適な全17曲52分のベスト盤、
    って感じかな…。

    自分は、2010年にNPRで、
    テキサス州中部や南部のメキシコ系米国人の
    フォーク系やポップ系の音楽ジャンルであるTejano(テハノ)音楽
    の初にして最大のスターで、
    12弦ギターをかき鳴らして歌う歌声から
    「La Alondra de la Frontera」(ラ・アロンドラ・デ・ラ・フロンテラ)
    …英語にすると「The Lark of the Border」
    つまり、「(メキシコ・米国間の物理的・人種的)境界のヒバリ」
    と呼ばれたLydia Mendoza(リディア・メンドーサ/1916-2007)を紹介する
    「Lydia Mendoza: The First Lady Of Tejano」
    という放送を聴いてから、ずっと興味を持っていて、
    (それまでなかったので)日本語版のWikipedia記事を執筆したりもし…
    で、つい最近になって、
    漸く縁が巡ってきて、このベスト盤を買って聴いてみよう、
    ということになり…

    やはり1曲目は「Mal Hombre」(マロンブレ/悪い男、薄情な男)
    なんだね、
    1934年にレコーディングしたコレが、
    テキサス側とメキシコ側とで、両方でヒットしたことで、
    公演やレコーディングの仕事が殺到するようになったという、
    リディア・メンドーサがブレイクした曲だからね…
    まぁ、惹きつけられる、そういう力のある歌声だよね…ただ、
    ヒットした要因は歌声と演奏力以外にも、あったりするんだけど…。

    3曲目の「Adios Muchachos」(アディオス・ムチャチョス/さらば少年達)
    を聴いた時に、あ、このメロディ聴いたことある!
    でもスペイン語じゃなく、別の歌詞で…
    と思ったんだけど、パッと直ぐには思い出せなくて、
    よくよく確認してみると、
    ルイス・アームストロングの1951年録音の「I Get Ideas」
    と同じメロディーだな…
    っていうか、自分は、そのルイス・アームストロングが
    英語で歌ってる「I Get Ideas」を前から聴いて知っていたけど、
    現実的な歴史的経緯としては、
    1927年にアルゼンチンで作曲されたタンゴ曲「Adios Muchachos」
    がオリジナルで、1928年のカルロス・ガルデルのカバー盤が大ヒット、
    リディア・メンドーサはソレを、1937年に米国で歌っていて、
    (恐らく、スペイン語圏からの移民コミュニティを中心に全米でヒットする
    と同時にメキシコ側でもヒットして…)その後、
    そのスペイン語歌詞のヒット曲に、
    オリジナルのスペイン語歌詞とは全く無関係な英語歌詞が付けられて、
    ソレをルイス・アームストロングが歌ったのが1951年…
    他にも色々とカバーされてるし、当時の映画等でも使用されたりしている、
    という有名曲だった、ということなんだね…
    …1つ、勉強になったよ…

    16曲目の「Flores Negras」(フローレス・ネグラス/黒い花)
    も上述のNPRの放送の最後でBGM的に流れてたから、
    聴き覚えがあったね…
    ここのこのトラック(MCでの語りを含むライブ音源5分17秒)
    を録音したのは、1982年ってことらしいから、
    アメリカ合衆国版人間国宝とも言える
    ナショナル・ヘリティッジ・フェロウシップを受賞した頃で66歳頃か…
    で、歌声は1934年頃と比べればやはり、艶や張りは、
    同じではないかも知れないけど、でも、
    人生経験を重ねて年輪を重ねた分の深みが加わっている…みたいな、
    歳相応に、いい具合に、枯れている…
    …40歳50歳60歳とかを過ぎても10代の少女の歌声を保つ、
    というのも1つの芸の道だとは思うけど、一方では、
    …歳相応に枯れることを覚えるのも芸の内の1つだ、という見方も、
    あったりするけれど…まぁ、そんな感じなのかな…
    と。

    …他に印象に残った曲は…
    6曲目の曲「Se Murio La Cucaracha」の曲名が、
    ゴキブリが死んだ、っていう意味の曲名で、
    ポルカを基調としたカンスィオンという…何か、
    スペイン語はよく分からないけど、コレは一体どういう歌なんだろう?!
    みたいな…そういう意味でのインパクトはあったかも。

    全体的な印象として、
    ほとんどの曲が、2分半から3分前後で、
    ジャンル的には、タンゴ、カンスィオン、コリド、ボレロ、
    ポルカ、ワルツ、ランチェラ…の曲が、
    代わる代わる配曲されているので、飽きることなく、気付いたら、
    あっという間に52分過ぎていた、
    みたいな…そういう意味では、リディア・メンドーサ入門には、
    持って来いのベスト盤なのかな、
    と…あと、今まで自分の中では…タンゴやポルカやワルツは、
    聴いてパッとソレと分かるけど、
    コリド、ボレロ、ランチェラっていうのは、
    コリド歌手、ボレロ歌手、ランチェラ歌手とかがいて、
    そういう曲が色々あるのは知ってはいるものの、
    はっきりと、どれがどれと明確な線引きが出来るほどには、
    分かってなくて…でもこのアルバム内には、
    夫々のジャンルの曲が数曲ずつ入っているので、そういうので聴き比べて、
    違いとか分かるように…というような、
    メキシコやラテンアメリカの伝統フォーク音楽系ジャンルの、
    お勉強にもなるな、
    と…ソレと、付属する40ページほどあるブックレットには、
    リディア・メンドーサに関する記事だけでなく、
    全曲のスペイン語歌詞と、英語の対訳が、左右に並べて表記されてるので、
    聴いて曲を楽しむだけでなく、
    自分のようなスペイン語初心者には、スペイン語学習教材としても、
    活用出来て、一石二鳥一石三鳥だな!
    と。

    そんなこんなで、今までは、興味はあったけど、
    曲名と曲とがパッと出てくるのは「Mal Hombre」くらいしかなくて…
    でも今回このベスト盤で全17曲…
    コレだけで、60年以上の音楽キャリアを生きたリディア・メンドーサ
    の代表曲が全て網羅されてるとは思わないけど、
    ひとまずは、色々と聴けて、満足しているし…今後縁があれば、
    ここに含まれてない曲も聴いてみたいな、
    と、そんなふうに思えたベスト盤なので、買って聴けてよかったな、
    と満足しています。

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     2016/05/27

    EP「One Takes」…EPだから、フルアルバムよりも短めで曲数も少なく、
    な作品だと思ってたら、6曲で42分…
    収録曲数的には少なめだけど、
    収録時間的には前の「Nueva Era」の10曲38分よりも長いんだな…
    と思って、え?と思っちゃったんだけど、確認すると、
    どうやら、10分33秒ある
    6曲目の「Muy Cerquita de Ti」は、
    DL盤とCD盤だけに含まれるボーナストラックで、レコード盤には、
    含まれてないってことらしい…

    1曲目の「Gods of Yoruba」は、
    1970年のサンタナの曲「Incident at Neshabur」にインスピレーションを与えた
    ってことでも知られるジャズ・ピアニスト
    Horace Silver(ホレス・スィルヴァ/1928-2014)
    の1977年のジャズアルバム「Silver ’n Percussion」内の収録曲
    「African Ascension Part 1: The Gods of Yoruba」
    のカバーってことらしい…
    で、検索するとYouTubeで聴けるようになってるんで、聴いてみれば、
    あぁ、同じ曲だなって感じ…
    特徴的なピアノの同じフレーズの連打的繰り返しと、
    コーラス部分のメロディは、基本的に同じだから…で、オリジナルでは、
    数人の男性ヴォーカルがコーラス的に声を後から、
    曲に付けて地味に添えているだけって感じだけど、ソレを、
    ダイメ・アロセナが、
    ヨルバやサンテリア要素っぽい、
    コーラス的なヴォーカル部分をやることで、よりその部分が際立つ、
    みたいな仕上がりなのと、
    オリジナルが6分くらいの曲なのを、8分54秒とよりたっぷりと、
    曲を聴かせるような感じに、なっていて、
    オリジナルのジャズ曲の雰囲気も満喫しつつ、
    サンテリアやヨルバの雰囲気を含みつつソウルフルなダイメ・アロセナの声
    にも浸れる、
    オリジナルにより華やかでソウルフルなゴージャス感がプラスされた印象。

