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金山寺味噌 さんのレビュー一覧 

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     2015/10/26

    『Oh my wish!』のセンター、メインボーカルはズッキ(鈴木香音)とくどぅー(工藤遥)、『スカッとMy Heart』はいつもの「りほさく」に加えてまーちゃん(佐藤優樹)がメインボーカルの一員に。『今すぐ飛び込む勇気』ではまーちゃんとチェル(野中美希)がセンター、メインボーカルを務めている。このことで分かる通り、メンバー個々の実力はかなり向上しており、特にまーちゃんと12期から抜擢されたチェルの成長が顕著である。頼もしい限りでヲタの一人としても喜ばしい。

    『Oh my wish!』と『スカッとMy Heart』はつんく♂Pの作詞・作曲、『今すぐ飛び込む勇気』は長年の盟友たいせい氏の楽曲提供。特に『スカッとMy Heart』でのファンキーなアレンジと『Oh my wish!』での「ほめて ほめてよ」の連呼はいかにもつんく♂節といった印象。『今すぐ飛び込む勇気』では歌詞の主人公が男の子になってるのが娘。の楽曲としては珍しい。

    トレーディングカードがランダムで封入されているとの表示があったが、私の購入した盤にはあかねちん(羽賀朱音)が入っていた。

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     2015/10/26

    間違いなくREBECCAの最高傑作。他のレビュワーさんも指摘しているように、捨て曲が一曲もなく、とてつもなく中身の濃いアルバム。今聴いても古さを感じないのは凄い。この頃のNOKKOは間違いなく最強の女性ロックヴォーカリストであった。キュートでセクシーで声量も表現力も豊かで、ステージ上で文字通り飛び跳ねてったけ。曲作りの中心だったリーダー土橋安騎夫のキラキラと輝くキーボードの音色も美しい。音質もかなり良くなっているようである。僕の個人的フェイバリットは『76th STAR』である。

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     2015/10/26

    10代目金原亭馬生が横浜の本牧亭で行っていた独演会のライブ録音。『千両みかん』と『品川心中』、どちらも父志ん生や弟志ん朝も得意にしていた言わば美濃部家のお家芸である。馬生も独自の個性を発揮し柔軟で流麗な高座を披露している。まだ元気が良かった頃の馬生の声は明晰で力強く聴き応え十分であり、特に『品川心中』はサゲまで通して演じているのが貴重である。『千両みかん』も面白く聴ける。

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     2015/10/26

    前作『韓国人が暴く黒韓史 (扶桑社新書)』も読み応え十分であったが、本作も前作に劣らぬ出来映えである。いわゆる「安倍談話」がいかに韓国にとって痛いところを突いた談話であったかが理解でき、あらためて安倍晋三という政治家のいい意味でのしたたかさを思い知った心地がする。韓国にとって「反日」はもはや政策ではなく国家構造の根幹であり、「反日」を止めてしまうということは国家そのものの崩壊につながりかねないということを、シンシアリー氏は具体的事例を挙げながら詳細に解説していく。こうなってくるともう誰が大統領になっても同じだな、と思わざるをえない。パク・クネだけが飛びぬけて異常というわけではないのだ。文章の端々にシンシアリー氏の一愛国者としての憂いと嘆きが読み取れ、粛然とさせられる。

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     2015/10/18

    『黄金餅』は昭和54(1979)年7月5日、『大工調べ』は昭和56(1981)年4月14日、いずれも三百人劇場でのライブ録音。どちらも父志ん生、兄10代目馬生も得意にしていた言わば「お家芸」であり、当時40代前半の「朝さま」は早めのテンポと活気ある口調で鮮やかに語っている。『黄金餅』は志ん生のような業の深さというか、ドン底に生きる人間たちの猥雑なたくましさを描いたようなアプローチとはやや違い、緻密かつスマートに描いている。一方『大工調べ』は大ネタであるため上下に分けて演じたり上の部だけ演じたりといった事が多いが、「朝さま」は通して演じている。これはどちらかというと下の部の方を好んだという志ん生の影響であろう。偉大な父に立ち向かい、己れの個性を確立するため奮闘していた若き「朝さま」の記録である。

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     2015/10/09

    南アフリカ出身の鬼才ヴァイオリニスト、ダニエル・ホープによるバロック名曲集。ヨーロッパ室内管弦楽団のソリストたちと小編成のアンサンブルを組んで演奏している。2009年6月、ロンドン・ワイアストン、ニンバス・コンサート・ホールでの収録。大バッハ、ヘンデル、パッヘルベル、テレマンなど著名な作曲家の作品や余り知られていない作曲家、作曲者不詳の作品まで意欲的に取り上げ、工夫を凝らして演奏されている。ホープのヴァイオリンはキビキビとして小気味良く、バロックの名曲たちを爽やかに聴かせてくれる。ライナーノーツもホープ本人が担当している。

