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hiro さんのレビュー一覧 

検索結果:35件中16件から30件まで表示

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     2021/03/05

    Kixはとにかくノリで勝負!って感じなバンドだが、
    そのノリが今回はレベルが違う感じがする。
    楽曲の端々から、リズムとメロディが溢れ出てきてる感じ。
    バンド自体が、やってても楽しくてしょうがない感じ。
    そしてリスナーは1枚通して全然飽きないで、最後の曲を聴いたらすぐまた1曲目から聞きたくなるあの感じだ。
    ファンなら分かると思うが、Blow My Fuseを聴いた時に感じた、あのワクワクする感じがてんこ盛りだ。
    それにしても30年近く(以上?)も”ほぼ”同じ事をやってて、まだこんなフレッシュなんだから、
    頭が下がるバンドだ。ぜひ、こんなバンドを作りたいと思わせてくれるバンドだ!感動しました。

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     2021/03/05

    悪い点/
    いくらこの4人がベストメンバーだからって、
    リッチー時代をオミットしてしまうのには、
    大変違和感を覚えます。
    彼がいたからこそバンドが維持できたわけだし、
    それはエリック・マーティンもインタビューで言っていたぞ!
    ならばこのバンドの危機を救った功労者として、
    収めるべきではないのか?
    リッチー時代も含めてMR.BIGの歴史だろうに?
    アーカイブの意味を勘違いしている気が…。
    せっかくデモの貴重な音源を蔵出しできた
    (よく言えば”世に出せた”、あざとく言えば”金になった”)のだから、
    リッチー時代もオミットしないで欲しかった。
    あとPhotoBookもリッチー時代を入れて欲しかった。
    ポール・ギルバードが「入れるな」と言うとは、
    なかなか思えないし、
    (彼もリッチーは評価していたはずだし)
    これは作り手側の『自主規制』ってやつではないか?
    ならばファンの気持ちを分かっていない、
    と言わざるを得ない。
    残念。
    PS:第2弾でリッチー時代を売る気なら、
    それはそれで「商売上手!」とも言えるが、
    多分ニーズはそんなに多くないと思う。

    良い点/
    1週間かけてすべてのディスクを視聴!
    ライブCDだけでAddicted To That Rushは6バーションもあり、
    1〜2Takeにしてまとめられないのか?
    と思い、どのTakeがベストかすべて並べてみて聴き直してみたが、
    これができず!
    どれもちょっとずつ違い、どれを選べと言われても選べないのだ。
    編集した側はこれがやりたかった事なんだな!と再認識した。
    「そりゃ選べないなら、全部入れちまえ!
     ファンよ、自分で選びたまえ」
    とファンに丸投げしたのが、この企画版の主旨なのだ。
    よってファンなら忍耐が必要なボリュームのCD20枚である。
    でも
    ファンにとってお宝なのは、
    未発表曲が約20曲も入っている事!
    これを抜き出してCD1枚にすれば、
    未発表曲集のアルバムの出来上がりだ!
    この作業もまた楽しい(これも忍耐がいるが)。
    まったくファンのネガティブな心理までも逆手に取った
    すごい企画盤である。
    本当にうなされます。

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     2021/03/05

    Extremeといえば2nd「Pornograpffitti」が最高という方も多いはず。
    もちろんヌーノの驚愕のギターが炸裂していたことが理由の1つであるは確かだが、
    実は楽曲の多彩感があのアルバムの魅力の1つであったはず。
    そしてこの2ndを聴けば、実はその多彩感はゲイリー・シェローンがもたらしていた事がわかるはず。
    Extreme2ndに通じる雑多感というか「良い曲があれば何でもいいじゃん!」という思い切りの良さが、
    このアルバムには爆発している。
    あぁ、この楽曲でヌーノがギターを弾けばあのExtremeなのに!と思ってしまうのだが、
    それは今のヌーノが許さないだろう(彼はちょっと違う所に行ってしまった感じがするので)。
    ゲイリーの世の中を斜めに見た「ネガティブだが真を付いている」アンビバレントなユーモアの歌詞も最高!
    エディ・ヴァンヘイレンだって、彼のそんな歌詞が気に入っていたはずだし。
    ゲイリーの才能が垣間見れる良作である。
    ACをまず聴いて欲しい。
    「こんにちは、僕は行かなきゃ!」なんて
    英語が分からない僕らでも、思わず笑ってしまう歌詞である。

