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ビアだる太郎 さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/12/05

    何とこのCD発売時点で存命中のヘンデル女史の、95年録音のバッハで「下手うま」と評価される前のしっかりとした技巧の演奏が堪能できる。といっても、テクニックや美音で圧倒する演奏ではなく、真摯に音楽と向かい合ってきた人生の年輪の積み重ねを味合わせてくれる滋味深い演奏である。特に、音楽と対話しているようなカデンツァは心に染み入ってくる。おまけの小品が、演奏する悦びに溢れており感銘を受けたので、思わず買いそびれていたソロアルバムを注文してしまった。さすがに、もう来日公演とかは無理だろうが、生で聴いておきたかった。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/12/03

    半世紀前にトリノの名が付くオケをバルビローリが振った名演があるので、つい比べてしまうが、何となく演奏の傾向も似ているように感じられる。ことに、4楽章のソロヴァイオリンの儚げでため息のように奏でられるところなどバルビローリの遺伝子を受け継いでいるかのようだ。録音は、演奏自体がダイナミックな起伏を避け、細部の繊細な美しさを大切にしているようで、オーディオ的快感は乏しい。3楽章のクライマックスも大太鼓を後方で控えめに鳴らしているので、重低音が弱いが、代わりにノセダの足音が凄まじく?物足りなさはない。先述したように、4楽章は弦の弱音がやや細目だが美しく、再生音であることを忘れて引き込まれる。夜中に部屋を暗くして2A3シングルでヴィンテージのスピーカーを鳴らしたら、最高だろう。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/11/28

    70年万博の際、バーンスタイン来日記念のカタログを従兄が持っていて、それに載っていた特別価格で分売の交響曲9番の日本盤ジャケットに一目惚れして買ったのが、最初のマーラーのLPだった。それ以来、本国の50Hz以下カットの指示を無視してカッティングされた日本盤の独特の空気感を超える音には、出会っていない。ハイブリット盤も持っているが、今回のシングルレイヤーは比較する必要がないほど見事な立体感で、スピーカーの存在を忘れさせてくれる。あのLPの鼓膜が破れるような強烈さはないが、初めてLPを聴いた時の感動をしっかりと蘇えせさてくれる。其の上、どの曲も1枚で丸ごと聴けるのは本当に有難い。ただ、7番の日本盤ジャケット(実は1番好き)がないのは寂しい。老害と言われるかもしれないが、ライヴ録音のDG盤では聴けない、魑魅魍魎が蠢くような細かい音をこれでもかと聴かせるマーラー啓蒙期のバーンスタインの拘り抜いた意欲的表現はこの音でなければ真価は発揮されないと改めて実感した。

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