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トップ > My ページ > 伊湖 さんのレビュー一覧
検索結果:14件中1件から14件まで表示
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/02/13
同系統の本がいくつも作られている中で唯一読んで得をしたと思える一冊。 キャラクターへのインタビューや24時間の行動を表にしたタイムテーブル等、 企画性のある記事が面白いです。 キャラクターの設定画は若干少なめ。それは他の本と内容が被らないように しているためと思われます。 イラスト方面では雑誌に掲載された大判画をまとめて収録してあり、 全ての雑誌を網羅できなかった人も楽しめる出来です。 後半に収められているキャストやスタッフインタビューも初掲載が多く、 楓やマーベリック役の方のコメントは個人的に初めて見ました。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/02/05
今回もトリック目白押しで、その方面で期待している方も多いかも知れません。期待を裏切らない出来になっていると思いますが、もう一方の話の軸、サックス家の話も同じくらいの比重で深く書かれています。むしろそちらの方に心を動かされた。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
表題の『ヴィヨンの妻』は、『人間失格』を外側から見たような作品。外から見た葉蔵(のような人物)と、彼に関わる人物の内面や日々の出来事が描かれている。 最後の台詞が印象的。あの言葉を希望と捉える人もあると思うが、やはり額面通りの達観と諦観のような気がする。その方が、かの人には似合っていると思う。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/02/02
表題の2作は全く違う味わい。『藤十郎の恋』は皮肉の利いた作品だし、『恩讐の彼方に』は心にしみいるじわりとした雰囲気がある。他の収録作品もまるで10人の別人が書いたかのよう。ずっと手元に置いておきたい短編集です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/02/02
かつてトランプの賭け事で名を馳せた老婦人から、必殺の手札を盗み知ろうとする男の顛末を描いた『スペードの女王』。チャイコフスキー作曲のオペラにもなっていますが、原作の凄さには勝てない気がします。この本を読んでしばらくはトランプの絵札を見るのが怖いくらいでした。ロシア文学をトルストイやドストエフスキーだけだと思っているのなら、ぜひ一読をお勧めするエンターテインメントな一冊です。
若さはいやが上にも常に失われゆくもの。保てないが為に美しく、焦がれる。それを永遠に手に入れた時、人は果たして幸福になれるのだろうか。若さと美しさを持つ者と、美しさを持たない美を崇める者。人生が進むにつれ前者から後者に移り変わる誰もが、ドリアンでありバジルでありうる。時代を選ばない名作。
ポアロシリーズの中では珍しく大きな陰謀を扱った作品。こんなにアクティブなポアロは他に見たことはなく、ホームズの長編をポアロで書いてみたような印象です。 普段はのんびりしているヘイスティングスも大活躍!な、どちらかというと冒険活劇寄りな1作です。 毛色の違うポアロを楽しみたい人向け。
個人的に最初に読んだポアロ物です。ポアロシリーズのファンでなくとも、アルファベット順に起きる殺人事件という魅力的な内容で読者を引き込む作品です。思わず次の犠牲者や犯人を予想してしまった方も多いと思います。 以降ネタバレを含みます。 クリスティーはクイーンのように緻密な回答を用意しているわけではありませんが、今回は納得の出来なのでは?中盤から急展開する部分も興味深く、飽きさせません。
ポアロのシリーズでも屈指の名作と名高い作品。富豪のアクロイド氏が殺され、隠居してカボチャ作りに専念(?)していたポアロが担ぎ出されてくる。 友人のヘイスティングスは出てきません。以降ネタバレを含みます。 この作品と『オリエント急行』、『カーテン』は、ミステリー史上でも特異な3作だと思います。ほとんど反則かもしれません。それでも面白いことには変わりないので、お勧めです。
2012年アカデミー賞作品賞ノミネート映画の原作。 この原作を読んでいないと、映画だけでは分からない場面が多々ある。 ビーンのアンチ・スカウトな態度やセイバーメトリクスの詳細などは、画面で理解するには複雑過ぎたかもしれない。 それ以外に特徴的なのは、著者の登場人物に対する冷徹な姿勢だ。ノンフィクションは、主人公の偉業を描いた本の場合ほとんどが賞賛され、多少の欠点も「人間的な一面」程度で済ませてしまう。 しかしマイケル・ルイスは執拗にビーンの短気でプライドの高い面を強調し、読者に共感させないことを敢えて狙っているかのように描く。 それを公平と捉えるか、悪趣味と感じるかは人それぞれ。ただ感動するだけではないのは確かだ。
1991年にNHKで放送されたアニメの原作、その後編です。 物語は読んでいただくとして、全体を見渡すとこの作品はいくらか思想的な面があるかと思います。 特に折原 薫と朝霞 れい、二人の人物ははっきりと対照的に、いわば生と死の比喩表現として描かれています。 高校生を「多感な時期」「青春」として憧れたり懐かしんだりするのは、現代の感覚とそぐわないかも知れません。この本には、そんな時代の輝きまでもが詰まっています。
1991年にNHKで放送されたアニメの原作。 中高一貫の私立青蘭学園に高等部から編入してきたごく普通の主人公・奈々子が、学園の中心的な存在である社交クラブ「ソロリティ」のメンバーに図らずも選ばれるところから物語は始まる。 作者の作品が高い支持を得ているのは、美しい絵柄だけでなくその裏に潜むある意味むき出しの感情表現にあると私は思います。 この中編は代表作の『ベルばら』よりも短い分、少ない登場人物がより深く描かれているように感じられます。 最近の漫画ほど詳細な説明がされているわけではありませんが、行間を読むことで味の出てくる作品です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/02/01
アメリカでは絶大な人気を誇り、ファンクラブが表彰する「ネロ・ウルフ賞」の名前の由来でもある名探偵、ネロ・ウルフ。 しかし、現在邦訳が読める作品はとても少ない。その中の貴重な1冊。 ランの栽培と美食を愛し滅多に自宅から動こうとしないウルフが珍しく外出したのは、世界で名だたる料理長たちが一堂に会する晩餐会に招待されたから。そこで待っていたのは目もくらむ料理だけでなく、事件だった…。 ウルフと助手のアーチーの名コンビがいつも道り楽しい作品だが、これを読んでこのシリーズを把握したと言えるかは難しい面がある。何しろ今回の舞台はNYではないし、ウルフはホテルで愚痴をこぼしている。好敵手(?)であるクレイマーも出てこない。 単品としては楽しめるが、ぜひとも他の作品も手に取ってほしい。 なお、この作家の作品に昨今の本格ミステリーのような緻密なトリックやアリバイ崩し等のロジックを期待してはいけない。むしろ感覚的に読んで楽しむべし、である。
2012年で35周年を迎える『エロイカより愛をこめて』のスピンオフ作品で、少佐の部下で新人のZが主役のシリーズ。 本編の連載開始間がない頃から連載再開後まで、こちらも長く描き続けられた作品です。 これまでなかなか1冊にまとまらなかった『Z』を、完全版の名に恥じず全て収録してあります。 各話の扉絵も含めてカラーイラストを再現。予告漫画や告知のイラスト、口絵も所狭しと詰め込んであります。 初めて買った文庫版と違い版も大きく、細かな描写も余さず楽しめます。 惜しむらくはページの関係上、当時カレンダー用に描かれたような大き目のイラストがかなり縮小されてしまっている点。実寸とは言いませんが、せめて半ページ分くらいで掲載してほしいところです。 ともあれ部下Zの、まっすぐで優しく、情熱的な姿は色あせることなくあり続けます。
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