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     2021/03/05

    確実にドニー・ヴィーとは決別したであろう、
    「現イナフズナフ」のメンバー、チップ・ズナフのソロ作。
    ドニーがソロをいくつも出したので、ならば俺も!
    と一念発起し出したかどうかは分からないが、
    15曲入りの大作だ。
    しかも後半の5曲はボーナストラックで、Gun’N Rosesの元ドラマー、
    スティーブン・アドラーと組んだバンド“Adler Z’Nuff”のEPである。
    IにはCheap Trickのロビン・ザンダーが(Kinksのカヴァーだが)、
    MにはSlashがゲスト参加していて、実はなにげに豪華なアルバムである。
    イナフズナフのあのポップで甘酸っぱく、ほのかに哀愁のある楽曲は、
    てっきりドニーによるものだと思っていたので、
    大丈夫かぁ?
    と正直不安であったのだが、意外や意外、
    これがなにげに『良い』のである。
    やっぱり2人でイナフズナフなのだな…と、
    ファンにとっては再認識できるアルバムである。
    さすがに歌ではドニーに勝てない事が分かっているのか、
    ボーカルには何重ものエコー処理がかけられていると思われ、
    それがサイケデリックな雰囲気を醸し出している。
    ビートルズの”Strawberry Fields Forever”みたいな感じだと思えば分かりやすいかも。
    楽曲群もミディアムテンポのものが多く、
    「サイケデリックテイスト」で「ビートルズ風味」の「イナフズナフ」
    と考えれば想像しやすいと思う。
    オススメは@DKL。
    これらの曲をドニーが歌ってくれれば、もろイナフズナフなのに!
    とイナフズナフ・ファンにはたまらない、
    そして、あり得ぬ未来さえも想像してしまうナイスな曲である。
    Hギターソロなんて、3rdまで弾いていたデレクのテイクじゃねーの!?
    と思ってしまう驚きも。
    (自分的にはこの曲は本当にイナフズナフ時代のボツ曲だと思う)
    後半に行くに従ってロックテイストに盛り上がっていく構成も当たり。
    イナフズナフ・ファンは買っても損はない良作だ!
    でもさ、2人とも似た様な曲が好きで、似た様なテイストの曲を書くのだから、
    もう1回やってみてはどうかしら。
    これを聴いてみて、改めて『切に』願います!

    *ちなみにJは『?』収録の”Hang On For Life”のコーラス部分など
     オーバーダブした、違う名の同じ曲。

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     2021/03/05

    The Answerは1stからほぼ発売日に買ってチェックしているが、
    今回のアルバムは最初聞いた時、あまりピンと来なかった。
    ミドルテンポの曲が多く、日本人好みの疾走感ある曲がない。
    「これは1〜2回聴いたらもう聴かないアルバムだな」と思い、
    i Tunesに入れたらそのままCDラックへ。
    しかし!
    なんかメロディが引っかかるのである。
    その曲とは『Strange Kinda‘ Nothing』。
    夢に出て来たり、朝起きるとメロディが頭で鳴っていたり、
    電車に乗っている時に不意に思い出したり…。
    あれ、
    これこそ名曲じゃないのか!?
    そう思った瞬間、すべての曲が愛おしくなってきた。
    皆さん、ぜひこの曲だけでも聴いて欲しい。
    最初「そんなでもないじゃん、地味かな?」と思うけど、
    じわじわ来ます。
    特にボーナストラック入りの方をおススメします。
    アコースティックバージョンがまた、
    神がかっているんだ。
    久々に痺れるハードロックの名曲の誕生です。
    HR/HM聴いてきて本当に良かった!

