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TOP > My page > Review List of ほんず内閣総理大臣
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0 people agree with this review 2013/06/10
ミュンシュ先生の東京ライヴ。「幻想」はかなりの暴演ではないでしょうか。全般的に快速で、自然な感興の盛り上がりによる過熱・加速じゃない印象だなあ。これまでのレビューで「ルーティン」とか「やっつけ仕事」とか言われているのは、きっとその辺を指しているんですかね。やっぱりそれらの表現は語弊があって、というのも決して「手抜き」感はこの演奏にはないからなのですね。定食屋の定番メニューが、湯気が立っている出来たてで「どん!」と出されたという感じかな。熱くてすぐには食べられないとか、千切りキャベツが粗くて不ぞろいだとか、置き方が乱暴だとか、そんな感じで若干「!?」と思ったりする、そんなイメージ。もっと丁寧で洗練された仕事ぶりだってできるのにね、という不満はあります。全曲最終音の異様な長さなども、ちょっと「どやっ!」的ないやらし感がありますぜ(ミュンシュ先生の悪魔のような笑みが見えそうですな)。ルーセルも相当な爆演。ヘンデルでは、アンダンテが優秀な弦の表現力を誇示する見事なしっとり加減。といふことで、このアルバム、まさにこの日この時のミュンシュ先生の「気分」をそのまま反映した「大記録」であります。名演とかそんなんじゃないですな。録音はなかなか良好。かつてのNHKの立体音楽堂という面白い試みのすばらしい成果というべきものでしょう。但し、このアルバムのライナーノートにはこの立体音楽堂についての説明が全くありません。そりゃいかんでしょう。このアルバムだけ買った人にもわかるように、一言教えてくださいよ。
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2 people agree with this review 2013/06/08
「巨人」に次いで、これまた立派な出来栄え。大いに感服いたしました。何よりも九州交響楽団がホントに最高度の力を発揮したのではないかと思いまして、その健闘ぶりに敬意を抱くものであります。しかも、たとえばあふれる熱情を込めたはみ出し型力演という形でその技を発揮するのではなくて、しっかりと音楽そのものに沈潜する方向でそれが示されているのがすばらしいなあ。それはひとえに秋山先生のご努力でもありましょう。そもそも、大きな表情でアピールするようなタイプではありませんからね、堅実で真摯な秋山先生の立派な音楽が聴かれます。もちろん、傷がないわけではありません。正直、もっとあふれる情感や強烈な押しが欲しい気はします。また、心奪うような名技や個性も欲しいとは思います。しかし、聴き終えて、純粋にこの曲のすばらしさをわからせてくれる、立派な出来栄えであることには疑いありません。録音も優秀。聴き終えて大いに満足いたしました。思うに、このコンビ、きっと第5番が似合いそうですね。また、ブルックナーなら第8番がよさそうですね。期待して待っております。もう満点!
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1 people agree with this review 2013/06/07
たいへん結構な演奏です。大いに感服しました。九州交響楽団、前の「マンフレッド」では若干弱体さを感じましたが、ここでは大変しっかりした技量であります。ライヴですが、よく持ちこたえました。立派な敢闘賞ものであります。もちろん不満がないわけではなくて、弦はもっと厚みが欲しいし、管も一層のパワーが望まれましょう。ですが、その辺は秋山先生もよく御承知で、無理な盛り上げをせず、丁寧な仕上げに心を砕いておられます。いかにも清潔な抒情と落ち着いた雰囲気が大変に好ましいと思われます。賛否の分かれる「花の章」。個人的には大好きな音楽で、ざわざわいうトレモロの中からトランペットがすーっと歌い始めるところなど、本当に美しく惚れ惚れします。そして第1楽章と第2楽章の間という位置も、やはり絶妙ですよ。前後に置くくらいなら、無い方がましですな。録音はちょっとオケが遠めな気もしますが、基本、優秀です。よいディスク、満足いたしました。
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1 people agree with this review 2013/06/05
ロイヤルフィル(優秀なオケです)のスペックをしっかり活用した、なかなかの出来栄えです。知らない指揮者ですが、シップウェイとかハンドリーとかと似たタイプの、いかにもイギリスってな感じの人なんですかね。やや特徴は薄くて、盛り上がりも抒情もいま一つとも言えましょうが、下手な作為がないだけにかえって素直に曲の美しさを楽しめるとも言えましょう。それなりに迫力も歌もあり、立派なものですよ。名演ではないかもしれませんが、好演であることは疑いありません。録音は優秀。オケの豊かな響きがホールを満たしているといふ感じ。
0 people agree with this review 2013/06/04