    2曲目の「African Sunshine」は、Eddie Gale(エディ・ゲイル)という
    フリー・ジャズトランペット奏者の人の曲のカバーってことらしい…
    っていうか、収録された各曲は、
    夫々、誰かの曲をカバーして、オリジナルに、
    何某かの要素やテイストを加味した、そういうアルバムってことらしい。
    だから、
    音楽通的には、元々のオリジナルも知っていて、
    その上で、このアルバムのダイメ・アロセナのカバーを味わったほうが、
    より楽しめるんだろうけど…
    音楽通じゃない自分的には、どれも知らない曲ばかりで…
    1曲目のは、ちょっと検索したら、YouTubeでオリジナルのが聴けたんで、
    聴き比べは出来たけど…全部が全部、
    そんなふうに、パッと聴けるわけでもなさそう…なので…。
    まぁ、そもそものスタンスとしては、
    自分は、キューバのサンテリアのリズムや、
    そのルーツである西アフリカのヨルバのリズムやフレーズやら、
    っていうのとジャズやソウルとの融合、
    みたいな部分を体現するダイメ・アロセナの歌声と音楽性、
    という部分から、
    2014年頃からダイメ・アロセナの楽曲に興味を抱いて、今CDを買っている、
    っていうアレなので…
    その、音楽通とかジャズマニアじゃない自分のような人間には、
    逆に、このダイメ・アロセナのEPを聴いたのをキッカケに、それらの収録曲の、
    元々のオリジナルのほうも、縁があれば聴いてみる、
    みたいな感じで、接する音楽の幅が広がれば、いいのかな…
    と、そんな感じ。
    とりあえず、自分はもうオリジナルの曲はどれも知らないってことで、
    他の収録曲に関しては、聴いてみての、簡単な印象だけ列記しておくと…
    「African Sunshine」は、
    9分52秒、コレのオリジナルは知らないけど、でも多分、
    オリジナルよりも、時間かけてたっぷりと、みたいな感じなんだろうね…
    1曲目のと同様に、ジャズ曲の雰囲気を満喫しつつ、
    ダイメ・アロセナの、サンテリア感のある力強いソウルフルな歌声も、
    その雰囲気の中に、上手く、注ぎ込まれ融合していて…
    その魅力も味わえる、そんな曲。

    「El 456」は、エル・クワトロ・スィンコ・セイス・レ・クワナ
    だかデ・クワナ…とか繰り返されるサビの部分と、
    出だしの、館内アナウンス的なアレが、
    印象に残ったけど…
    とりあえず、リズム感疾走感のあるラテンジャズ歌謡曲3分48秒
    って感じだったね…

    「Asking Eyes」は、何か、一生懸命英語で早口で歌おうとしている、
    感が漂う、2分44秒の駆け抜ける感じの曲だったけど、
    何だかよく分からない内に終わったな、みたいな印象かも、個人的には。

    「Stuck」は、CDが届く前から、3月末から4月にかけて、
    NPRの放送で何度も紹介されてたのを耳にして、放送自体も繰り返し聴いたから、
    既に20回以上は聴いていた曲で、この曲のインパクトが大だったんで、
    このEPを買おうと思った、そういう曲なんで、まぁ、何度聴いても、
    二言三言だけの歌詞を繰り返してるだけの歌なんだけど、
    You got me in your power. I can’t decide which way. I’m stuck.
    とシンプルな歌詞でインパクトがある、そういう曲だなぁ、と再度聴いても、
    やはりそう思う…みたいな、そんな感じ。

    …レコード盤であれば、多分、
    1曲目2曲目の9分弱と10分弱の2曲が表面で、裏面は、
    3分48秒、2分44秒、5分44秒の3曲って形で、ある意味、色分けは、
    しっかりされている、という感じなのかな…
    自分はCDでアレしてるから、そのまま連続で通して聴く形だけど…。

    レコード盤にはないというボーナストラックの
    「Muy Cerquita de Ti」は、
    「Muy Cerquita de Ti」(ムイ・セルキタ・デ・ティ)
    =「Very Close To You」<あなたに触れるほど、息がかかるほど近く>
    という意味の曲名っぽいけど…
    「Close To You」というありがちなタイトルの誰かの曲を、
    スペイン語でカバーしてる感じなのかな…
    「Close To You」なんてありがちなタイトルの曲は、
    別々の曲が山ほどあるから、
    調べようと思っても、よく分からないんだよね…知ってる人は、
    知ってるんだろうけど…とりあえず、
    この10分33秒の曲の印象としては、まず、何か男性の声が入ってんだけど、
    誰なの?みたいな…何か、よく分からないけど、
    4人くらい男性ヴォーカルが、ダイメ・アロセナと一緒に歌っていて、
    で、音楽的には、
    ジャズと、アフロキューバンなリズムが、激しく渾然一体となってて、
    色々力強く、賑やかで、漲る生命力のようなモノを感じる…
    でも、最後は、ダイメ・アロセナが見事に締めて、でも、その終了後も、
    曲の興奮覚めやらぬままに、
    皆で、即興的に、アフロキューバンなセッションで歌い奏で盛り上がる、
    みたいな雰囲気も、いいな…
    っていうか、全部聴いてみたら、このボーナストラックのが、
    このEPの一番目玉の曲なんじゃないか、とも思えるくらい、いいよね…

    時系列的に、
    「Jane Bunnett And Maqueque」
    「Nueva Era」
    「One Takes」
    と来て…「Nueva Era」は、ダイメ・アロセナの歌声がメインの、
    ヴォーカルアルバムって印象が強かったけど、
    この「One Takes」は、
    どちらかと言えば「Jane Bunnett And Maqueque」に近い、
    総合的にはジャズアルバム、って印象の仕上がりで、
    かつ、今まで以上に、彼女の売りである、サンテリアやヨルバのテイスト、
    っていう部分をゴージャスに組み込んだ、
    そんなEPで、
    まだまだ、この先も、ダイメ・アロセナがどんな楽曲を聴かせてくれるのか、
    楽しみになる、そんな1枚だったんじゃないかな、
    ってことで、
    発売前から予約注文していた価値は十分にあったと思う。

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     2016/05/21

    全12曲47分…メキシコ南部ベラクルス地方のソン・ハローチョの楽曲を、
    新たなアレンジで新たな息吹を吹き込んで今の米国の聴衆に紹介している、
    みたいな、そんな感じのアルバム…
    このカンバラチェは、
    21世紀に入ってからのアメリカ合衆国内、
    特にロサンゼルス地域でのソン・ハローチョ・リバイバル
    のトレンドを支えるバンドの1つだけれど、
    今回、この作品と一緒に、
    同じくそのソン・ハローチョ・リバイバルのトレンドを支えるバンド
    Las Cafeteras(ラス・カフェテラス)のアルバム「It’s Time」
    も買ったんだけど、両方聴いてみて、
    「It’s Time」は、全曲が、じゃないけど、
    主にソン・ハローチョと米国の音楽要素を融合させた、
    新しい楽曲を新規で創作しているっていう印象なのに対して、
    こっちのは、
    主に、昔からあるソン・ハローチョの有名曲を新しいアレンジで、
    っていう印象だな、と…
    たとえば、
    前回、本場ベラクルスのソン・ハローチョ楽曲アルバム
    「La Bamba: Sones Jarochos From Veracruz」
    を買って聴いたけれど、
    今回、この「Una Historia de Fandango」に収録された全12曲中、
    1,2,4,5,8,9曲目の計6曲は「La Bamba: Sones Jarochos From Veracruz」
    にも収録されている曲なので、聴き比べると色々興味深いな、
    みたいな…残りの6曲も、
    多分、新規で創られた曲ってのは、10曲目の、
    「My Journey Has Just Begun」
    という曲だけで、他のは、既に前からある曲なんじゃないかな…
    と…まぁ、ソレは、
    ラス・カフェテラスが、LA生まれのメキシコ系米国人7人組のバンド、
    なのに対して、
    こっちのカンバラチェは、
    ソン・ハローチョの本場メキシコ南部のベラクルス州出身の
    セサール・カストゥロが、ベラクルスのソン・ハローチョバンド
    Grupo Mono Blanco(グルポ・モノ・ブランコ)
    で、10数年活動した後に、21世紀になってから、米国に移住して、
    2007年にイーストロサンゼルスでカンバラチェを結成し、
    コンサートやプレゼンテーション、ワークショップ等を通じて、
    伝統的なソン・ハローチョ音楽を広める音楽活動を展開している…
    そういうバンドだからっていう違いから、
    来るのかな、
    と漠然と想像したり。

    …とりあえず、前述の「La Bamba: Sones Jarochos From Veracruz」
    と重複する6曲に関しては、
    比較して、テンポが速くなったんだなとか、
    スローにしてたっぷり聴かせる感じに変えたんだな、とか、
    色々興味深く思いながらも、
    中には、向こうのアルバムでは2分18秒の曲を4分02秒くらいかけて、
    たっぷりとやっていて、何か、
    同じ曲とは一瞬分からなくなるような、そんな感じだったりも…
    …まぁ、ソレはソレで面白いんだけど…