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     2021/03/05

    実はそんなに期待してなかったが、驚きのアルバムである。
    まずSweet&Lynchで物足りなかったという方、必聴である。
    楽曲が歌モノであり、強い!
    そしてGeorge Lynchが歌に寄り添いながら、
    ここぞと言う時に「爆裂する」あのサウンドが戻ってきているのである!
    最近の巨匠は、歌を無視したギターが多かった印象を持っていた。
    「歌メロはカンケーねー、俺のギターが良ければいい」的な、
    ある意味ジコマン的な、
    悪く言えばオナニー的なギターだ。
    それがSweet&Lynchでも随所に感じられ、
    あのアルバムには、良いソングライターがいたにも関わらず
    ”一体感”がなかった。
    しかし! 
    ここには、その一体感があるのだ。
    あの”Tooth&Nail”の時のように。
    日本のレコード会社には悪いが、
    この楽曲をオニー・ローガンに歌わせてLynch Mobにした方が良かったのではないか?
    同時期に出したLynch Mobのアルバム”Rebel”の楽曲が弱いだけに、
    「なんでこんな良い曲があるのに、Lynch Mobでやんないんだよ!」
    と憤りを感じざるを得ない。
    唯一、不満点を言えば、
    もうちょっと楽曲を絞って1枚にした方が良いのではないか?
    (映画用のコンセプトアルバムなので”語り”とか、”ラップ”とかもある)
    そうすればもっとアルバムがキャッチーになり、散漫感が減り焦点が定まったと思う。
    個人的な印象だが、ギターソロも、あのDokken節が戻ってきているので、
    曲を絞ると、なんかBack For The Attackのあとのアルバムみたいに聴こえる!
    これはスゴイ!
    ドン・ドッケンにも歌って欲しい楽曲が結構あります。
    Disc1の#3:Power And Resistanceなんてドンが歌ったらDokkenじゃないの!
    HR/HMファンなら買わなきゃソンのレベルだ。
    輸入版だからリーズナブルで安いし。

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     2021/03/05

    Lynch Mobはファーストからずっと追いかけている
    (というかGeorge Lynchをすべて追っかけている)が、
    このアルバムは”早い曲を外した1stアルバム”みたいだ。
    Lynch Mobのグルーヴィーなサウンドはある。
    オニーも歌っている。
    でも、なんか物足りないのだ。
    それはひとえに、
    日本人が好きな”早くてキャッチーな曲”が無い事に尽きる。
    もったいない!
    1〜2曲早い曲があったら、このアルバムの見え方も違っただろうに。
    でもYoung Guitarのインタビューで巨匠が言っていたが、
    このバンドには「グルーヴィさを持ったブルーズ」バンドがコンセプトらしいので、
    それで言えば、彼的には正解なのかも。
    でも日本人の俺たちには”疾走感あるスピードチューン”が1曲は欲しいんだよな〜。
    インストアルバム”Legacy”には、スーパーカッコいいスピードチューンがあるんだから、
    歌モノでもよろしくお願いしますよ!
    個人的には同時期に出たソロ”Shadow Train”の方をおススメします。
    こっちをオニーに歌わせればよかったのに…。

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     2021/03/05

    今回の目玉はDisc3のDemoではないでしょうか?
    しかもただデモを記録しているんではなく、
    ただの鼻歌からドラムが入ったちゃんとした曲になるまで編集されており、
    まるで曲が目の前で成長していくかのように感じられます。
    このアイデアは見事!
    Beatlesの先日発売されたサージェントペッパーセット(お高い!)
    でもできなかった思い切りです。
    このアルバムの『曲』に特に思い入れのある人は、かんどーすること間違いなし!
    僕もこのアルバムは100回以上は聞いているので、
    それらの曲が出来ていく場所に立ち会えたようで、曲毎に鳥肌がたちました。
    そして何と言っても、J.Sykesのギターが大フューチャーされている所は
    ファンとしては涙ものではないでしょうか?
    このDemoを聴くに、彼のギターはなんと”色気のある”音色を出しているかを、
    つくづく堪能、そして感動できます。
    本編(アルバム)では存在しないフレーズなどもバシバシ出てきて、
    なんと引き出しの多いギタリストなんだー!とかんどーします。
    このDemo Ver.のIs This Loveの後半のギターソロなんて涙ものです。
    しびれました。
    とにかく弾きまくってます。
    そして最後に、
    今は2人は憎しみあっていても、実は曲作りの間は「奇跡のマジックの時間」が
    起きていたのだなーと、シミジミ感じます。
    ファンとしては、そしてこのアルバムが大好きな人は、
    これが感じられるだけでもかんどーものではないでしょうか?
    デビカヴァとサイクシーがノリノリでハモりまくってるんだぜー。
    信じられない! 感激です。
    HR/HMの歴史の1ページとしても、持っておくべきマストアイテムではないでしょうか?

