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一品大相國 さんのレビュー一覧 

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     2017/04/09

    この盤は確か塔の方で、Sony Classicalスペシャル・セレクションとして発売されていたから、てっきりこちらでは取り扱いがないと思っていたら取り扱いしていたんですね。知らなかった。さて、この盤を初めて見た時、ブックレットが初出LPのジャケットデザインと同じで、自分も35年以上前に戻ったようで懐かしかった。演奏のレビューは、SRCR2006の方には書かなかったのでこちらに書く。第5は全体を通して迫力ある響きで特に低弦、金管、ティンパニが凄まじい。圧巻は終楽章直前のクレッシェンドで、この大爆発は激烈。他方でヴァイオリンや木管はいかにもWPhらしく美しい。未完成は全体を通じて、ヴァイオリンは美しいが木管の歌わせ方が物足りない。この曲に関しては、若い頃のBPOとのセッション録音の方が良いだろう。とはいえこれも素晴らしい。クリーヴランドとのレオノーレはCD初出だが、この録音だけを聴いていたなら、響きに迫力はないものの逆に緻密で素晴らしいが、WPhとの83年来日ライヴの演奏を聴いてそちらと比較してしまうと、(セッションとライヴの差があるとはいえ)平凡に聴こえてしまう。従って全体ではトータルして星4つという評価にした。

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     2013/05/06

    今からちょうど30年前、FMで第2番を全曲初めて聴いたのがこの演奏。「なんと温かい響きがするのだろう」が第一印象。その後全曲が収録されたものを購入、他の3曲ともすべて同じ印象だった。とにかく響きが温かい。聴いているこちらが幸せになる。他にリヒター盤も持っているが、私にとっては温かみのあるこちらが愛聴盤だ。

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     2007/07/20

    ベートーヴェンは、私の中ではこの盤の右に出るものはない。LPで初めて聴いた時の感動は今でも忘れない。CDで聴いてもそれは変わらない。他の指揮者の盤を聴いても、必ず最後にはこの盤に戻ってくる。飽きやすい性格の私を、25年以上惹き付けて止まないほどの、魅力ある演奏だ。

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