トップ > My ページ > 吊り木 さんのレビュー一覧

吊り木 さんのレビュー一覧 

検索結果:13件中1件から13件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/03

     では、こちらの『航路』は如何ように?といえば、作者は古今東西の死に際の人々の言葉に着想を得た。こちらはたった一つの大胆な仮定を信じきった上で造られた話でる。死者は船に乗り、漂い続けるのだ、と。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/03

     ――これほどまでに深く臨死体験に想像力のメスを入れた文学が他にあるだろうか・・・・・・言っといてなんだけど、実はある。それも日本に。
     もしお読みの方なら嫌でも連想するであろうは瀬名秀明の『BRAIN VALLEY』。これは非常に学術的な見地から仮定を立て、仮定を立て、仮定を立て・・・・・・という具合に進んでいく、まさしく科学と想像力の文学であった。
     じゃあ、コニー・ウィリスのコチラは? というと・・・・・・、続きは下に。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/01/03

     ティーン・エイジの宝物にして、元祖一人語り文学。主人公はさまざまな場所に行ったり行かなかったり、回想したりしなかったり、妹を褒めたり褒めちぎったりした挙句、最後には決まって気を滅入らせるホールデン・コールフィールド少年だ。我々はしょっちゅう気を滅入らせているこの少年に、ナイーブな魂を見るか、十代の自分勝手な傲慢さを見るかのどちらかではないかと思う。 しかしながら彼が自分の夢を語るシーンと、最後の妹のフィービーを見守るシーンはどうしたって忘れることは出来そうにない。 JDサリンジャー、彼は今どうしているんだろうか?

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/21

     ついこの前新譜も出たポーランドのプログレ・メタルバンド。ジャケットだけを見ると、どこかサテライト辺りを思い起こさせるが、そこまでファンタジィでもない。ありがちといえばありがちな、@浮遊的で、Aメロディセンスがあり、Bどことなく物悲しい、そういうタイプの音を奏でる。 しかしながら2曲目辺りを聞いてもらえば分かるように、ノリの良いものもやることができる。器用な四人組であるし、メジャーになってもおかしくないタイプの音なのだけれど、メイン・シーンに立てない辺りが如何にもなグループ。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/05

     キース・ジャレットのライブ演奏を耳にしたことがある方ならご存知のように、彼は「唸る」ピアニストである。それも半端なく。
     そしてこの『Standards Live 』・・・・・・とんでもなく唸っている。ひょっとしてこのトリオ体制で実は歌曲をやっているんじゃないかと思うぐらいのうなりよう。人によっては唸りフェチとでも言うべき稀有な性癖をお持ちかもしれないが、ちょっと自分はそんな性癖を持ち合わせてはいない。
     買う前にこのライブが多大な唸りも含んでいることも知っておいた方がいいかも。
     もちろん、演奏はいいんだけど。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/29

     結局、ミニマル音楽というのはひたすら繰り返しになるのだけれど、そこのところのアプローチがおのおのによって違ってくる。
     そしてフィリップ・グラスのそれに関しては――失礼なんだけど、すごい単純なやりかたであるように聞き手は感じてしまう。たぶん、間違いじゃあないんだろうけど(笑)
     しかしそれだけに人によっては中毒性が高い。個人的なお気に入りはフルートの終わらない追いかけっこを思わせるPiece in the Shape of a Square と、冒頭のヴィブラフォンからとんでもなく美しいHow Now。
     試しに聞いてみて心惹かれるものを感じたのなら是非とも浸ってほしいところ。
     ・・・・・・しかし、いつの間にやらえらく値上がりしてしまったなあ。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/22

     進歩(プログレス)を忘れないバンド・・・・・・、というとなんだか交通標語のような趣さえ出てしまうけれど、実際その進みっぷりは前衛スレスレだったりする。メタルの荒々しさを基軸に、自作パーカッション楽器の奇天烈な音色とヴァイオリンが絡み、時に明快で優雅な音楽を、時にゾッとするほど美しい音を奏で、時には聞いていて理解に苦しむことも。ニリス・フリックダールの声は基本的に気持ち悪く、カルラ嬢の声は艶がある。双方共、上手いっちゃ上手いんだけれど、一筋縄じゃいかない。
     『メタル?』と聞かれると首を捻りたくなる。
     『プログレ?』と同意を求められるとなんとなくすわりが悪い。
     『なんかキモチワルクナイ?』ズバリ、ソレだ!と握手して、肩を組みたくなる。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/09