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     2021/03/05

    素晴らしい作品だ。
    何がすごいってVoのロビン・ザンダーの歌唱力!
    2017年現在、64歳ですよ。
    それでこのパワフルでツヤのある歌声。
    ドリームポリスと同じ声が聴こえます!
    ドリームポリスって1979年の作品ですぜ。
    40年近く前の作品と同じ声が出るって、
    実はそれって奇跡でしょ!
    特にRemember Christmas【Harry Nilssonのカバー】を
    聴いて欲しい。
    トリハダが立ちますよ。
    皆さん、この奇跡をぜひ感じて欲しい。
    どんなエクササイズや生活習慣をしているんだか…。
    恐るべきロビン・ザンダー!
    ロビンさん、人として尊敬いたします。

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     2021/03/05

    95年の再結成された「Dysfunctional」時のライブ音源、
    しかも2枚組です!
    個人的にはDysfunctionalは何気に良い曲が入っているので、
    今現在セットリストに入っていない(なかった事になっている?)
    曲が演奏されているのは、貴重な資料とも言える。
    Gリンチのギターが無加工で生々しく(荒く)収録されているので、
    聴きづらいかもしれないが、
    彼のギターこそDokkenの特色!と思っている方は、
    ゾクゾクすると思う。
    ヘッドホンやイヤホンでぜひ聞いて欲しい。
    ライブハウスにいる感、満載になれます。
    そして!
    オススメはボーナストラックの1985年のライブ音源。
    しかも6曲!収録。
    こちらはFMラジオ用に録音された音源らしく、
    整音されており、大変聴きやすい!
    1985年といえば3rd「Under Lock And Key」が発表された年であるが、
    ここでは3rdの曲はナシ。
    主に2nd「Tooth And Nail」の曲が演奏されている。
    今は決してやらないであろう「Bullets To Space」もやってます。
    このライブが、もう若さゆえかキレッキレの演奏なのだ。
    世界獲ったるでー!的な勢いがすごい。
    Gリンチしかり、リズムセクションもバッチリ。
    ドラムの音のタイトな事といったらDokkenライブアルバム史上、
    歴代1位ではないでしょうか。
    先ごろ(2018年4月)ライブDVD&CDが出て、
    残念ながら否定的な意見が多数を占めていますが(私もその1人)、
    そんな方こそ、このアルバムを聴いて欲しい。
    わだかまっていた気持ちがほぐれ、心が洗われます。
    特に1985年のライブから聴いて欲しい。
    本当、2018年のを観た(聴いた)後で聴くと
    …涙が出ます。