    あと余談で…
    11曲目「La Gallina」(ラ・ガイーナ)…は、
    雌鶏とかひよことか、単語的にはそういう意味だけど…
    歌われてる歌詞をパッと聴いた感じだと、
    ガイーナとは発音されてないように聴こえるのが、
    ちょっと気になるよね…ガヒィーナ…と聴こえる……
    …息が多めに混ざったから、そんな感じに聴こえるってだけで、
    スペイン語圏の人達には、
    ちゃんとその単語だと伝わるものなのかな…と、素朴に思ったり…
    あ、それで、この11曲目は、
    ソン・ハローチョのギターが、少しブルース調みたいな感じになってるのと、
    曲の終盤で、ラップ調のヒップホップ系要素が組み込まれていて…
    その辺が、新しい感じでは、あるのかな…
    と…まぁ、だから、
    そういう意味では、10曲目のはもう完全に、
    スローテンポのソン・ハローチョのリズムに乗って、
    歌うっていうより、英語で物語るような、そういう感じの曲で、
    ソン・ハローチョとしては、
    新しい境地の楽曲なんだろうな、という曲だったんで、
    全12曲中、10曲目と11曲目の2曲だけは、
    ラス・カフェテラスの「It’s Time」と同様に、ソン・ハローチョに、
    新しい音楽要素を組み込んで融合した系の、
    そういうアレだったな、
    と。

    まぁ、何にしても、そこそこ興味深く楽しめたし、
    自分の中では、今後も、
    「La Bamba: Sones Jarochos From Veracruz」
    「It’s Time」
    「Una Historia de Fandango」
    というソン・ハローチョ楽曲アルバム3作品を1セットにして、
    折りに触れて、繰り返し聴いて楽しみたいな、
    と、そんな感じです。

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     2016/05/21

    全10曲53分…メキシコ南部のソン・ハローチョを、
    米国のメキシコ系米国人7人組バンドが、米国の音楽文化と、
    組み合わせて進化させ、新たな可能性を広げている…
    そんなアルバム…

    …何曲かは、NPRの放送で紹介されてるのを聴いたことがあった曲も、
    あったけど…ともかく、一通りざっと、聴いてみて…
    全曲夫々に興味深い点はあるけれど、
    特に印象に残った何曲かに関して、少し、列記しておくと…

    1曲目はソン・ハローチョの古くからの有名曲
    「El Chuchumbe」(エル・チュチュンベ)…自分はコレまで、
    ソン・ハローチョの本場ベラクルスのバンド
    Grupo Mono Blanco(グルポ・モノ・ブランコ)の「エル・チュチュンベ」
    しか聴いたことがなかったんだけど、
    ソレとはまた少し雰囲気が違う感じの歌い方とか、色々なアレで、
    コレはコレで、へぇ、と思ったり…で、
    もう少し追求してみると、同じモノ・ブランコの「エル・チュチュンベ」
    でも、収録アルバムによって曲の長さや雰囲気が違っていたり、
    あと、また別のLAのバンドがやってる「エル・チュチュンベ」も聴けたんで…
    そんな感じで、4種類、聴いてみて…やっぱ、
    同じ曲でも、やりようによって、随分と印象が変わるものなんだな、
    と興味深く思ったり。

    2曲目の「Cafe Con Pan」…コーヒーとパン…が何か比喩的な意味があるのか、
    はよく分からないけど、シンプルな歌詞でリズムよく、踊れ踊れと、
    楽しい感じの曲。ベラクルスでは、
    人々が集いダンスを踊り楽器を奏で歌を歌う、
    コミュニティ全体で祝うパーティのことファンダンゴと言うけれど、
    そういう雰囲気にピッタリの曲だな、と。

    5曲目の「Ya Me Voy」…スペイン語ほとんど分からないから、
    細かな歌詞は聴いてても分からないけど、でも、
    「Ya Me Voy」(ヤ・メ・ボイ/もう行くわ)

    「No Te Vayas」(ノ・テ・バィヤス/行かないで)
    っていう歌詞のやり取りが連呼されてるなぁ、というのが分かるだけでも、
    何となく曲の雰囲気は感じられて、2曲目のと同様に、
    リズムよく、
    シンプルな歌詞で分かり易い感じの、キャッチーな曲だなぁ、
    という印象。

    6曲目の「It’s Movement Time」
    は、曲名が英語なだけでなく、完全に、
    ソン・ハローチョがベラクルス地方から米国に入って、
    音楽的境界を押し広げたんだな、と感じる曲…
    個人的には少し、河内音頭の新聞詠み、にも通じるような、
    そんな曲だな、とも思ったり。

    7曲目の「La Bamba Rebelde」は、
    ソン・ハローチョの有名曲「ラ・バンバ」の変化形のような曲だけど、
    オリジナルが、港町ベラクルスの海の男の歌、なのを、
    LAのメキシコ系米国人の歌として、歌詞が色々と変わってたりとか、
    アレンジが加わってる、って感じなのかな…
    自分はスペイン語まだよく分からないんで、はっきりと聴いてて分かるのは、
    ソイ・カピタン、が、ソイ・チカノ、になってるっていうような、
    単純な部分くらいだけど。

    9曲目の「Mujer Soy」は、
    自分が、ソン・ハローチョに興味を抱くキッカケになった
    NPRの音楽番組Alt.Latinoの2014年1月下旬放送の
    「With Guitars Like Machetes: Son Jarocho 101」
    って放送回で紹介されてたんで、聴いたことがある曲……
    ムヘル・ソイ…私は女…という曲名…
    スペイン語分からないんで現状、どういう内容の歌なのか、
    細かくは聴き取れないけれど…この何か、
    民族音楽調な雰囲気は、個人的には、嫌いじゃないな、
    と毎回思う曲…
    その内に、もっとスペイン語がちゃんと分かるようになって、
    歌詞の意味も全部、聴いて分かるように、
    なれればいいな…と思ったり、希望を抱いたりするのも、
    こういう異国文化の伝統を感じる音楽を聴く醍醐味の一つかな、
    と。

    10曲目の「Trabajador Trabajadora」
    トラバハドール、トラバハドーラ…働く男、働く女…
    …男性労働者、女性労働者…という意味の曲名…曲の一部分というか中盤に、
    ヒップホップ系音楽要素が組み込まれていて、
    ソン・ハローチョ&ヒップホップの融合、みたいな部分も、
    米国LA出身のメキシコ系米国人7人組が、自身のルーツを探って辿り着いた、
    メキシコ南部のソン・ハローチョを追求する過程で、
    米国の音楽文化の一部分であるヒップホップをソコに組み込むっていうのは、
    彼らは、文化的ルーツはメキシコにありつつも、
    米国で生まれ育っているわけだから…っていう両側面を折衷させた、
    一つの具現化させた形なわけだから…コレはコレで、
    興味深く印象深い曲だなぁ、
    …っていうか、9曲目のもそうだけど、この2曲だけは、
    ソン・ハローチョで一般的に使われる楽器ではないフルート
    が使われてるのが印象深いっていうか、
    ちょっと、南米アンデス地方の民族音楽を連想させるような、
    そういうのも、面白いな、
    と。

    …そんなこんなで…今回、コレを買ったのは、
    前回、ソン・ハローチョに関心を抱いて買ったCD
    「La Bamba: Sones Jarochos From Veracruz」
    が、本場のベラクルスのミュージシャン3人が演奏し歌って、
    っていうアレだったんだけど…
    そのCDでは、音楽要素的に含まれてないものがあって、
    その物足りなかった部分が、
    このアルバムで補完される感じになってるんで…
    個人的には、
    「La Bamba: Sones Jarochos From Veracruz」
    と、今回の「It’s Time」、それと、
    別のLAのソン・ハローチョバンドCambalacheの
    「Una Historia de Fandango」
    ってのも買ったんだけど…ソン・ハローチョ初心者としては、
    この3作品で、ソン・ハローチョという音楽世界の概要が、
    一通り味わえるって感じじゃないかな…
    ってことで、それなりに、満足しています…まぁ、他にも、
    著名なソン・ハローチョ系バンドはあるので…
    また縁があれば、そういうバンドの作品も聴けたらいいかな、
    と、そんな感じです。

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     2016/05/04

    計16曲46分の、
    マルチリンガル、マルチカルチャラルな楽曲群…
    を通して聴くと、中毒性のある不思議な雰囲気に包まれる…
    そんなアルバム。

