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グラシル・たけちゃん さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/14

    これはパーセルの鍵盤曲集の中で最も輝いている一枚。質素ながら感情豊かなメロディの宝庫であるこれらの作品群は、淡々と弾けば弾くほど味気がなくなる。しかし、エガーは洒落た装飾を散りばめて影に隠れがちであった本作品群を鮮やかに表に出してきた感がある。ダートやマルコムに初まり、ブーレイやギルバート、ボーモン等、様々な演奏で地味に愉しんできたが、エガーによって佳品から大曲にランクアップしたように思う。しかし、家庭的な温もりは決して消えていない。文句なくお薦め。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/06

    言わずと知れた素晴らしいゴルトベルク。昨今、非常にレベルの高いゴルトベルクが乱立する中、本盤はその中でも最上位に入るのは間違いない。しかし、曽根と分かる特徴はあるだろうか?例えば、アンタイは聴いて一発で分かる。中野も武久も西山も分かる。これは分かりそうで分からない。意外に個性を抑えた演奏をするのが曽根なのだ(海外の女流ではソフィ・イェーツが似ている?)。従って万人に薦める録音となり得る。しかし、他の方も指摘されている通り、ライナーノーツを読んで愕然。リピート省略の理由はそれだけか。いつも思うのだが、彼女の発言は軽過ぎる。高飛車なイメージが先行し、その抵抗感で魅力が半減する。「曲への想い」というより「自分への想い」が優先される。茶化さないで欲しい。それが願いだ。後半の理由により星3つにとどめたい。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/05

    IGAによる合奏協奏曲・・・斬新な演奏と思いきや少々期待外れであった。低音域を充填するとか、中間旋律を強調するだとか、気の効いた装飾が散りばめられているのかと思えばそうでもない。美しく奏でて欲しい箇所で弦楽が突き刺さり過ぎ、盛り上がって欲しい箇所に限って大人しく拍子抜けする。今さら比較対象になるはずのないかつてのピノックの演奏に抑揚を付けただけの印象さえある。合奏協奏曲に必要な大らかなハーモニー、これが余りに足りない。例えばマンゼの演奏には空間的音の広がりがあり、広場で聴いているような清々しさがあった。IGAの演奏は室内で頑張ってしまった感があり、せせこましいのだ。数ある演奏の中では優秀なものといえるが、IGAの力量であればさらにダイナミックな演奏ができたはずだ。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/28

    内容は言わずと知れた素晴らしい録音の数々。しかし、巷では多くの不評を得てしまった感がある。コープマンの全曲ボックスが予想を超える高額品であったのに対して、こちらは余りにも廉価。今までコツコツ購入してきた者にとってこれほど屈辱的なことはない。何かの作戦であろうが、発売が早過ぎた。レコード芸術では次々と特選が付けられ、決して安くはない各巻を購入してきたユーザーから不満が出るのは当然であろう。これを機にメーカーのみならず、それを許可したBCJに対する嫌悪感を抱いてしまった人も周囲にもいるようだ。応援していた私にとっても非常に残念。悔しい。いずれボックスが発売されるなら、今後の分巻は購入しないほうが良いと思われる。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/18

    この演奏はアリか?ナシか?とすればアリかと思う。次から次へと優秀なゴルトベルク変奏曲(以下GV)の録音が発売される中、もはやここまでしないと目立たない。最も自由奔放な演奏である。賛否両論は免れない。どれも同じに聴こえる昨今のGVに飽きた耳には非常に新鮮だ。では、優秀な演奏なのか?崩しまくって風変わりにしただけとも言える。曽根だって鈴木だって中野だって故意にやようと思えばやれると思う。ただ普通はしない。リズムは不明確で音の長さも楽譜とは違う。下手といわれた晩年のカール・リヒターのGVライブ演奏に近いと本気で思う瞬間すらあった。しかし、音楽は正確である必要はない。それこそ、リヒターの演奏が何故かとてつもなく魅力的であるのと同様、激しく崩した(崩したつもりはないのかもしれないが・・)GVも捨てがたい。絶賛すべきは思い切ってこういう演奏をしたことである。単なる優秀盤を目指せばそれは曽根の演奏に類似するだけで個性は出ない。フォルクレ全曲盤やフランス組曲での西山も奇抜であったが、今回はそれらを超えた。確実なことは・・・、GVのスタンダードではないこと、初心者は手を出さないのが無難であること、疲れる可能性があること、拒絶反応が出る可能性があることであろう。通だけが分かる世界でたった一つのGVである。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/17

    (発売前レビュー)ブランデンブルクを今まで一体何種類聴いてきたであろうか?スタンダードといえるものから、異端児と呼ばれるものまで。前回の鈴木の演奏はスタンダードの範疇にある録音の中で最も垢ぬけたものといえた。再録音するからには、大きな意義が欲しいところだ。例えばピノックの再録音は旧盤の修正であると同時に最もお手本的な録音となった。しかし、著変はなく、再録音の意義は予想を超えないものであった。今回の鈴木の再録音には相当な期待を寄せてみたい。発売を楽しみに待ちたい。ところで、3枚組で2枚組の価格。既に所有している組曲は中古CDショップに出回るであろう。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/06/21

    これは実に清々しいリュート作品集である。ヴァイスをはじめこの時代のリュート音楽に関しては、短調の哀愁ある曲調を好む愛好家も多いと思うが、この録音は長調が大部分を占めており、まるで新緑の中に太陽の光が差し込むが如くの爽快な雰囲気に仕上がっている。セルドーラの演奏は、ギターではセルシェルがそうであるように、あくまで節度を保ち決してセカセカしない好感のもてるものである。神秘的なバリケードはセルドーラの好みによってクプレを含めてリピートを増やしており、6分を超える。一つ一つの演奏に深い味わいがあるかというとそれは返答に苦慮するが、明るいリュート音楽を楽しむには十分過ぎる内容である。久々に青空のもと散歩したい気分にさせられた。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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