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     2021/03/05

    Ray Luzier (KORN)、 dUg Pinnick (KING’S X)、
    そして George Lynch (LYNCH MOB、Dokken) が
    結成したトリオバンドKXMの3rd。
    私の印象としては、KING’S XにGリンチが加入して弾きまくっているぞー!
    というバンド像に見えます。
    サウンドもグランジを通過したモダンなロックを展開。
    それを80年代からHR/HMを聴いているファンからしたら、
    そっちかよー、と思ってしまう方も多数いると思う。
    私もそのひとりだ。
    しかし!今回はそのとっつきにくさ、ささくれ立ったサウンドが、
    熟成されて、揉まれて、丸みを帯びた味に変わった感じだ。
    一体感があってすごき聴きやすい。
    オープニングの@が早いチューンで思わず引き込まれる!
    Gリンチの瞬発力で行くぜ!というSoloが炸裂。
    ギターソロで最高なのがD。
    Gリンチの変態性(気狂い性)とスピード感、瞬発力、
    そして構成力(ケツのおとしどころ)が巧みで唸った!
    やはりGリンチはこういうサウンドがやりたかったのね、
    80年代の焼き直しではなく…、
    ということがよくわかるアルバムだ。
    少し悲しい気もするが、
    彼の常に未来に向かって攻めていくギターは最高です。
    それぐらい近年の作品の中では、
    ギターがイキイキとして聴いていて気持ちが良い。
    Gリンチファンはぜひ聴くべき!

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     2021/03/05

    The Cultの1989年発表「Sonic Temple」の豪華5CDセット。
    1枚目はフルアルバム。
    2〜4枚目は未収録曲やデモがいくつものバージョンで収められている。
    (5枚目はライブ)
    時はグランジの波が押し寄せる寸前の時期。
    フルアルバムだけ聞けば、
    「おー、パンクでなくハードロックに舵をきったか」とすぐわかるが、
    このCD達を聞くと、実は当時どの方向に行くべきか悩んでいたんじゃないかなぁ、
    ということが垣間見れる。
    キラーチューン「Fire Women」なんか
    NYC Rock Mix、LA Rock Mix、Demo Version 1、Rock Demo
    と4つもある(シングルver.を加えると5つも!)。
    しかもそれぞれアプローチが違って面白い。
    NYC Rock Mixなんか、
    あたま「これU2 ?」と思うようなアレンジで腰が抜けそうになる。
    きっと彼らは当時、「売れたい!」という欲求がすごくあって、
    楽曲をいろいろな色のオブラードに包んで、
    どうしたら観客の元まで届くのか?聴いてくれるのか?
    悩みに悩んでいたんじゃないかな。
    そうした上でフルアルバムを改めて聴くと、
    プロデューサー:ボブ・ロックの舵取りが
    相当重要な位置を占めていたんだな、
    ということがわかる。
    逆にDiscBのNew York CityのDemoを聴くと、
    Electricに通じるシンプルさがある!驚き!
    これをゴージャスなハードロックにした
    ボブの腕に脱帽(前作が好きな人には改悪だが)。

    アーティストも悩みに悩んでアルバムを出してんだなー、
    俺たちと同じ人間なんだなー、
    とわかるだけでも素晴らしいアーカイブ音源ではないでしょうか?
    前アルバム「Electric」を聴いていたファンも、
    なぜここでハードロックに行ったのか?
    その理由が感じられるのではないでしょうか?
    次作では今作で生まれてしまったその膿が、
    バンドをネガティブな方向に停滞させてしまうのだけど。
    (今作はVo:イアン主導でなく、ギター:ビリー主導になった。
     よってイアンのフラストレーションがバンドに影響を与えてしまう。
     イアンにとって今作は「作らされた感」のあるアルバムだったようだ。)

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     2021/03/05

    このCDを購入しようかどうか悩んでいる人の1番知りたい所は、
    「エイドリアン・ヴァンデンバーグは弾いているか?」
    ではないでしょうか?
    結論から言うと、そのテイクは多数入っていると考えられます。
    CD5の「A Trip To Granny’s House: Sessions Tapes」がまさにそれ。
    スティーブ・ヴァイは「セッションはしていない、完成された「ギター抜き」のテープを渡され、
    それを「自由に」弾いていいと言われ、バンド参加を決意した」と言っているので、
    このセッションはエイドリアンが腱鞘炎になる前に行われたセッションと思われます。
    これを聴くに、実は楽曲のベースのバッキングや構成はほぼエイドリアンによって完成され、
    スティーブ・ヴァイはそれに「フレーバー」をまぶしたと言うことが分かります。
    よって、このアルバムに否定的な(スティーブ・ヴァイに否定的な)人は、
    「スティーブ・ヴァイによってめちゃくちゃにされた」と言いますが、
    実はそれは嘘で、スティーブ・ヴァイは実に構成に忠実に、
    でもなんとか自分のオリジナリティーをねじ込んで、
    「爪痕」を残そうと、もがいていることが分かります。
    もちろん、良く言えば「ゴージャス」、
    悪く言えば「装飾過多」のアルバムであることは間違いありませんが、
    デイヴィッド・カヴァーデールは、
    あえてwhitesnake(&エイドリアン)の「正攻法」に「猛毒」を入れて、
    化学反応を起こそうとしたのではないか?
    このアルバムは前作に比べて「楽曲が弱い」と言われていますが、
    だからこそ楽曲の弱さを「毒を持って化けさせる」
    というアプローチをしたのではないか?
    と推測されます。