    …とりあえず、個人的な過去経緯をざっと書くと…
    2010年の秋、
    NPRの音楽番組Alt.Latinoの放送回
    「Alt.Latino 101: Back To The Basics」
    を偶々聴いていたら…ソレは、
    『<Latin Alternative/Rock 101>
    ラテンロック音楽の達人DJ Josh Norek(LAMC創設者の1人)に聞く…
    ラテン・オールタナティヴ音楽基礎の基礎…な30分』
    という感じの放送内容だったんだけど、
    その中で、マヌ・チャオの曲「Clandestino」(クランデスティーノ)
    が紹介されていて、自分はその時に初めて、
    マヌ・チャオっていうフランス生まれのスペイン系アーティスト
    がいて、フランス語、スペイン語、英語、ポルトガル語、イタリア語他、
    何ヶ国語もの言語で、
    移民問題や民族問題等の政治的メッセージを含む歌を歌っている…
    …元々は、Mano Negra(マノ・ネグラ)っていうバンドを1987年に結成して、
    欧州を中心に成功を収めて、でもバンドは1995年に解散して、
    その後はソロ活動をしている、という…
    そういう人がいるんだ、と知って興味が湧いて…
    で、実際、その「Clandestino」って曲は、アフリカ等から、
    生きる為に、
    海を越えて船でスペインとかフランスとかの欧州地域へ密入国してくる、
    不法移民達を歌った歌、ってことで…
    (…因みに作品タイトルのクランデスティーノは、まさにその、
    密入国してくる不法移民、を意味する単語…)
    そういう移民問題は、アフリカ等から欧州へっていうだけでなく、
    中南米から米国へ、っていうラテンアメリカ圏でも同様の問題があって、
    世界中の色んな人達の、共感や関心を得て、かつ、
    複数の文化の境界線を越えた、マルチカルチャラルな楽曲群が、
    世界中の色んなミュージシャンに影響を与えたりもしている、という…
    そういう人だと紹介されてたんで…
    凄い人がいるんだな、と思って…で、その後、
    別の機会に、マヌ・チャオの「Welcome To Tijuana」
    って曲を耳にしたこともあって…
    米国-メキシコ国境の都市ティホゥアナを歌った歌…
    もう、歌詞が、過激というか何というか…社会風刺的な歌詞が、
    インパクトあって印象に残り…
    そんなこんなで、ここ5年くらいずっと、
    個人的に何となく気になっていた中、ここのサイトで、
    その、マヌ・チャオのCDが買えるのかな、と思って確認してみると、
    「Clandestino」や「Welcome To Tijuana」
    を収録している、マヌ・チャオのソロ活動での初のフルアルバム
    1998年に発表された「Clandestino」
    がお得な感じの価格で買えると分かったんで、注文して、
    届いたんで、早速聴いてみたら…

    …このアルバムでは、
    スペイン語、ブラジルポルトガル語、英語、フランス語
    の4つの言語のどれかで歌われる16楽曲…
    結局、知ってる曲は前述の
    「Clandestino」と「Welcome To Tijuana」だけで、
    他の曲は全然聴いたことのない初めて聴く曲ばかりだったけど、
    「Welcome To Tijuana」の
    Welcome to Tijuana
    Tequila, sexo y marihuana
    っていう歌詞は、やっぱり強烈だな、と改めて思ったり…
    日本だと、この手の歌詞をアレすると、
    自治体からクレーム来そうだってのを気にしたりして、
    今の日本国内のメジャーなレーベルからは、
    こんな感じの曲は、ほぼ創られることは、ないんだろうな…
    みたいなことも、改めて、思ったり…
    でも、多国籍で、色んな言語で、メッセージ性のある歌を歌ってる、
    ってことだけど、シンプルな歌詞で、
    強烈なインパクト、ってのが一番凄い部分だな、と…
    こういう曲を聴くと実感するよね。

    …あと、全体的に通して聴いてると、
    1曲終わって、次別の曲が始まる、っていうんじゃなく…
    1曲終わって、そのままの流れに乗ってメロディが途切れず引き続き、
    次の曲に繋がってる…みたいな感じで3〜4曲くらいが、
    塊になって配置されてたりもして、
    PCとかで再生のトラックリストとか見てなかったら、
    全然曲の切れ目がなくて繋がってるから1曲なのかな、と思いきや、
    実はもう3曲目だった、みたいな…
    まぁ、メロディは、途切れず繋がった感じで続いてるんだけど、
    スペイン語で歌ってたのが、次は、
    スペイン語&ブラジルポルトガル語、その次は英語、そしてフランス語、
    って感じで、歌ってる言語が変わるんで、
    そういう面から、曲が変わったと判断することも可能かも知れないけど…
    ともかく、個人的には、そういうマルチリンガルな渾然一体感
    みたいなのも面白いな、と思ったり…

    とりあえず、収録曲全16曲中で、英語が使われてる曲は2〜3曲、
    フランス語が使われてる曲は2曲、
    ブラジルポルトガル語が使われてる曲は1〜2曲で、
    11曲はスペイン語が使われてる曲って感じで、
    メインはスペイン語で歌われる楽曲って感じではあるけど、
    いつか、この全部の曲の歌詞が、きちんと聴けて意味も理解出来て、
    っていうふうに、なれたらいいな…
    みたいな…ある意味、語学教材的な用途でも活用出来たらいいな、
    と個人的には思っているので、
    そういう面も含めて、今回、縁が巡ってきて購入した甲斐は、
    それなりにあったんじゃないかな、
    と思っています。
    当面は、マヌ・チャオの楽曲は、
    このアルバム1枚を繰り返し聴くので十分かな…
    って感じだけど、
    少し確認すると、フランス語楽曲オンリーのアルバムとか、
    イタリア語楽曲やアラビア語楽曲等この作品では使われてなかった言語で
    歌った楽曲を含むアルバムとかも、あるらしいので…
    そういうのも、また何時か縁があれば、聴いてみたいかな…
    と、そんな感じです。

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     2016/05/03

    「Go-sa como Go-so yo, amigo」(ゴサ・コモ・ゴソ・ヨ♪アミゴ♪)
    の厳密な意味はよく分からないけど…
    …単純に、俺とお前は友達だ、的なニュアンスなのか何なのか…
    とりあえず、耳に付くフレーズだよね……

    …つい最近、コレまで全く聴く縁がなかったサンタナのアルバムを聴く縁が、
    遂に巡って来たって感じで、
    「Abraxas」
    「Santana III -Legacy Edition」
    「Corazon」
    「Santana IV」
    という新旧の4作品を聴いた流れで、
    もう少しサンタナの作品を聴いてみようってことになり、
    1972年の「Caravanserai」と
    1976年の「Amigos」とを買って聴いてみることに…
    何故この2作品を?っていう面では、
    2年前に聴いた、
    カルロス・サンタナにインタビューしているラジオ放送
    がキッカケというか…NPRの音楽番組Alt.Latinoの
    「In Music, Carlos Santana Seeks The Divine」
    という放送回で、
    「Caravanserai」の収録曲「Song Of The Wind」と
    「Amigos」の収録曲「Gitano」
    が紹介されていて印象に残っていたから、っていう部分と、
    キューバ出身のラテンジャズ・パーカッション奏者の
    Armando Peraza(アルマンド・ペラーサ)に個人的に関心があって、
    サンタナ結成時のメンバーではないけど、
    「Caravanserai」の頃からサンタナに加入して、1990年頃まで、
    サンタナのパーカッション奏者として活動していた、
    ってこと、そして、
    上述の放送で、カルロス・サンタナ本人が、
    アルマンド・ペラーサとの曲、ってことで真っ先に思い浮かぶ曲は、
    「Amigos」の収録曲「Gitano」(ヒタノ)だ、
    と語っていたので…
    そんなこんなで、ここのサイトで、
    「Caravanserai」と「Amigos」のCDを確認してみたら、
    900円前後で買えるっていうセール中だったんで、じゃあ、この機会に、
    ということで、注文し届いたんで、
    実際に、「Amigos」(1976)の計7曲42分を聴いてみて…

    元々、収録曲にアルマンド・ペラーサの「Gitano」(ヒタノ)
    が入ってるから今回選んで買ったんだけど、
    聴いてみたら終盤6曲目の「Europa (Earth’s Cry Heaven’s Smile)」
    は、聴いたことある曲だったよ…
    なので、曲の冒頭部分のフレーズから即、
    あっ、コレってサンタナの曲だったんだ!みたいな…
    子供の頃とかに、
    CMか何かで使われてるのを耳にしていて、
    それがサンタナの曲とは知らずに、記憶に残ってた…
    そんな感じなんだろうね…
    <エウロパ(大地の叫び、天の微笑)>というネーミングのニュアンスは、
    イマイチよく分からないけど…繰り返し聴いてたら、
    その内に、分かるのかな…。

    最後の7曲目の「Let It Shine」とか、
    ファンクな感じが、1970年代って感じが物凄くするよね…
    5曲目の「Tell Me Are You Tired」も少し、そんな感じかな…
    一方で、
    2曲目の「Take Me with You」
    は出だしすぐの辺りとか特に、聴いていて、
    何故だか少し「Abraxas」の「Incident At Neshabur」
    を不思議と連想する曲だったな…
    まぁでも、一番、聴いていてインパクトもあり、
    テンションも上がるのはやっぱ、「Gitano」(ヒタノ)かな…
    各種パーカッションのリズムと、あの、サビの
    「Go-sa como Go-so yo, amigo」(ゴサ・コモ・ゴソ・ヨ♪アミゴ♪)
    ってのが耳に残って、
    出だしのフラメンコギターから始まって、
    最後の最後まで全てが心地いい曲…個人的には、このアルバムの、
    一番のメインの核になってる曲は、やっぱコレだな、
    と。

    …そんなこんなで、最初から最後まで、聴いてみると、
    この「Amigos」も、
    1970年から1971年の「Abraxas」や「Santana III」と同様に、
    当時の音楽の最先端を切り拓いて、
    当時の時代に影響を与えたアルバムだったんだろうな…
    というのが色々と窺い知れて、興味深かった。
    今となってはコレも、
    「Abraxas」や「Santana III」と同様に
    ある意味、音楽作りの教科書的な古典的名作アルバムってことに、
    なるのかな…ともかく、
    今後も、折りに触れて、繰り返し聴いて色々味わえればな、
    と、そんな感じで、今回お得に買えた事も含めて、満足度大です。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/05/03