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     2015/10/09

    『火焔太鼓』は2005年7月16日、『紙入れ』は2006年9月16日、いずれも有楽町朝日ホール、朝日名人会でのライブ録音。若い頃は新作派で売っていた歌丸さんだが年齢と経験を重ねてからは古典落語に精進し今や現代の名人と仰がれる存在となった。横浜生まれの「浜っ子」である歌丸さんはいわゆる古典落語独特の江戸ことばは多用しない。すっきりとして折り目正しい、美しい日本語で語ることをモットーとする歌丸さんの話芸は聴きやすく、古典落語を語っていてもそのセンスはモダンである。『笑点』にちなんだくすぐり(ギャグ)が出てくるのも楽しい。

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     2015/10/08

    紗綾ちゃんのトランジスタグラマーな抜群のプロポーションを堪能できるセミヌード写真集。いい目の保養にはなったが、あくまでセミヌードという扱いなのでバストトップはガッツリと修正されていて不自然すぎてやや興醒め感もないではない。
    「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉を思いだす、そんな出来映えである。

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     2015/09/25

    オーストリアの古楽器派の指揮者兼オルガニストとして知られるマルティン・ハーゼルベックは手兵の古楽器オーケストラ、ウィーン・アカデミー管弦楽団を率いて意欲的な演奏および録音活動を展開している。本盤はハーゼルベックと手兵によるリストの交響詩全集録音からの分売で、『タッソー、悲哀と勝利』、『タッソ、勝利の葬送』、『英雄の嘆き』、『理想』の4曲を収録している。2011年3月&10月、オーストリア・ライディング、フランツ・リスト・センター音楽堂でのセッション収録。音質良好。

    ライナーノーツにはオケの楽員が使用していた古楽器の一覧がずらりと並んでいて、ハーゼルベックたちの古楽器・古楽奏法へのこだわりが伝わってくる。スリムでドライな弦、古朴で鄙びた管、いかにも古楽の響きという感じである。ノン・ヴィブラート奏法も徹底されていて、細部まで配慮の行き届いた丁寧で堅実な演奏である。ただ、モダン・オケの演奏と比較するとスケールはやや小さめで、リストの音楽の特徴でもある構えの大きさも縮小気味であり、食い足りなさを覚えてしまうのも事実。バロック期や古典派の作品ならこれでもいいだろうが、ロマン派の作品だとちょっと物足らない。学術的には「正しい」演奏なのだろうど・・・・・・。リスト作品の演奏の常識に一石を投じようというハーゼルベックの意欲は買えるのでこの評価にした。 

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     2015/09/14

    本を読み終え、つんく♂という偉大なミュージシャンの力強さに改めて深い敬意を覚えた。多忙を極めたハロプロ総合プロデューサーとしての日々は、文字
    通り命を削るような過酷な生活であった。彼の体は悲鳴をあげ、様々な不調に見舞われるが良い作品を造り良いライブを見せる、そのために一切妥協せず
    に走り続けた結果、彼は喉頭癌に侵され一番大事な声を失った。だがつんく♂氏は声を失ってでも生きる道を選んだ。家族のため、ハロプロのため、音楽
    を造り続けるために。非常に重く辛く、しかし勇気ある決断であった。

    ハロプロのプロデュースの知られざる舞台裏なども明かされていて興味深い。例えばモーニング娘。のメンバー選出は4期・5期くらいまではつんく♂氏が
    ほぼ1人で決めていたが6期くらいからオーディション委員会ができてその意見に基づいて選考されていたという(105p)。歌唱指導のための仮唄を年70曲レコーディングしていたとか(108p)、超人的とも言えるほどの活動を続けていた。体、特に喉への負担は大きかったろうな、と感じられた。体調を崩す中で彼の心の支えとなったのが奥さんと3人のわが子たちであった。この本の随所に奥さんや子供たちへの感謝の言葉がつづられており、感動的である。

    2013年秋、つんく♂氏はアップフロントの山崎会長からハロプロ総合プロデューサーからの退任を勧められる(211p)。つんく♂氏はプロデューサーを続ける意欲を失っていなかったが喉頭癌であることが発覚、2014年10月5日のモーニング娘。’14のニューヨーク公演を持ってプロデューサー退任を決意する。愛弟子たちの晴れ姿を見届け、声帯摘出手術を受けたつんく♂氏は声を失い、プロデューサーを退任した。しかしその後のつんく♂氏は意欲的な創作活動を
    再開しており、ハロプロとも一人の作家として係わり続けるという。生きていればこそ踏み出せる一歩があるということを、つんく♂氏は身をもって証明してみせた。これからも良い作品を造り続けていただきたい、と切に願ってやまない。