    その意味ではこのアルバムは、まさにHR/HM界にとっても
    「歴史的アルバム」であり、
    「果敢に未知の領域に攻めたアルバム」とも言えます。

    @前作の驚異的なヒット、
    Aそれによる名声と経済的な恩恵、
    B(不幸にも)エイドリアンの負傷、
    Cスティーブ・ヴァイがたまたまその時
     デイビッド・リー・ロスバンドから離脱

    というまさにタイミングが生んだ『奇跡』!
    もう一生こんなアルバムは出ないのではないでしょうか?
    その意味でこれは、まさに歴史的価値のある『名盤』です。

    その奇跡を聴きながら感じられるだけでも
    ファンにとっては至福の時、
    買って良かったと思えるアイテムではないでしょうか?

    DVDにデイヴィッドとエイドリアンの2ショットのインタビューが
    ボーナスで入っていますが、
    その中でエイドリアンが
    「自分の生んだ子供を、他人に預ける気持ちだった」
    ということを笑顔で言っていましたが、
    私はそれを聞いて涙しました。

    エイドリアンにとっては、
    魂をえぐられる出来事だったということが垣間見れます。
    そして、親友デイヴィッド・カヴァーディルにとっても、
    それは「酷な決断」だったことがヒシヒシと伝わってきます。

    負傷したならアルバム制作を遅らせればよい!
    という人もいますが、
    それはもし仕事をやっている方、ビジネスに関わる方なら、
    難しい場合があることはわかると思います。
    (例えば、オンエアー日が決まっているのに、
     番組に穴は開けられないでしょう?
     飲食店のモールのオープン日は決まっているのに、
     自分の店だけオープンは遅らせられないでしょう?)
    このアルバムの制作時、
    レコード会社からは強力なプレス(圧力)があったことは、
    インタビューや音楽雑誌記事でも垣間見れます。

    だから2人は「涙を飲んで」
    当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったスティーブ・ヴァイに
    『賭けてみよう』と
    思ったのではないでしょうか?

    最後に
    未発表曲も数曲あり、
    (Parking Ticket、Kill For The Cutなど)
    それがなかなかGOODです。
    もしエイドリアンがこのアルバムでギターを弾いていたなら、
    入っていたのでは?
    というミディアムテンポのナンバーです。
    これらのナンバーが入っていたら、
    アルバムの印象も違っていたのではないでしょうか?

    また
    B面の曲で既発曲だった「Sweet Lady Luck」。
    スティーブ・ヴァイの独壇場とも言える
    ギター炸裂の楽曲でしたが、
    実はこれもデモヴァージョンがあり(Liquor And Poker)、
    そこでエイドリアンがすでに、
    あのヒステリックな世界観を構築していたことがわかります。
    驚き!

    そして最後に最後に
    これを言わなければなりません。
    エイドリアンのバンド、
    Vandenbergの名曲「Burning Heart 」が
    実はこのアルバム(のセッション)で試されていた!
    ということがわかるだけでも感涙ものです。

    これでエイドリアンの魂も報われたのではないでしょうか?