    …激しさと静けさの同居、みたいな…
    ソレが、この作品のキーワードなのかな……

    …つい最近、コレまで全く聴く縁がなかったサンタナのアルバムを聴く縁が、
    遂に巡って来たって感じで、
    「Abraxas」
    「Santana III -Legacy Edition」
    「Corazon」
    「Santana IV」
    という新旧の4作品を聴いた流れで、
    もう少しサンタナの作品を聴いてみようってことになり、
    1972年の「Caravanserai」と
    1976年の「Amigos」とを買って聴いてみることに…
    何故この2作品を?っていう面では、
    2年前に聴いた、
    カルロス・サンタナにインタビューしているラジオ放送
    がキッカケというか…NPRの音楽番組Alt.Latinoの
    「In Music, Carlos Santana Seeks The Divine」
    という放送回で、
    「Caravanserai」の収録曲「Song Of The Wind」と
    「Amigos」の収録曲「Gitano」
    が紹介されていて印象に残っていたから、っていう部分と、
    キューバ出身のラテンジャズ・パーカッション奏者の
    Armando Peraza(アルマンド・ペラーサ)に個人的に関心があって、
    サンタナ結成時のメンバーではないけど、
    「Caravanserai」の頃からサンタナに加入して、1990年頃まで、
    サンタナのパーカッション奏者として活動していた、
    ってこと、そして、
    上述の放送で、カルロス・サンタナ本人が、
    アルマンド・ペラーサとの曲、ってことで真っ先に思い浮かぶ曲は、
    「Amigos」の収録曲「Gitano」(ヒタノ)だ、
    と語っていたので…
    そんなこんなで、ここのサイトで、
    「Caravanserai」と「Amigos」のCDを確認してみたら、
    900円前後で買えるっていうセール中だったんで、じゃあ、この機会に、
    ということで、注文し届いたんで、
    実際に、「Caravanserai」(1972)の計10曲52分を聴いてみて…

    …最初の2曲は、ちょっと、聴く時の体調次第では、
    睡魔に襲われちゃいそうな全体的に静かなトーンの曲だったけど、
    そこから徐々に…という感じで、
    序盤は静かなラテンジャズ調な要素が強かったところから、
    3曲目辺りから、ロック色やファンクやR&B要素が強くなってくるんだけど…
    5曲目の「Song of the Wind」は、それでもやはり、
    ギターやパーカッションとかドラムとか個別の演奏を聴くと、
    激しく演奏してるんだけど、全てが合わさると、
    何故かどことなく、静けさも同居しているような…不思議な感じも、
    個人的にはして、その辺が印象深いっちゃ印象深いな、
    みたいな…で、
    6曲目の「All The Love Of The Universe」も同様な感じで、
    背後では、打楽器等が激しく打ち鳴らされてたりするものの、曲全体は、
    スローな静けさが支配しているような…。
    7曲目の「Future Primitive」は静けさから始まって、
    中盤から後半にかけ打楽器系要素の激しさが増す…でも、やはり、
    曲全体は、スローな何かが支配している、みたいな…
    でも、次…自分がこの「Caravanserai」を買ったお目当てである、
    アルマンド・ペラーサが演奏で加わっている2曲、
    先ず、「Stone Flower」
    では、徐々に、静けさよりも激しさのほうが支配的に変わって、
    そして「La Fuente Del Ritmo」
    は、もう曲名が<リズムの泉>なだけあって、
    激しいボンゴ等の打楽器が主導の最後まで全力疾走な感じの曲…
    そして最後の10曲目「Every Step Of The Way」
    は、このアルバムの1曲目から9曲目までの流れをアレするかのように、
    ゆっくりめに静かに始まって、曲の1/3が過ぎたところから、
    ビートが激しくなりだして…
    中盤からラストにかけて、全てが一気に大爆発する、
    今までの静けさに支配されてたような鬱憤を一気にこのラストで晴らすぞ!
    的にギターも打楽器系も激しく激しく激しく…
    でも、録音された曲の状態としては、激しい演奏は続いてるんだけど、
    フェイドアウトして、消えていって終わる…
    みたいな…
    結局、最後の最後まで、後半の楽曲で、激しさがある中でも、
    何某かの形で、静けさみたいな何かが同居している、
    といった印象を受けた楽曲群だったという感じなのかな…
    アルバム全体として…要は、やっぱ、
    作品タイトルが「キャラバンサライ」なだけあって、
    個別の要素に激しいアレコレがあったとしても、その背後には常に、
    広大な砂漠の静けさ、みたいなモノが広がっている、
    みたいな、そういうことなのかな…
    個人的な印象としては、そんな感じかなぁ。
    あと、
    …「Abraxas」や「Santana III」と比べると、
    少し、イージーリスニング的BGM曲、みたいな…そんな要素が、
    多めだったのかな、という印象も受けたかな…
    まぁ、「Abraxas」や「Santana III」ではやってない、
    また別の新しい組み合わせを試してみよう、みたいな追求の結果が、
    こういう形になったのかな…
    個人的には、今回、
    1972年の「Caravanserai」と
    1976年の「Amigos」とを買って聴いてみて、
    どっちがより好きかと言われれば、「Amigos」のほうが、
    好きかな、って感じなんだけど、
    コレはコレで、興味深いかなっていうか、
    繰り返し聴けば聴くほど、何かしらの発見があったり、
    味わいを感じるタイプの楽曲なのかな…
    みたいな…なので、
    今後も、折りに触れて、聴いて楽しめればいいかな、
    とそんな感じです。

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     2016/05/02

    去年の「We are i☆Ris!!!」(CDのみ盤)の時は、
    収録曲11曲の後に、[Secret Track]って、
    メンバー紹介を兼ねたクイズ&トーク的な20分くらいの音声トラック
    があったから今回のCDのみ盤も、
    そんなのあるのかなと期待したけど、今回はなかったね…
    シングルで発売された3曲と新曲が8曲っていう、
    他のDVD付き盤とかと同じ仕様……あ、何か確認すると、
    今回は、
    CD+Blu-ray盤, CD+DVD盤, CD盤の3形態を同時購入すると、
    特典で『i☆Risメンバーによる座談会DVD2016』を一部店舗のみ配布
    っていう商法だったらしい…
    …まぁ、貧乏人なんで、そこまで金使ってまで特典DVDは、
    要らないかな…。
    っていうか、そのわりに、CDのみ盤は…まぁ、去年のもだけど…
    価格が3000円+税じゃなくて、3250円+税っていう高い価格設定に、
    なってんだよね…
    1時間20分くらい容量いっぱいまで、曲が詰まってるならともかく、
    45分しか曲入ってないのに…
    貧乏人根性としては、ソコが確実に不満を感じる部分ではあるよね…。
    それはそうと、
    実際の収録曲を聴いての概観的な印象は…
    新曲の内の何曲かは、聴いてて、歌声とかで鳥肌が立つ感じの、
    そういう伝わって来る部分はあったんで、
    そこそこのクオリティがある楽曲群であることは間違いないと思う。
    個別の印象では、
    「YuRuYuRuハッピーデイズ」のダーリン役は澁谷梓希で、
    残りの5人が普通に女子役って感じだったのかな…
    でもあの、終盤の間奏部分の会話台詞のアレは、澁谷梓希と若井友希
    っていう組み合わせだったから、ドロ×レオのコンビだな…
    ともちょっと思っちゃったり…まぁ、聴きようによって色々楽しめる、
    可愛らしさが溢れる曲だったな、と…。
    「Over the future」は微かに鳥肌って感じ。
    「Secret Garden」は、
    コレはコレで、聴いていて鳥肌が立つ部分はあったし、
    悪くはなかったけど…
    背後にコンガ的な何かが使われてたのが、
    若干のラテンビート系要素っぽかったけど、もう少し、
    ラテン系のパーカッション楽器とリズムを混ぜてても面白かった…
    んじゃないかな、と個人的には、そんなふうにも思ったり。
    「My Bright…」は、若井友希のソロ曲…静かな歌いだしから、
    の直後激しいロック調に変わるところはカッコイイし、芯のある歌声
    が、激しいロック音に負けずに、埋もれず調和が取れてるのが、
    いい感じだと思う…最初、わりと鳥肌が、立った。
    「鉄腕ガール」は曲調的には何か、レトロな曲調だけど、
    今風リヴァイヴァルの編曲とi☆Risの歌声とで新鮮さも感じられる、
    みたいな感じ…強い女の子、の私が護ってあげる!的な想いが、
    意外としっかり伝わってきた、かな…と。
    「Vampire Lady」は出だしから、曲の勢いと歌声で、
    鳥肌がバッと立つ感じで、面白く、元気で、可愛く、颯爽と駆け抜ける…
    そんな曲だった。ただ、この曲と直接は関係ないけど、
    つい芹澤優の声の部分から、
    「実は私は」の白神葉子を連想しちゃったりも…。
    「Fanfare」は、まぁ、特にコレと言ったアレはないけど、
    頑張って前進していく為の応援歌、を精一杯声を張って歌いました、
    的な趣向の曲ってことなのかな…。
    「Raspberry night」は、
    何か、グループ解散が決まって、
    解散コンサートを涙で締め括る時に歌いそうな切なさを感じる曲だな、
    みたいな印象…コレはコレで、鳥肌が立った。

