本サイトはJavaScriptを有効にしてご覧ください。
ゲスト 様
様
プラチナ会員
ゴールド会員
ブロンズ会員
レギュラー会員
本・CD・DVD・ブルーレイ・グッズの通販はHMV&BOOKS online
詳細検索はこちら
トップ > My ページ > boggie999 さんのレビュー一覧
次のページへ
検索結果:59件中1件から15件まで表示
%%header%%
%%message%%
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/17
慎太郎さんや龍さんがこの作品を理解できない、あるいは共感を持てない理由はずばり彼らが中国人ではないからである。 あの八十九年の民主化運動の息づかい、必要なものはとりあえず何でもそろっている小宇宙の中国の大学内、隠れて聞いたテレサテン、理想に敗れ日本で暮らす日々での苦悩などどれかひとつでも理解、共有できればこの作品の受け止め方が随分と変わってくる。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに共感する
本書を読むと本当に近代日本の行くべき道をハッキリと確信し、それに伴う明確なビジョンを持っていたのは西郷でも大久保でもなく、幕臣であった勝海舟だったことがよくわかる。 文体が江戸言葉なので非常に読みやすいし、勝海舟の私心なき、肝の据わった性格がよく伝わってくる。今の政治家に是非、読んでもう反省してもらいたいそんな作品だ。
まるちゃんとたまちゃんの青春時代を綴った一冊。 あのお気楽な少女たちもあの後色々あったのだなぁ……と感慨にふけりながら読める。 とくにラストのたまちゃんがアメリカに行くエピソードは泣けます。 僕はエッセーも含めてさくらももこ的な作品は苦手なのですが、本書はお勧めしてもよい。
バンコク時代、なぜこの本が「王室不敬罪」にあたるのかなぞだったのだが、昨日、一読して納得。 作者にしてみれば「一世紀前のシャム王宮での国境を越えたロマン!」として悦に入って書いたのかもしれないが、タイ人は王様につっかかるアンナを快くは思わないだろうし(勿論、許されぬ恋も)、第一、皇太子はあの中興の祖ラマ五世だ。あまりにも発想が自由気まますぎて、タイのことを知らなさ過ぎる、と言わなければなるまい。 と、ここまではあくまでタイ側に立った感想。 いち日本人として読む分には楽しく且つ、幸せに読めたし、「アンナ=ジョディフォスター」ははまり役だと思う。
ちょうど、大学四年のときアルコール性肝炎で三週間入院した時にヒマなので十回ぐらいリフレインで読んだ作品。 きっとらもさんは酒が好きで飲んでいるのではなく、酔っ払うため、また忘れるために飲んでいるに違いないと思った。それはまさに僕自身もそういう飲み方だったので同族の匂いを感じ取った。 作品の中でも出てくるアル中度チェックは当時、十四点の高得点を記録したものだが、最近やってみたら十点に届かなかった。僕も丸くなったものだ。
台北だけでなく、北京上海でも大ベストセラーなのは納得。本書が醸し出す台北のホワイトカラーのお洒落なところにあこがれつつも、そのくせエリートの癖に恋愛下手というところが共感が持てたのだろう。 しかし、さんざん「ぼく」に恋の手ほどきをジャンポーが最後、結婚式場から逃げ出すオチはちょっといただけない。
ぼくがなぜこの作品にこんなに共感できたのかというと僕と光太郎が非常に近いタイプの人間だからだろう。 本作以前の詩集を読んでいると作者は結構、「やんちゃ」していたことがわかる。それが智恵子さんとあったとたん、愛に目覚めてしまうのだから(個人的にそういう経験があると言うことです)。 また、本作がすばらしいのは智恵子さんとの愛の生活よりも寧ろ、智恵子さんを失った後の喪失感のほうがより強く伝わってきて、その痛々しさがこの詩集を「愛と夢」だけに終わらせない痛烈な香辛料となっている。そのへんが本作を名作とたらしめていると僕は思う。
今後、どのような文才とセンスと感受性を持った旅行作家が現れたとしてもこれ以上のインド本を書ける人はでてこないだろう。 そういう意味では一世紀経っても愛され、読み継がれる価値のある本だと思う。
お洒落だというのはよくわかるし、大正や昭和初期のモダニズムを感じることのできる粋な小説集だと思う。 但し、言いたいことがイマイチよくわからない。本人はコスモポリタンでダダイズムのつもりなんだろうけど、こう、右脳に頼りすぎていて文筆家としては失格だと思う。特に散文詩は水準が低すぎる。
これは多分、実話なんだろうなぁ。 妄想ばかりが広がる、自分を師と慕う女学生に惚れてしまったはいいが、どこまでもプラトニックな哀れな中年作家。ああ、田山先生って絶対にもてなかったんだろうなぁ、と嘆息してしまう。 だめだめ君は明治も平成もそんなに変わらないということがわかる名作です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/17
実は高校の図書館で借りっぱなしになっている作品を先日、本棚の奥から見つけて読んだ。 戦争の悲惨さというよりも熱帯のねっとりとした空気や濃い土と果実のにおいと作者のエゴばかりが伝わってくる。要は「やっぱり自分は帰るわけにはいかない」というのはすごくきれいごとに聞こえるということだ。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
人間ってここまで鬼になれるんだなぁ、と非常に恐ろしく感じた作品。 これはきっと、中国人だからということではなく、すべての人間の業であり、その深さと愚かさとを感じずにはいられない。 文革時の中国に生きていたら多分、僕も同じこと、すなわち平気で親友や家族を売っていたような気がしてならない。せめて現代の日本に生まれたことを感謝しよう。
日本人であれば皆、心して読んでほしい。 グローバルスタンダードとアメリカに幻想を抱いているところには共感できないが、異民族で日本の潜在力と資質の高さをここまで評価してくださっているのはおそらく李登輝氏くらいのものだろう。 僕らはそれに答えるべく行動するべきではないだろうか。 また、台湾の近代史と李登輝氏が台湾の民主化のためにいかに尽力してきたかを知ることができるのも本書の特徴である。
こういう繊細で女の感情の機敏さを描写しつつもノーマルなことを描く谷崎も好きです。 猫好きとしてまた、優柔不断なダメ男くんとして庄造に共感しました。
ここまでストイックに生きる必要はないと思うし、こうなれるわけもないが、「大宇宙の気とともにあるから一人ではない」というのと「消極的な言葉を吐くな」というのは真理だと思う。 特に後者は、長嶋さんに入団当時、調子を聞かれて「まぁまぁです」と答えた中畑が長嶋さんに「今後、調子を聞かれたらいつ何時も『絶好調と答えろ』」とアドバイスされたエピソードを思い出してしまった。 一般の方の生きる指針になるのは言うまでもないが、商売しようと思っている人は「三国志」と中村天風は必読であると思った。
ページの先頭に戻る