    PS:
    20thアニバーサリー盤を持っている人は
    手放さないことをお勧めします。
    今回もDCにより(荒っぽい)曲順の変更があり、
    その流れを意識してか、
    2019年盤ではなんと
    「Kittens Got Claws」オープン二ングの
    (スティーブ・ヴァイ渾身の)猫のSEがカット!!
    されています。
    デビカバさん、そりぁないよ…。

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     2021/03/05

    Vo.マイク・トランプが管理していたデモテープを
    一括蔵出ししたであろう本作。
    すべて別バージョン!(demoなど)が収録されていて、
    オリジナルアルバムをすべて持っている人でも
    必携のCDだ。
    特に2ndに収録された”Tell Me”の別バーションが良い。
    正規バーションは、
    このバーションを削ぎ落としてシンプルにしたことが
    伺える。
    逆に正規バーションの”どポップ”さに辟易した人は、
    このCDバーションの複雑さ(構築された妙)を楽しめるハズ。
    例えるなら、Tell Meに
    Bon Joviの”She Don’t Know Me”の甘酸っぱいメロディが
    タペストリーのように練り込まれた感じだ。
    こっちのバーションの方が良いじゃないか!?
    ”Hungry”も頭にアコースティックギターがあり、
    そこからハードなギターがガシッと入ってきて素晴らしい!
    ”おっ、別の曲?”という新鮮さが楽しい。
    でも、ギターソロは正規バーションとほぼ同じものが多く、
    ここにGuitarのヴィト・ブラッタのこだわりが垣間見れて、
    これもまた感動する。
    あぁ、ミスターギターソロ・メロディーメーカー、
    ヴィトのギターソロがまた聴きたいよ…。
    ヴィトファンの方には、涙なくして聞けないサイコーのCDだ!
    マイクさん、ありがとう。

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     2021/03/05

    Live In Toronto ’95(Alive The Liveシリーズ)との比較をします
    <全体的な評価>
    Live’92 > Live In Toronto ’95
    <ライブの概要>
    Live’92 /アルバム「F@U#C%K」のツアー中の 5月、FM放送音源
    Live In Toronto ’95/アルバム「The Balance Tour 」8 月 19 日 に行われたカナダのトロントでのコンサート
    <評価の理由>
    @Live’92の方が圧倒的に音質が良い!FM放送音源のためか
    Aバンドメンバーの関係がLive’92の方がよかった。
     Live In Toronto ’95の時はエディとサミーの関係が悪化していた。
     アルバム「Balance」製作時にはもう悪化していて、サミーのボーカル録りの時には
     エディには参加させなかったそうだ(エディが現場をメチャクチャにしてしまうため)。
     なので、「Balance」アルバムには全体的に「暗い雰囲気が漂っている」のだがこのため?
     と思ってしまう。
     アルバムタイトルである「Balance」は、まさにバンド内の危ういバランスを示唆していたのだ!
     (そんな時にこのタイトルをつけるアナタたちはサイコー!だが)
     MV「Can’t Stop Loving You」を観て、ファンならその危機感に気づいたはずだ。
     実はこのMV、サミーとエディが同時に写っているカットが無いのだ!(別撮りした思われる)
     まるでDokkenのMV「Walk Away」みたいじゃないか?
    Bアルバム「F@U#C%K」収録の
     「Judgement Day」「In N Out」「Dream Is Over」が入っている。
     Van HalenのVan Halenたらしむ疾走ナンバーが演奏されている。
     演奏もアルコールやドラッグなどに侵されていないタイトな演奏が収められている。
     バンドの関係性、エディの体調の良さが垣間見れる。
     Live In Toronto ’95の時、エディは関節系の不調に悩まされていた。
     (〜2000年代、舌ガンとの闘病に入る)
     アレックスも頚椎に不調がありバンド状態は最悪だったそうだ。
     その結果がサミーの脱退へと続くのはご承知の通り。
     よってLive In Toronto ’95は貴重なライブとも言えるが…。
    <結論>
    音質&演奏のタイトさを求めて買うならLive’92。
    バンドの崩壊の記録をとめておきたいならLive In Toronto ’95。
    でもファンならどっちも買っておくべきだ!
    なくなってから後悔しないよう、あるうちにストックしておきましょう!

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