    …まぁ、そんなこんなの新曲8曲と、
    毎週視てる人達には御馴染みの「プリパラ」のOP曲…
    去年の春から今年の春までの分3曲という計11曲…時間的には45分なんで、
    価格設定が高めな点からは、
    若干、物足りないっていうかサービス精神が足りないっていうか、
    割高な気はするけど…
    …収録曲をもっと増やすか、そうしないなら、
    せめて価格を3000円+税か税込みで3000円にしてくれよ!…
    みたいな…その辺の不満は、どうしても残るけど、
    収録楽曲自体は、
    十数回から数十回程度は聴き続けても飽きずに楽しめるクオリティは、
    一応あるんじゃないかな…
    ただ、コレはコレで、それなりに楽曲の幅もあったとは思うけど…
    45分だし、あと3曲くらい増やしても60分程度だし、
    たとえば、
    この作品聴いていて、圧倒的に足りないっていうか、ない、
    と感じたのは、ラテン系のビート、みたいな部分で、
    アフロカリビアンなテイストの楽曲を1曲、
    あと、ジャズ調の楽曲を1曲、ヒップホップ系の曲を1曲…
    みたいな感じであと3曲くらい収録されてれば、
    収録楽曲のバラエティの幅っていうのも広がって、より、
    聴く価値の高いアルバムに、
    なったんじゃないのかな…と、個人的な好みからの要求としては、
    そんな感じ。
    高めの価格設定で販売するんなら、
    最低限それくらいは、やってくれよ…みたいな。
    とりあえず、まだ手許に届いて、5回程度聴いただけなんで、
    当面は、他のCDとの兼ね合いもあるけど、コレも繰り返し聴いて、
    色々と味わい尽くせればな、と思っています。

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     2016/04/30

    2枚組CDで計34曲2時間12分の分量…
    ラテンアメリカのThird wave skaを満腹になるまで味わえる!
    みたいなアルバム、って感じなのかな…
    収録曲の全部が全部、スカの楽曲だけってわけでもなかったけど。

    自分は、1985年から活躍するアルゼンチンのロックバンド
    またはスカバンドの
    Los Fabulosos Cadillacs(ロス・ファブロソス・カディジャクス)
    という存在は、昔は全然知らなかったんだけど、
    2010年の秋、
    NPRの音楽番組Alt.Latinoの放送回
    「Alt.Latino 101: Back To The Basics」
    を偶々聴いていたら…ソレは、
    『<Latin Alternative/Rock 101>
    ラテンロック音楽の達人DJ Josh Norek(LAMC創設者の1人)に聞く…
    ラテン・オールタナティヴ音楽基礎の基礎…な30分』
    という感じの放送内容だったんだけど、
    その中で、
    ロス・ファブロソス・カディジャクスの「Matador」(マタドール)
    って曲が紹介されたのを聴いて、
    1993年頃の曲らしいけど、何か、賑やかでテンション上がる系の曲だなぁ、
    と物凄く印象に残って…そんなバンドもあるんだな、
    と知り…ソレから5年余り経ったけれど、
    ふと、あの時に印象に残った「マタドール」を含む、
    ロス・ファブロソス・カディジャクスのベスト盤的なCDはないのかな、
    と思って、ここのHMVのサイトで少し検索したら、
    この2000年頃発売のアルバムCDが買えると分かったので、
    注文して、届いたんで、実際に聴いてみると…
    最初は、BGM的にざっと聞き流してたんだけど…1つ、あっ!と思ったのが、
    終盤のほうの収録曲で、
    ビートルズの「Strawberry Fields Forever」のスペイン語カバー版
    みたいなのが入ってたので、
    聞き流してても、流石にソレは、あ、ビートルズの曲のカバーだな、
    って意識に引っかかって来たので、
    少し確認してみると、
    1995年発売のアルバム「Rey Azucar」で、
    スペイン語の歌詞と英語の歌詞が混ざった感じで、
    (デビー・ハリーって人をゲストヴォーカルに迎えて)
    スカ版「Strawberry Fields Forever」としてカバーした曲なんだとか…
    まぁ、そういうカバーをしてるバンドもあったんだな、
    みたいな部分を思う反面、
    そうやって、色んなバンドに曲がカバーされているビートルズってのは、
    やっぱ偉大な存在なんだな…みたいな部分も、
    ちょっと思ったり。
    あと、余談的に、この2枚組CDを聴いていて思ったことの1つは、
    μ’sの曲「タカラモノズ」のリズムは、スカだったんだな…
    みたいな…
    つまり、スカっていうジャンルや言葉は知らなくても、
    そのリズムやメロディってのは、
    日本のPop音楽等の中に取り込まれ組み込まれて、
    基本的なリズムパターンの1つとして浸透しているってことなのかな…
    と、そう思うとソレはソレで興味深かったり…。

    …何度か全体を繰り返し聴いてみて、
    上述の2曲「Matador」と「Strawberry Fields Forever」
    以外で印象に残った曲は…
    1回目聞き流してた時は、スルーしていて気付いてなかったんだけど、
    2回目聞いた時、歌声を聴いて、あっ!と思ったのが、
    「Vasos Vacios」
    って曲がセリア・クルスとコラボしてた件…まぁ、
    1993年発表のアルバムの表題曲だからセリア・クルスの存命時なんで、
    ありえない話じゃないけど、
    ちょっと、おぉ!って感じだった…
    アルゼンチンのスカバンドと、キューバ出身のサルサの女王とが、
    コラボしてたんだな、ってことで…
    逆に当時、ラテンアメリカの音楽界では、
    世界的レジェンドのセリア・クルスとコラボ出来る程に、
    ロス・ファブロソス・カディジャクスが勢いある存在だった、
    ってことなんだろうね…。
    …因みに、よくよく確認してみると、
    1993年のはほぼ1986年から1992年までの楽曲のベスト盤的なアルバムで、
    「Vasos Vacios」は1988年のアルバムに収録されたのが初出で、
    あとシングルカットもされていた、らしい…。
    他の曲では…
    2枚組CDの1枚目の終盤のほうでは、ヒップホップ系ロック、
    みたいな曲も数曲あったりで、へぇ、と思ったりも。
    2枚目のほうでも、
    比較的スローなリズムのラテン歌謡って感じの曲もあれば、
    激しめのラテンロック調の曲まで、色々あったりで…
    …まぁ、そう考えれば、
    全体的に、陽気に明るく賑やかな曲が多いのは確かだと思うけど、
    思ったほど単調じゃなく、楽曲のバリエーションは、
    それなりにあったって感じかな。

    …全くの余談だけど、
    歌詞を聴いていて、やっぱり、
    アルゼンチン、特にブエノスアイレスの人達は、
    「yo」はヨよりも「ジョ」
    「Llamarme」もヤマメよりも「ジャマメ」と発音する傾向が強くて、
    で、だからバンド名も「Cadillacs」は、
    カディヤクスじゃなくて「カディジャクス」と呼ぶっていうのは、
    本当なんだな…みたいな…そんなことも思ったり。

    …自分が、ロス・ファブロソス・カディジャクスの存在を知った2010年頃、
    っていうのは、もう、バンドの最盛期ではなくて、
    21世紀以降は、活動を休止したり再開したり、みたいな感じらしくて…
    でも、その中のメンバーの、
    Sr. Flavio(セニョール・フラビオ)って人のソロ曲とかが、
    上述のNPRの音楽番組Alt.Latino内で、
    その後、何度か紹介されてるのを耳にしたりしてたので、
    何となく、記憶の片隅に残って、
    何時か縁があればCD買ってみたいな…と漠然と思っていたので、
    今回、コレを買えて、
    あぁ、こんな感じの雰囲気の楽曲を創るバンドだったんだな、
    というのが十分に味わえる2枚組CD計34曲2時間12分
    だったし、個人的にも色々聴いていての発見があったりもして、
    買った甲斐があったなと思うし、
    今後も、折りに触れて、繰り返し聴いて楽しめればいいな、
    と思っています。

