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ヴォーカルディスコーズ さんのレビュー一覧 

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     2010/06/17

     合唱指導が同郷の石見出身の栗山さんなので、期待して聴きました。一番感心したのは、栗友会合唱団のしっかりした歌いぶりです。この作品の日本初演に「ど素人」として参加した私からすれば、合唱団の皆さんの充実ぶりは、同じアマチュアでもこんなに違うのだなぁと感心するのみです。 今は無き、我が「フィルハーモニー合唱団」は、新宿駅西口で、通りすがりの普通の学生やOLを強引に口説き落とし、合唱の道に引きずり込むことにより存続していたのですから、声楽的レベルはないに等しかったです。ただ年五回の定期演奏会に多くの合唱曲を日本に初めて紹介するのだという狂信的な思いに憑かれていたようなものでした。1977年12月の10周年記念演奏会にこの曲を取り上げることになり、皆が猛練習中の10月末にひょんなことから私は入団したのです。代々木のオリンピックセンターや初台教会、松原教会での毎日練習に今までの夜遊びの時間を捧げ、小田急、京王線のプラットホームで狂ったように譜読みを続け、何とか当日に間に合わせたのでした。そんな調子でしたからこのCDを聴いていても曲ごとに当時の情景や感情がよみがえってきて、冷静な聴き方にならないのです。
     といいつつも感想を言えば、ソロイストは一定の水準は保ってはいますが、まずリッペルトはヨハネの適役とは思えず、リドルも後半お疲れのご様子で、一瞬LP時代のように回転がおかしくなったのかと思える場面もありましたが、合唱はとても上手で、恐らく栗友会の皆さんは余裕をもって練習をされていたのだろうな…と想像しています。私たちの荒っぽい歌とは雲泥の差です。 オーボエの美しい旋律に続くヨハネの歌の後の「おぉ、見よ。屠られた羊を!」のデリケートな合唱の歌いだし。第二の封印の男声の充実等々、皆さんの歌を堪能いたしました。またこのライブをCDとして世に出した製作者に拍手を送りたいと思います。 最後に負け惜しみ的感想を二つ、ひとつ、今まで生演奏を含め10種類以上聴いていますが、狂信的だったほどは、私たちが歌った以上の白熱した「ハレルヤコーラス」は聴いたことがありません。(再演ではすでに熱気が薄れています)ふたつ、今から思うと信じられませんが、暗譜でこの大作を歌っていました。

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     2010/04/25

    一体何人の人がこのコンビの録音を聴いているのだろうか?両者とも故人であるし、作曲家ブリテンはともかく、個性的な声の持ち主だったピアーズは今やブリテン専用というマイナー歌手として、一般的には忘れ去られようとしている存在だろう。しかし、一言一言噛み砕いて提示してくれるかのようなピアーズの歌唱、それを支えるブリテンのピアノといい、有名な「菩提樹」など古今の録音の中でトップクラスだと思う。40年前、クメントとかDFディースカウの歌しか知らなかった私にとって、カートンボックスに入っていたこのLPはとても個性的で衝撃的な盤だった。今聴いても、その印象は変わらない。誰かが言っていたが、これは「撫肩」の歌唱だ。いわゆるドイツリートとしては邪道かもしれないし、ピアーズの声が苦手な人がいるのは容易に想像がつくが、じっくり聴くことをお勧めする。そしてこれに慣れたら、ほかの録音も聴いてほしい。お薦めはシューマンの「詩人の恋」だが、今は廃盤か?個人的には最高の演奏と思っているのだが…

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     2010/03/22

     父の持っていた、三演奏家「マントヴァーニ」「マリオ・デル・モナコ」「ダーク・ダックス」のLPレコードが、私の一生の趣味を決めてしまった。とくに当時のアンサンブルステレオでエコーをしっかりかけ、唱和していたダーク・ダックスは、今の私のコーラス好きを決定的なものにした先生といっていいだろう。さてCDになって久しいというのに「マントヴァーニ」「マリオ・デル・モナコ」は当時の録音のほとんどが手に入る中で、ダーク・ダックスはほとんど発売されない。今のご時世に売れないから仕方ないとは思うが、売れないついでに、もし企画されるならば、初期の録音を復活してくれないだろうか。この商品にも、この後発売された15枚組にも少しは入っているが、少なすぎる!ダーク・ダックスの全盛期は1950年代から60年代までと断言できる。その後もヒット曲はあるが、声の美しさ、切れのよさは70年代以降消え去っている。この選集は、彼らの歌唱の全体像をまとめたものとして高評価するが、その上で、初期作品(世界歌めぐり等)のCD化を切に願うものである。

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     2009/06/28

    私の歌人生の中で最も暗い思い出の曲がこれですが、忘れられない曲でもあり、発売されれば必ず購入しています。ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団30年ぶりの録音。“ヨハネ”はルイジ盤のテノールソロが昇格。“天の声”は実に四度目のお勤め!それとSACD盤ぐらいがウリかなぁ…くらいの気持ちで聴き始めましたが、とんでもない。演奏録音共に私の好みにピッタリで、まるでかつての舞台に一緒に立っているかのような錯覚を起こすほどでした。おそらく私の身体に叩き込まれたテンポに似ているのでしょう。終わり方ももったいぶらずにあっさり終わっており、聴衆も一瞬拍手に困っているのが感じられます。ソロよりも合唱に満足しました。30年前の録音と聴き比べれば、どこの合唱団も上達しましたねぇ。一聴に値する掘り出し物です。

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