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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/16
那覇市第一牧志公設市場が建て替えになるのを機に、市場とその周辺にある商店三十軒の店主の話を記録した一冊。 年長者の話が特に興味深く、焼け跡を耕して来た戦後沖縄の歩みを思いながらページを捲る読書になりました。
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全くの偶然に出会った犬と猫がひたすらに追いかけっこするお話。 人間など眼中に無いというように駆け抜けていく様が痛快な一冊です。
詩人・三好達治よる詩の評釈。文章は極めて平明で、文芸批評に馴染みのない私のような人間でも難なく読めるほどです。 萩原朔太郎の詩について、人称や主格を曖昧にする手法はあくまで周辺的な要素であり、萩原のポエジーの核心は素朴なリリカル・クライ(叙情的叫び)であるとするくだりは強く共感しました。
詩人・最果タヒと及川賢治による絵本。 「あめのおとの はしっこ」なんていう表現は詩人ならではでしょう。 一歩も動かずに宇宙まで飛び立つ心の運動が楽しい一冊です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/15
南相馬市に住む上野さん一家の7年の歳月を記録したノンフィクション。 ドキュメンタリー映画『Life 生きてゆく』の取材ノートを元に書かれたそう。 取材と映画製作に注力するためテレビ局を退社した笠井さんや、行方不明の家族を探し続ける上野さんたちのひたむきさ。 語り切れない思いを語ってくれたこと、言葉をこうして本にしてくれたことに感謝したい。
訳者跋によれば、本書はショウペンハウエル最後の著書『パレルガ・ウント・パラリポーメナ』の一部を訳出したもので、いわば哲学随筆集とでもいうべき書だということです。 あまり難解な記述はないので、私のように哲学の素養が全くない人間でも、自殺や生の苦しみというものに関心があれば十分に楽しめる一冊だと思います。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/14
大岡信『折々のうた』を再構成したアンソロジー、その最終巻。詩や謡曲などを収めている。 文字数の制限がある以上仕方のないこととはいえ、抄出された形で読む詩は味気無いなというのが正直なところです。 しかしながら簡潔にして要を得た大岡の小文は秀逸で、詩歌を好む人なら一読の価値ある一冊かと思います。 蜂飼耳氏の解説は、本書の解題というよりはむしろ大岡信論として読めるもので、このシリーズを締めくくるに相応しい内容です。
『折々のうた』から短歌を精選したアンソロジー。この巻では「恋のうた」と「人生のうた」を収める。 花鳥風月を詠う優美な「四季のうた」を収録した前作と比べると、やはり激情の歌が多く、恋、孤独というものがいかに人の心揺さぶるか、改めて感じ入るところが多かったです。 水原さんの解説は短歌の歴史と現在地を平明に記述したもので、短歌門外漢の私には多いに参考になるものでした。
大岡信『折々のうた』から短歌を抽出し新たに編纂したアンソロジー。 編者によると「(前略)著者への敬意を表するために、古今集に倣って、四季の歌、恋の歌、そして雑歌、愛惜歌などに代わる人生の歌という三つの部位を採用した。」とのことですが、「俳句」の巻では作者の生年順に、「詩と歌謡」の巻ではその詩句を含む作品の文学史上での順序を基軸として配列されている事を思えば、この「短歌」の巻においても、短歌史を見通せるような編集をしてほしかったというのが正直なところです。 とはいえ掲載されている短歌は何れも秀逸で、私のような短歌門外漢にはとてもありがたい一冊です。
『折々のうた』から俳句を精選したアンソロジー。 この巻では小林一茶(1763ー1827)から折笠美秋(1934ー90)までの俳人の句を収めている。 近代俳句は明治の正岡子規(1867ー1902)より始まるというのが人工に膾炙した俳句史ですが、この書で長谷川はその通説に修正を加えており、曰く「子規は近代俳句の創始者でなく中継者だった。」とのこと。 この長谷川説がどの程度妥当なのか私のような素人にはわからないのですが、興味深い内容でした。
大岡信『折々のうた』から俳句・歌仙・川柳を精選したアンソロジー。 俳句鑑賞アンソロジーというと山本健吉『現代俳句』に定評がありますが、長谷川氏が指摘しているように、山本本には江戸時代以前の俳句が取り上げられていない恨みがある。その点こちらは抜かりなく俳句史上の名作を収めています。 物故した俳人のみを選んでいるのは、その理由が説明されていないことも含めて首を傾げるところですが、それでもなお俳句初学者には有用な一冊だと思います。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/12
俳句新聞『子規新報』連載をまとめた読み物辞典、その続編。 著者曰く「役に立たないことにかけては右に出るもののない読み物」とのことですが、何かと息苦しい現世においては、こういう(良い意味で)くだらない本が実にありがたいものです。
「プレバト!!」でお馴染み、夏井いつきさんによる「絶滅寸前」の季語を集めた読み物辞典。 絶滅するのもむべなるかなというものもあれば、中々趣深いものもあり、それらの季語を肴に綴られる夏井さんの小文がまた小気味よく、楽しい一冊。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/08
文芸作品を読んでいると、この作者は常人には視えないものが視えているのではないか、或いは、聴こえな音が聴こえているのではないかと思ってしまうことが時折あるかと思いますが、私にとっては萩原朔太郎がそういう存在です。 (一体どんな感性を持っていれば「地面の底の病気の顔」のような詩を書けるのでしょうか。) また、生前の萩原と親しい間柄でありながらも決して礼賛一辺倒にならない三好達治の解説は、同時代人の言葉として価値があります。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/03/21
変わった名前を持つ小笠原さんですが、作品はもっと変わっています。 まるで言語それ自体が意思を持って自己増殖を繰り返すかのような詩は、難解と言われがちな現代詩の中でも特にとっつきにくい方に属すると思いますが、文学の叙情性に嫌気が差した時にこういった本を読むとスカッとしたりします。
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