優秀なオーケストラの能力を活かし、なかなかいい出来のシュトラウス。特に『ドン・キホーテ』はいいんぢゃないでしょうか。バレンボイムさん、オケが轟々と鳴る曲ではどこか「寸止め」的遠慮が働いて、煮え切らない場合があります。『ドン・キホーテ』は比較的穏やかな曲想の部分が多いので、名技の光るオケの演奏っぷリが実に美しく映える、ステキな出来栄えとなりました。だから『ドン・ファン』がかえって今一つで、特に後半はテンポが急きがちで落ち着かない。よくないね。といふことで、『ドン・キホーテ』を楽しむアルバム。録音は優秀。
1 people agree with this review 2013/06/02
メインのチャイコフスキーが圧倒的な名演。細部へのこだわりよりも、全体の構成と流れを重視した、いかにもライヴならではの感興に満ちた演奏で、クライマックスでの迫力もいいですが、一方の纏綿たる叙情もすばらしい。まことに充実の限り。ドビュッシーは珍しい作品。ほかのディスクで聴いたことなし。ラストの「シンフォニエッタ」はBBC交響楽団でこれが録音はチャイコフスキーらの10年後の1974年。ヒスがやや減って条件はよくなります。特徴ある楽想を際立たせて雰囲気を巧みに作った、これまた優れた演奏です。ケンペさんとバルビローリさんは、聴けば聴くほどそのすばらしい音楽に惚れこんでいきます。ライヴ、もっといっぱい出ないかな。
3 people agree with this review 2013/06/02
みなさま、大変に高い評価をなさっておられます。残念ながら私としては同意できかねますので、印象を書いてみます。全曲を通して、どこか指揮者とオケの意思疎通がうまくいっていない感じがします。第1楽章が典型で、オケの乱れがそこかしこにあります。ハイティンクらしからぬテンポの揺らしや「タメ」の設定にオケがついてゆけず、結構露骨にミスが生じています。それもあってか、演奏者がみな曲に没入できていない。歌手もそう。フレーズの切り方やテンポが、いかにも「これでいいんですね?」的に指揮者の顔色をうかがうような表情になっていて、よろしくない。総じてちっとも落ち着かない出来栄えだなあ。また、録音がどうにもおかしい。これも第1楽章ですが、弦と管のそれぞれの音のブロックの距離感が崩れる個所があって、聴いていて「え゛っ?」とびっくり。トータル、どうにもいいとは思われないアルバム。あくまで個人的感想です。
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ラストのバーンスタイン「マンボ」以外は初めて聴く曲ばかりですので、この演奏の相対的な良否はなんとも言えません。しかし、選ばれた曲目はどれも魅力的な佳曲ですし、演奏もパワー&切れ味ともしっかりしていて大いに楽しめましたよ。こういう芸当(いい意味で)ができるのも、ドゥダメルさんとこのオケならではでしょう。録音のせいなのか、音色に輝きと色彩がちょっと欠けているようにも聞こえまして、そこは惜しいけど、減点するほどのこともないでしょうな。音楽の世界の広さをも教えてくれる、大変結構なアルバム。
0 people agree with this review 2013/05/30
さ、例によって怪奇きわまるディスク。HМVさんはKreutzderなる指揮者のものと書いていますが、オケ名は不明。で、実際ディスクそのものにも何の記載もないのです。いやいや、困ったもんです。当然これは実在しない指揮者とオケの名称でリリースされた、変名によるディスクといふわけです。キャプラン・ファウンデーション発行の『マーラー・ディスコグラフィ』によって推測しますに、このディスクは実際は、1958年録音のルドルフ・シュヴァルツ指揮ロンドン交響楽団の演奏と思われます。各楽章の時間がほぼ一致しまして、特にこの演奏の特徴は第4楽章が快速テンポであることなのですが、そこが一致することはかなり有力な決め手かと思います。トータル70分という比較的ゆったり目のテンポですが、そういう演奏は第4楽章も同様にゆったりしているのが通例で、バーンスタイン・マゼール・テンシュテットら、いずれもそうです。ところがこのディスクは第4楽章だけが他と釣り合わずに速いテンポになっていて、そういうディスクはシュヴァルツ以外にはありません。聴いてみるとまずヒスが目立ち、年代的にはいかにも50年代後半っぽい。但し、オケの音はよく録れてます。原盤はエヴェレストでして、ステレオ初期にハイファイで鳴らしたレーベルですからね、もとはよいのでしょう。シュヴァルツのオリジナルディスクは、とっくの昔に売り払っちゃったので現物比較はできませんが、ま、これで間違いないでしょう。これまでに知られていない音源の初リリースではなさそうです。上記のディスコグラフィーでは、シュヴァルツのディスクがJoseph Kreutzer指揮デンマーク王立交響楽団の名でリリースされたことがあると書いております。こりゃ、ヒドイな。演奏はなんだかすこぶる茫洋たるもの。イギリスオケのマーラーという特別なスタイルがあって、たとえばシップウェイ/ロイヤルフィル(名演!)とかズヴェーデン/ロンドンフィルとか、指揮者が違っても似たような感じの演奏があります。これもそんな感じ。いいとか悪いとかは、ちょっと別。少なくともまさにこのディスクでいえば、興味本位マニア向けでしかありませんね。ま、そんなとこです。製品としては、出所がはっきりせず、この上なくヒドイやね。