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     2016/04/29

    全13曲1時間3分の分量のアルバムCDを
    まとめ買い価格で35%引きで¥1,678で買えたってだけでも、
    そこそこのお買い得感はあるし…
    自分にとっては、カーラ・モリソンというと、2010年の秋に、
    NPRの音楽番組Alt.Latinoで、
    EP「Mientras Tu Dormias」の収録曲、
    「Compartir」や「Yo Sigo Aqui」が紹介されたのを聴いて、
    その歌声と、
    自らアーティストとして選んだ決断とか、
    そういう部分に魅了されて…という、あの時の印象が、
    未だに強く残っているんだけど…
    2015年発売のこの新譜「Amor Supremo」を聴いてみて…
    歌声は相変わらず魅力的ではあるけど、
    漠然とした印象としては、
    「Mientras Tu Dormias」の時のほうが、
    歌声の魅力っていう部分がより前面に押し出されていた、
    という気もする一方で、
    こっちの「Amor Supremo」では、あどけない子供のような声、
    っていう特徴は相変わらず保ちつつも、
    少し、声に大人の深みっていうか、人間的深みっていうか、
    そういうのが増したような、そんな気がしたり。
    まぁ、歌の歌詞の内容とも関係して、自然とそうなってるだけ、
    なのかも知れないけれど…
    アルバムタイトルが「Amor Supremo」
    (アモル・スプレモ/至高の愛、究極の愛)ってことだから、
    そういう愛の想いを歌ってるのかな、と想像はするけど…
    …とりあえず自分は、
    カーラ・モリソンの歌声に魅了されて、それで今回も
    買って聴いてるわけだけど、
    現状まだ、スペイン語がほとんど分からないんで…
    少しずつスペイン語の勉強を進めて、
    歌詞の意味もきちんと、聴いて具体的に意味が把握出来るように、
    いつかなりたいな、と…そんなことも思ったり。
    ってことで、
    そういう日が来るまで、今回の「Amor Supremo」の各曲も、
    前の「Mientras Tu Dormias」の各曲と同様に、
    何回も何回も延々延々と聴き続けて、歌声を味わいつつ、
    スペイン語も学びつつ、やっていこう…
    と、個人的には、そんな感じです。

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     2016/04/29

    今回の全11曲40分は、
    2010年の「Rio Arriba」の全10曲42分が、
    アマゾン地方の民族音楽的な要素っていうか、
    ジャングルや熱帯雨林の川みたいな雰囲気の民族音楽的なのと
    電子音楽とが混ざった感じの楽曲と、
    アンデス地方を連想させるパンフルートや弦楽器系の民族音楽と
    電子音楽とを融合したような楽曲と…
    更にはそれらの混合系楽曲や、ヒップホップ系要素も混ざったり、
    という感じでの、
    ディスコフロアで、EDMでアマゾン地方&アンデス地方旅行体験…
    的な濃密な音楽体験が出来るアルバムだった、
    のに対して、
    今回のアルバム「Amansara」でも、
    民族音楽的リズムや楽器(のサンプル音等)は使われているけれど、
    少し電子音楽的要素が強まったというか、全体的に、
    インダストリアル・ミュージック的な雰囲気を纏った楽曲群に、
    仕上がっているな、という印象。
    たとえれば、
    「Rio Arriba」が、太古の山奥や密林って印象なのに対して、
    「Amansara」は、ソレらが少し開拓されて文明化が進んだかのような…
    ただ、それでも、受け継がれてきた伝統的な要素はなくならず、
    根底に常に息づいている、みたいな…
    結局、今回のは今回ので、
    前回の、アマゾン地方&アンデス地方旅行体験系EDMの続きで、
    同じ南米だけど、また別の場所を巡っている、
    という感じの楽曲群なのかな、
    と。

    …ってことで、
    アルゼンチンのブエノスアイレスを拠点に欧米各地で活動する
    チャンチャ・ビア・スィルクイトは、
    電子音楽とクンビアやアマゾン地方の音楽等、
    様々な音楽要素を融合させて新たなサウンドを創造していて、
    ワールドミュージックのジャンルでも注目を集めている
    音楽プロデューサーでDJ。
    2005年頃から音楽創作活動はやっているらしいけど、
    自分が知ったのは、
    2010年末にNPRの音楽番組Alt.Latinoの
    「Adios 2010: Alt.Latino Salutes The Albums Of The Year」
    という放送回で、
    アルバム「Rio Arriba」から「Pintar el Sol (Chancha Via Circuito Remix)」
    が紹介されてるのを聴いて、
    そういう、アマゾン地方の民族音楽的な要素と、
    電子音楽とを融合させたサウンドを創ってる人がいるんだな…
    と興味を持って以降。
    その後、2014年末のAlt.Latinoの
    「Alt.Latino’s Favorite Latin Music Of 2014」
    という放送回でも、
    アルバム「Amansara」から「Guajaca」が紹介されてて、
    ずっと気にはなってたんだけど、
    それから1年余り経って、ここのサイトで注文する縁が巡ってきて、
    漸く届いたので、実際に聴いてみて…
    同じチャンチャ・ビア・スィルクイトの作品でも、
    以前の「Rio Arriba」の時と、
    今回の「Amansara」とでは、サウンドテイストに少し変化がある、
    っていう部分での興味深さもある一方で、
    同じアルゼンチン出身ミュージシャンって観点から、ふと、
    この作品よりも少し前に買って聴いた、
    グスタボ・サントラーヤのアルバム「Camino」(カミノ/道)
    が、アコースティックなギター系サウンドを軸にして、
    聴く人のイマジネーションを、
    静かにゆっくりと掻き立てて想像を膨らませる系…
    …つまりは、この作品とは対極の位置にあるかのようなサウンド…
    だったのを連想、っていうか思い出して、
    …当たり前だけど…夫々に、
    色んなアプローチで色んな音楽を創造している人達が、いるんだな、
    と実感出来たのも、個人的には、
    面白かった。

    …でも、アコースティック系と電子音楽系とで、
    全く対極に位置するようなものでも、
    意外と、どっちでも、聴いていてリラックス出来る、
    みたいな部分もあって…
    音楽ってのは、不思議なものだな、と改めて思ったりも。

    …そんなこんなで、「Rio Arriba」や今回の「Amansara」という、
    チャンチャ・ビア・スィルクイトの楽曲群を、
    今後も、折りに触れて、繰り返し聴いて味わい楽しもう!
    と、個人的には、そんな感じです。

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     2016/04/28

    全18曲1時間19分という、
    1枚のCDにマイケル・ジャクソンの1位獲得ヒットソングを、
    目いっぱい詰め込んだ、
    というベスト盤的アルバムを、
    まとめ買い価格で35%引きで¥1,397で買えたってのは、
    そこそこ、お買い得だったかな、
    という感じ…因みに、少し確認してみると、
    このマイケル・ジャクソンの2003年発売のベスト盤的アルバム
    「Number Ones」
    は、北米地域と、その他の地域とで、
    一部分収録曲目が、違ってるんだね…ってことで、自分が今回、
    ここのサイトで注文して買ったのは、
    北米地域盤だった、ってことみたいだね…
    買う前は知らなかったけど、
    結果的には、自分のお気に入り曲の1つである「Man in the Mirror」
    が入っている、この北米地域盤のほうが、
    入ってない日本盤よりも、自分には都合がよかったな、
    と。

    自分はちょうど、アルバム「Bad」が出た時が中学2年生で、
    その当時の自分は渡辺美里の「BREATH」を買って聴いてた頃だったけど、
    (まだ、アルバムと言えばLPレコード、が主流の時代だったよね)
    母親がこの「Bad」のLPアルバムを買ってきてて、
    ソレを自分も、中学高校大学頃まで、何度も聴いていたので、
    このCDの中盤、6曲目から11曲目までの6曲は「Bad」の収録曲なので特に、
    楽曲の懐かしさと、それに付随する色んなことが
    思い出されつつ、やはりクオリティの高さってのは今でも、
    遜色ないな、と思ったり…
    でも、反面、今聴いてみると、当時は、体感的に、
    もっとテンポのいい曲だったような印象だったけど、今の感覚で聴くと、
    案外ゆっくりした曲だったんだな、
    と感じたり…その辺も、時代が流れていく中で、
    色んな早いビートの楽曲が世に出てきたから…という、
    時の流れ、時が経った結果でもあるのかな、
    と思ったり。
    でもやっぱ、聴くと、つい一緒に口ずさみテンションが上がる、
    個人的には、そんな感じだな…。
    ここに収録されてないアルバム「Bad」の収録曲
    「Speed Demon」
    「Liberian Girl」
    「Just Good Friends」
    「Another Part of Me」
    も含めた全10曲、全てがよかったな…と、改めて実感したり。
    っていうか、
    「Man in the Mirror」で、少し泣きそうになったよ…。
    結果的には、アルバム「Bad」の頃が、
    マイケル・ジャクソンが一番輝きを放っていた絶頂期だったのかな…
    まぁ、アルバム「Bad」の頃から、
    シングル「Black or White」の頃までかな…っていうか、
    その後、
    個人的にはマイケル・ジャクソンの楽曲とは疎遠になるっていう、
    そういう感じになったこともあって、
    そう思うだけかも知れないけど。

    あと、1曲目「Don’t Stop ’Til You Get Enough (2003 Edit)」や
    2曲目「Rock With You」
    っていう、70年代終盤のディスコサウンド調の曲も、
    レトロな懐かしさがいいな、と思ったり…