     わざわざプレザンのページを開いている人に、いったい説明なんか必要だろうかと思うのだけれど、一応。
     ギターとピアノをリードに曲が展開していくのだけれど、それがぜんぜん熱くならない。なんだか加速している気がするし盛り上がっているはずなのに、どうしてだろう、熱くはない。
     ちょうど『運河の底を散歩(Promenade au Fond d’Un Canal )』している気分? いや、もっと冷たい場所の上を歩かされている気分になる。
     もしかしたら墓場の上かも。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/09

     ときどき思うのだけれど、昔、ぷろぐれという音楽が流行っていた時代の人々はそれをやる方も、それを聴く方も結構つらかったんじゃないかなと感じることがある。
     身の丈にあわないテクニックやら、唐突としか言いようがない変拍子とか、もちろん楽しんでやっておられる人もいたと思うし、聞いていた人もいたと思う。でも、どこか無理しているような痛々しさがあった。特にイタリアのセンスが垢抜けていない人たちなんかには強く感じた。
     その点、今。時代は移って境界は薄くなった。皆、意地を張らずに、無理せず幽々とした音楽をやっている。たとえばココなんかはべらぼうに。
     弦楽カルテットを内包したG・B・Drの計7人に加え、大編成のコーラス軍団。古めかしさと現代的な美しさを兼ね備えた音色は自分には子供の頃の夜空を思わせる。
     夢があるのに、なんだか悲しくてしょうがない。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/08

     初めてレイ・ブライアントの演奏を聴いた時、その編成はトリオのものだった。非常にシンプルながら、心を打つフレーズは運動した後に飲む冷えた水みたいにすんなりと聞けた。だいたい意識しない事にはベースもドラムもほとんどいるようには思えなかったのだ。 それからかなり時間を置いて、レイ・ブライアントの名前を見かけたわけだ。それもこのジャケットで。なんとなくあこがれていた演奏家がこんなんだと知ったらどうだろう? しかし演奏はやっぱり良かった。 彼を語る上ではゴスペルフィーリングという言葉が外せないわけだけれど、他のピアニストを語るときにこんな言葉が使われたところは見たことがない。 簡単に言ってしまうと、彼は他のプレイヤーにはないピアノを弾く。ともすればブルースで一括りに出来そうな形態ではあるのだけれど、どうもその歪なところが人を魅了するようだ。『クバノ・チャント』と『ロッキンチェアー』辺り、それが顕著に現れていると思うのだけれど、どうだろう?

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/08

     ごく個人的で説得力に欠ける発言ではあるのだけれど、個人的にエリック・ドルフィーが好きだ。例えば1曲目のメインテーマはベースの導きの元、合奏にあって奏でられるのだけれど、もっとも美味しい所は彼が持っていくわけで。自分としてはそこからしてたまらないわけだけれど、聞き手が最もうれしくなるのは演奏者達の一体感だったりする。
     1曲目にしても2曲目にしても、最初にあって奏でられるフレーズは回を追うごとに一体感と熱さを増していく。『メディテイション』のスピリチュアルなフルートも、終わりの頃には聞いているこちらが悲しくなってくる。演奏がライブで我々が生の演奏を聞くことはこれから先、絶対にありえず、エリック・ドルフィーはもうこの世にはいない。この演奏の二ヵ月後にはもういなくなっているのだから。
     だからこそ全てを知っている我々は、このCDを聞くたびに嬉しくなって、熱くなって、寂しくなる。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/08

     シュトックハウゼン関連のCDがバカ高い中、この値段でこの量を聞けるというのは非常にうれしいもの。
     しかしながら――ごく個人的な十代の意見だと思ってもらえればうれしいのだけれど――、一枚目の演奏はどれもオモシロクはなかった。アレを音楽と言い張るのであれば、ラジオのチューナー調整も立派な音楽になってしまうことだろう。
     その点で言えば二枚目の方はしっかりとした音楽になっていたので、大変楽しめた。
     人によっては二枚目しか楽しくないかもしれないし、あるいは両方等しく楽しめるかもしれない。もしくは二枚とも真っ二つにしたい気持ちになるかもしれない。どれになるにせよ、この値段であれば安い授業料で澄むのではないだろうか。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:13件中1件から13件まで表示