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     2015/09/04

    ハロプロ期待の新ユニット、こぶしファクトリーのメジャーデビュー盤。Berryz工房のスピリッツを継承するという意味をこめて「ファクトリー」の名が付けられて
    いるが、ベリだけでなくハロプロの良き伝統、スピリッツを受け継ぐユニットであることが曲を聴いていて感じられた。『ドスコイ!~』は和太鼓と和風テイストの
    メロディラインとロックの融合がかつての10人祭の『ダンシング!夏祭り』を思い出させる。『ラーメン大好き~』はシャ乱Qなつかしのヒット曲でテレビドラマの
    主題歌にも期用され話題となった楽曲。アレンジをかのダンス☆マン氏が担当していて、『LOVEマシーン』や『恋レボ』同様のファンキーなアレンジが楽しい。『念には念』は疾走感が痛快なロックナンバーで、アベショー氏の作詞作曲だがメロディのクセとか歌詞の言葉のチョイスとかはつんく♂Pの作風を参考にして書かれているな、と感じられた。れいれい(井上玲音)の顔に似合わぬ低音のド迫力シャウトがインパクト大。

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     2015/08/29

    ヨーゼフ・カイルベルト指揮ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団によるベートーヴェン、1950年代後半のテレフンケン録音である。第4番は彼としては貴重なステレオ録音。質実剛健で力強いのはいかにもカイルベルトらしいが、この曲の持ち味である軽妙洒脱なニュアンスもちゃんと出していて、「いぶし銀」という一面的なイメージでくくられがちなこの指揮者の別の側面を聴取できる。第8番も同様の仕上がりだがモノーラルなのが惜しい。音質は若干の古めかしさを感じる。

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     2015/07/25

    カナダ出身の俊英指揮者ヤニック・ネゼ=セガンは2012年に名門フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督に就任した。評価も上々で録音活動も活発である。当盤は2013年3月、フィラデルフィア、キメル・パフォーミング・アーツ・センターでのセッション収録。ストラヴィンスキーの『春の祭典』と『パストラール』、そしてフィラデルフィア管のお家芸ともいうべきストコフスキー編曲のバッハ作品集という構成である。メインの”ハルサイ”をはじめとしてどの楽曲も丁寧で上品、それでいて決して淡白でなく壮年指揮者らしい剛毅さも兼ね備えていて、高評価の声を裏切らない内容である。ネゼ=セガンはかの巨匠ジュリーニの弟子だそうだが、上品かつ剛毅な音楽性、曲をよどみなく歌い流すところなどは師匠譲りとも言える。これからの活躍が十分に期待できる。

    当盤の特筆すべき点としては音質が非常に良好なことである。フィラデルフィア管の旧本拠地アカデミー・オブ・ミュージックは音響のデッドな会場として有名でストコフスキーやオーマンディなど歴代シェフたちも苦労したそうだが、現本拠地のキメル・パフォーミング・アーツ・センターはとても音響の良い会場のようだ。フィラデルフィア管伝統の流麗な響きを堪能できた。

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     2015/07/25

    テレビ朝日の音楽番組 『musicる TV』 の企画「愛踊祭」のアンバサダーに選ばれたアンジュルム。「愛踊祭」の課題曲である国民的アニソン『魔法使いサリー』のお手本を披露している。3期メンバーがフィーチャリングされていて、むろたん(室田瑞希)の声量豊かな熱いシャウト、あいあい(相川茉穂)のバレエ仕込みのしなやかな動き、りかこ(佐々木莉佳子)の躍動感とくるくる変わる表情など、注目すべきポイントが多く楽しい。DVDは『魔法使いサリー』のMVだが、これは近年屈指の傑作である。プリティでコケティッシュで、適度に遊び心がありつつムダのない構成。むろたんの歌唱力とキレ味、前髪あやちょ(和田彩花)の可愛らしさ、飛び跳ねるりかこなど、見どころ満載である。それにしても『魔法使いサリー』はやはり名曲だなぁ、と改めて実感した。

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     2015/07/20

    これまでのMVを収録したBlu-ray Disc、これまでの全シングルを収録したベスト盤「The Best Juice」、新曲集「The Brand-New Juice」、さらにミニ写真集付きというボリュームたっぷりの構成。MVとベスト盤はおなじみの内容だが、ここはやはり新曲集「The Brand-New Juice」に注目したい。『WonderfulWorld』と『a va ? a va ? (サヴァサヴァ)』以外はアルバム用に制作された新曲である。つんく♂Pや中島卓偉氏、児玉雨子氏などハロヲタにもお馴染みの作家陣に加えて謎の気鋭コンポーザー星部ショウ氏が登場、『チクタク 私の旬』や『愛のダイビング』など聴き応えのあるナンバーを提供してくれている。かりん、さゆべえ、かなともの安定感ある歌唱はもちろんのこと、このところメキメキと歌唱力を向上させているリーダーゆかにゃんとあーりーの歌声も聴き逃せない。捨て曲は皆無、クオリティも大満足だ。

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