    …で、最後まで聴いてみると、
    シングル化されてない曲「Break of Dawn」と、
    このベスト盤的なアルバム「Number Ones」で初めて世に出て、
    シングルカットされた曲「One More Chance」
    ってのが収録されてるんだね…で、この2曲に関しては、
    アルバム名「Number Ones」なのに、
    ヒットチャートで1位にはなってない曲…というオチが付くのか…
    でもまぁ、
    昔聴いたマイケル・ジャクソンを思い出すっていう意味では、
    手頃なアルバムでもあるし…
    マイケル・ジャクソンの全盛時がリアルタイムじゃない、
    最近の若い世代の人にも、マイケル・ジャクソンの入門用には、
    手頃な、そんなCDじゃないかな…
    とりあえず、自分は、買った甲斐はあったな、
    という感じです。

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     2016/04/28

    全12曲54分…スペイン語で歌ってる曲と英語で歌ってる曲と、
    スペイン語と英語両方混ざってる曲と…
    でも、とりあえず、
    全編、トロピカルなカリビアンな雰囲気が漂いつつも、
    アフリカ系や南米先住民族系のリズムと電子音楽系サウンドが、
    渾然一体となってて、
    でも基本的に重くなく軽いテイストの楽曲群。

    半分余談で…
    今年2月にこのアルバムが発売される直前、
    毎週聴いているNPRの音楽番組Alt.Latinoで、
    「Sidestepper: Richard Blair’s Timeless Great Idea」
    という放送回があって、聴いてたんだけど…
    トト・ラ・モンポスィナは、
    アフロ・コロンビアン系のパフォーマーで、
    音楽ジャンル的にはクンビアとか先住民族系なサウンドの歌手でダンサー。
    ハウリン・ウルフは、
    言わずと知れた重低音ブルースヴォイスのレジェンド。
    ニック・ドレイクは、
    26歳で死んだけど死後評価が高まった英国のシンガーソングライター。
    ってことで、幼少期には、
    ハウリン・ウルフやニック・ドレイクの音楽の影響を受けたという
    英国人ミュージシャンのリチャード・ブレアが、
    1990年代初頭にアルバム制作の仕事で、
    英国から、ほとんど何も知らなかったコロンビアに来て、
    トト・ラ・モンポスィナの音楽に出会ったことでコロンビア音楽に魅了され、
    そういうコロンビアの音楽と、
    英国の電子音楽とを融合するサウンドを創造するバンド
    Sidestepperを創設し、
    1990年代後半からコロンビアの現代音楽に革新をもたらした。
    そういうサイドステッパーの音楽に影響を受けて、
    Bomba Estereo や Choc Quib Town といった有名バンドが後に登場する、
    というコロンビアの伝説的バンドだけど、
    暫く活動休止中だったのが今回久々のカムバックアルバムを出した、
    のがこの「Supernatural Love」
    …で、
    2015年に発売されたトト・ラ・モンポスィナの「Tambolero」が、
    リチャード・ブレアがコロンビアに来るキッカケになった、
    1990年代初頭にアルバム制作で関わった作品「La Candela Viva」の
    オリジナル音源の内の未発表の音源を使って
    再構成されたアルバムだ、という話を聴いたので、
    今回、サイドステッパーの「Supernatural Love」とセットで購入して、
    「Tambolero」→「Supernatural Love」
    という形で聴けば、興味深いんじゃないかな…と思って…
    聴いてみて…
    まぁ、別に「Tambolero」を聴かずに「Supernatural Love」だけ聴いても、
    十分に楽しめるとは思うけど、
    「Tambolero」を聴いてから、
    それにインスピレーションを受けて出来たバンドの音楽がコレか…
    という気持ちで「Supernatural Love」の各曲を聴けば、
    やはり、より興味深いな、という気はする。

    個人的に印象深かった曲は…
    5曲目の「Magangue」(マガンゲ)ってヤツかな…
    スペイン語と英語と両方で歌ってて、
    英語の歌詞のところは、
    マガンゲに帰るマガンゲに帰ると歌詞で連呼してる、
    そのマガンゲは何なの?と思ったら…
    コロンビア北部に、そういう名前の都市があるらしい…
    他のスペイン語の歌詞のところは、
    現状、何を言ってるのかよくは分からないけど…
    曲を構成するパーカッション系、フルート系、歌声の、
    リズムとかサウンド面とかの総合的な印象として、インパクトあったかな、
    と…あと、その1曲前の4曲目の「Come See Us Play」も、
    キャッチーな感じの曲だったな、
    とは思う…やはり、パーカッション系、ギター系、フルート系、歌声が、
    渾然一体となってて。
    まぁ、6曲目の「Song For The Sinner」も何故か印象深かったし、
    8曲目と9曲目の「La Flor Y La Voz」の Pt1&Pt2も…
    そうそう、
    3曲目の「Supernatural Love」と12曲目の「Supernatural Soul」は、
    同じ曲のバージョン違いで、12曲目のほうは、
    ソウルフルなテイストになってる、みたいな感じだったね…
    そう考えれば、収録曲中の半分くらいの曲が印象深かったってのは、
    それなりのクオリティの楽曲アルバムだ、
    ってことの裏返しでもあるのかな、
    ってことで、今後も、折りに触れて、繰り返し聴いて味わって楽しもう!
    そんな感じです。

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     2016/04/28

    全12曲53分を聴いた第一印象を一言で言い表すと…
    「生命力」…個人的には、そんな感じかな…
    トト・ラ・モンポスィナは、
    アフロ・コロンビアン系のパフォーマーで、
    音楽ジャンル的にはクンビアとか先住民族系なサウンドの歌手でダンサー。
    アフリカからの音楽要素、
    コロンビア現地の先住民族の音楽要素、
    そして植民地支配した征服者であるスペイン由来の音楽要素、
    そういうモノが融合して成立したコロンビア音楽の世界における、
    芸歴52年以上の人間国宝的レジェンド…
    そのトト・ラ・モンポスィナの1990年代初頭のアルバム
    「La Candela Viva」
    を、当時のオリジナル音源の内の未発表の音源を使って
    再構成したアルバムが、この
    「Tambolero」
    だという話を聞いたのと、その「La Candela Viva」が、
    その後の1990年代後半に、
    トト・ラ・モンポスィナに象徴されるコロンビア音楽と、
    英国の電子音楽とを融合するサウンドを創造するバンドSidestepper
    が生まれるキッカケになった、
    という話とで、興味が湧いて今回、そのSidestepperの新譜
    「Supernatural Love」
    とセットで購入し、
    「Tambolero」→「Supernatural Love」
    という形で聴けば、興味深いんじゃないかな…
    ってことで、先ず、この「Tambolero」を聴いてみて…
    その音楽のリズム、そして歌声から、
    生命力とか、漲る溢れ出す力みたいなパワーを感じるってのが、
    やはり一番っていうか、
    歌自体は、スペイン語や先住民族の言葉や、
    もしかしたらアフリカ由来の言葉も使われてる…そんな感じの、
    マルチリンガルな多文化融合系な楽曲群なので、
    歌詞の中味とかは、よく分からないけれど、リズムと歌声から伝わって来る
    パワーや生命力、みたいな部分から更に、
    実際にこれらは、ステージで踊りながら歌っているんだろうけど、
    そういう踊りの躍動感も目に浮かぶような…
    何かこう、ある意味、
    人間の原点に立ち返るっていうか、気持ちをリフレッシュというか、
    疲弊した心を一旦リセットするのに、
    こういう民族音楽的なサウンドを聴くのは、効果ありそうかな…
    と個人的には思ったり…
    収録曲12曲の内、個人的に一番印象に残ったのは…
    っていうか、夫々どれもインパクトはあったんだけど…
    この作品の「タンボレロ」っていうタイトルは、
    太鼓奏者、的な意味っぽいけど、全12曲どれも、基本は、
    太鼓やパーカッション系の打楽器を基調とする曲で、
    太鼓等の打楽器や手拍子とトト・ラ・モンポスィナの歌声と、
    っていう曲が、一番多くてかつ生命力やパワーを感じる曲が多かった、
    けれど、その中で、
    太鼓等の打楽器+ギター系の弦楽器という曲も3曲
    (「Chi Chi Mani」「La Sombra Negra」「Malanga」)あったり、
    太鼓等の打楽器+フルート系楽器という曲も3曲
    (「Curura」「Dame La Mano Juancho」「La Acabacion」)あったり、
    ギター系のはどんな楽器が使われてるのかよく知らないけど、
    同じカリブ海周辺のキューバ等の音楽とも似たような感じのメロディだな、
    と思えるところが興味深かったり、
    フルート系は、コロンビア辺りの先住民族のフルート系民族楽器の
    Kuisi(クイスィ)またはgaita(ガイタ)
    っていうヤツが使われてるんだろうなってのが興味深かったり…
    そんな中、個人的に一番好み、または一番テンションが上がる系だったのは、
    1曲目の「Adios Fulana」と
    一番最後12曲目のアルバム表題曲
    「Tambolero」かな…
    ってことで、今後もこのアルバムを折に触れて、繰り返し聴いて、
    漲る生命力感とかを味わって楽しもう、
    と思います。

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