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ドクターペイン さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/09

    これは素晴らしい名演奏の記録である。ブルックナーをあまり聞いたことの無い人が、このあまり有名ではない交響曲を、ヨッフムの指揮でしかもコンセルトへボウ管弦楽団のライヴ録音で聞いたら、もしかしたらブルックナーを好きになってしまうかもしれない。さりげないフレーズに、コンセルトへボウ管の美しい音色が芳香をつけ、思わず魅せられてしまう。今まで、カイルベルト指揮ベルリンフィルの演奏をこの曲の愛聴盤として聞いて来た。この、めったに演奏されないかくれた名曲とも言っても良いかもしれないブルックナーの交響曲第6番に、素晴らしい演奏の記録が付け加わったことに大きな喜びを感じる。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 15人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/04

    これは第2次世界大戦でうちひしがれていた多くの人々を慰めてくれた、名盤の集大成だ。戦勝国アメリカが敗戦国のオーストリアの名手たちを安いギャラで録音した物だが、音の記録は文化。第2次世界大戦後の歴史的文化遺産とも呼んでもおかしくない素晴らしい珠玉の集大成だ。ヴァルヒャの第1回目のバッハのオルガン全集がドイツ国民の心に明るい灯の光を灯したように、世界中の人々の心に暖かく希望を持てとささやきかけたものだ。交響曲や管弦楽といった大規模な物ではなく、室内楽で、優しく人々の心に感動をもたらしてくれる。伝統とは何か、本物とは何かを考えさせてもくれる。これは、寒い日の手焙りだ。皆であつまって、ほの暖かい手焙りで冷えた冷たい手と心を温めよう。

    15人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/22

    これは、瀑演と呼んでよい名演奏の記録である。この当時のフランスのオケは練習嫌いで有名だった。練習には代役が出ていて、録音本番かゲネプロで初めて出て来た奏者もいたはず。しかしそこは名人の集団。テンポが早く、またテンポもダイナミックスも刻々と変化する名指揮者シルヴェストリの棒の前では本気にならざるを得なかった。金管楽器のフランスらしい明るい音色での咆哮、こまたの切れ上がった弦楽器群の仕上がり。一世一代の名演奏が出来上がった。ケルテスの演奏も、クーベリックの演奏も、ノイマンの演奏も、アンチェルの演奏も、コンドラシンの演奏も良い。でも、この演奏は、それらの演奏とはまた興を新たにするものである。セッション録音なのに、まるでライヴのような演奏だ。しかし、演奏に乱れたところは見られない。お見事である。
    新世界交響曲に命と魂を入れこんだ、素晴らしい名演奏の記録でお勧めである。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/22

    交響曲4番の「運命の動機」がとても特徴的です。また、テンポの緩急の変化とクレッシェンド、デクレッシェンドが、この演奏をライヴ的な面白いものにしています。音楽は「楽しく」なければ、ある程度存在意義が減ります。この、作曲家としても有名なルーマニアの名指揮者シルヴェストリのセッション録音を、ライヴのように完璧に演奏している当時のフィルハーモニア管弦楽団にも拍手です。初心者にも、この曲は聞き飽きたという人にもお勧めの、とても個性的な、かつ魅力的な演奏の記録です。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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