0 people agree with this review 2013/05/29
若杉さん、こうしてライヴが発掘されることは大変うれしいことです。「悲愴」はよい出来でした。そしてこの第5番。同じくとても真摯で端正な造りです。第5番は大芝居のような曲ですから、思いっきりやりたい放題の演奏もあるわけですけど、若杉さんはそんなことはしません。充分な迫力を持ってはいますが、芝居っ気もなければはみ出しもない。そこがこの曲の場合はやや物足りないとも言えなくもありません。またオケに乱れが生じる個所もあり、仕上がりは今一つ、感銘度もいま一つかな。一方、ハイドンは以前にも聴いたことはあるけれど、ちっとも記憶にない。ですので発言権はないのですが、印象的には「重すぎるかな〜」といふところです。もうちょっと軽やかさと洒落っ気があってもよかったな。このディスクは、マーラーや「悲愴」に比べてちょっと劣るような気がします。録音は良好。
0 people agree with this review 2013/05/27
若干前の録音ですが、鑑賞に問題はありません。管弦楽・合唱・ソリストのどれもが明瞭に、そしてよいバランスで録られています。やや鮮度と潤いに欠け、レンジもやや狭い感じですが、それも不満ではありません。肝心の演奏も大変結構です。堂々として力強く、しかし細やかに神経を通わせて、この美しい曲をそのまま魅力的に再現いたしました。ライヴのせいでしょうか、どちらかと言えば「剛」に傾いた姿勢で、それがまた魅力的かと思います。堪能しました。ソリストも含め、みな高水準。さすがと言うべきです。
3 people agree with this review 2013/05/26
曲目豊富で、しかも高水準の演奏が収められた、大変に結構なボックス。先にラフマニノフの交響曲を聴いた時には、ずいぶんあっさりとした表情付けでしたので、こちらもそんな感じかなと予想しました。ところが、第1番が始まると、「…えっ?!」と驚く。ゆったりしたテンポ、意外に濃い表情付け、低域のずんずん響く迫力ある押し出しに、「これはいいぞ!」と大いに喜ぶ。こんな調子で第1〜3番はいずれもじっくり構えた名演奏。ところが第4番がいけない。上記の傾向が一気にすっ飛び、何とも盛り上がらない、残念な出来。第5番も普通。第6番は持ち直し、特にフィナーレはオーケストレーションと情感とがピタリと合った見事な演奏です。そして「マンフレッド」、これもよい演奏。但し若干「寸止め」的な雰囲気はありまして、そこは惜しいな。管弦楽曲はどれも好演。録音も優秀。いいボックスですぜ。
2 people agree with this review 2013/05/24
さすがにオペラの手練のティーレマンだけあって、盛り上げ方がうまいなあと感心しました。特に、それぞれの部分においてちょっとした呼吸の加減で高揚をはかる当たり、うまいなあと感心しましたね。但し全体的に活気に欠け、音色も渋いというより鈍く、いま一つインパクトが薄い気もしますね。声楽部はまあまあ。録音は良好。
4 people agree with this review 2013/05/24
一回目に聴いた時にはテンションの低さにかなりがっかり。そして二回目に聴いた時にはプロ中のプロならではのレベルの高さに感服。といふ両極端の感想を持ちました。どっちもこの演奏の特徴だろうな、とは思います。曲を熟知した指揮者が、ハイスペックのオーケストラの力をしっかりと活かし、この大曲を確かな腕で再現しています。安定したテンポで進み、特に中声部を見事に処理して複雑な構成を鮮やかに描き出した手腕には、ハイティンクの長年の経験がよくうかがえます。しかし一方、全体的には、毎度のハイティンクらしく円満な調子に終始し、強い表現意欲や個性に乏しいというところであります。ハイレベルだけど名演ではない、と言ったら怒られますかねえ。でもこのコンビのブルックナー交響曲第5番のディスクと同様の感想なのであります。非凡にして平凡。ハイティンクとしては「一片の氷心、玉壺に在り」という境地でございましょう。
4 people agree with this review
0 people agree with this review 2013/05/21
ディスク1はなかなかに結構。特に「森の歌」は名演と言ってよいのでは。もはやソ連も消え失せた現在、曲の成り立ちについてはいろいろありましょうが、歴史性を勘案した上で素直に音楽を聴くことは可能かと思います。いささか硬質なタッチで、大きく構えつつ、大合唱曲としてしっかり表現されました。「祝典序曲」と交響曲第6番はそこそこ。やや切れ味が悪い感じはします。さて、ディスク2の「レニングラード」は微妙な出来。どこか積極性に欠け、一歩も二歩も足りない感じはあります。ロシア人指揮者が指揮すると、この曲はなぜかこういうタイプになることが多いですな(ロストロポーヴィチが典型)。やっぱり特別な「想い」があるのかなあ。音響的盛り上がりも感情の表出も、どちらも不十分だよなあ。もちろん破綻のない立派な演奏ではあり、レベルの高いものであることは確かにそうなのですが、でもそれでは済みませんやね。残念(「レニングラード」は正直再録音もそんなにいいと思わなかったしな)。トータルはディスク1の印象がよかったので上がり、星四つ。
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