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トップ > My ページ > 白骨街道魔伝 さんのレビュー一覧
検索結果:5件中1件から5件まで表示
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3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/02/13
見事なまでに漂泊されたまっさらな抒情性と、白刃一閃の切れ味でリスナーの耳を席巻したポリーニの旧録音から37年・・・・。 付属のライナーノートによれば、「前奏曲集」に音楽家的立場から戸惑いを見せたシューマンの論評に加えて、いち早くその大胆な音楽的飛翔を見抜いた詩人ボードレールの卓見が紹介されていて興味深い。 今回のポリーニのアプローチに接し、旧録同様、曲間の絶妙な間合いに均整がとれていて、いわゆるPAUSEと「間」のちがいを心得た新録音であることにまず感謝したい。 年齢的には枯淡の境地に達したポリーニであるが、演奏の味わいもことさら伎を衒わず、ボードレールの言う「深い淵のおぞましい情景の上を舞い飛ぶ輝かしい鳥」(ライナ-ノート パオロ・ペタツツイ 歌崎和彦訳)に腰を据えた渋みを覗かせる。 それにしても、曲中最後の24番、まさに流星高低二音の三連打には怖気をふるってしまう。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2013/01/12
作曲年代に鑑みて、ことさらにバーバリズムを標榜する刺激的演奏を好む向きには、モントウー盤は鈍重な演奏に聞こえるかもしれない。 しかし、ニジンスキー振付の土俗的なオリジナル舞台に接するとき、この演奏は幸を奏している。 昨今You Tubeで「春の祭典」の数々の舞台の振付を観ることができるが、演奏次第によっては違和感を覚えることがないではない。 ベジャール版に限らず、現在の前衛的振付にモントウーの演奏は適さない。 金管楽器の咆哮や打楽器の突出は大向こうウケする演出効果に堕してしまいがちである。 思えば初演の頃は聴衆には刺激的で理解されなかった証左である。 それまでにはなかった音が、こうも変幻自在に脳裏に浮かんだストラヴィンスキーには舌を巻くほかない。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/03/27
諸氏言われるごとく、こういう演奏は今は聞かれない。 前奏曲における弦楽の悩ましい上昇的なうねりからしてそうである。俗に美に淫するようなベタつきとはかけ離れた、物語への音楽的蚕食とでも言おうか。聞き疲れしないイゾルデの歌唱、トリスタンの戸惑いと焦燥の歌は全幕で生かされている。終幕でのトリスタンの「譫妄」では、イゾルデの幻影に喜悦してトリスタンが傷口の包帯をむしり取るところで、その音楽の鼓動感は、聞き手にまで血を浴びせかけるようで生々しかった・・・むろん、これは私見であるとお断りしておこう。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/03/24
予想に違わず、M・ローレンツの声が光る。くせのある声質には好き嫌いはあるだろうが、単なる美声に留まらず、時に野放図な瑞々しさで情緒的だ。ただ、一歩踏みはずと感傷に堕すきらいがある。このギリギリのところが魅力なのだろう。 R・ヘーガーの指揮は、砂煙の立つような推進力でワーグナーの音の原石をさらけ出してくれるモノ。 「ブリュンヒルデの自己犠牲」のM・フックスは付属のライナーノーツに舞台写真が載っているが、貫禄のある風貌で声量も豊か。 指揮・レオンハルトも、大時代的で纏綿とした演奏とは一線を画してはいるが、底流にロマンティシズムを蓄えた演奏で彼女に花を添えている。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/03/12
You Tube で、この年のバイロイト音楽祭を訪問するヒトラーと握手を交わすヴィニフレッド・ワーグナーに加えて、「マイスタージンガー」の大詰めの映像が配信されている。 このWALHALL盤は1幕1場の「聖カタリーネ教会」の場の一部と3幕4場の五重唱「幸せの太陽がほほえみかえるように」が編集上カットされている。 演奏の高揚感は最たるもので、前奏曲からしてこれからどんな舞台が始まるのかとワクワクさせる。 私見だが、「マイスタージンガー」は他のワーグナーの作品に比べてダイアローグが主体で「語るように歌う楽劇の真髄」に到達した作品である。 ここでは、フルトヴェングラーと歌手たちオーケストラの運命共同体意識の発露なるが故としか言いようのない「歌」を聞かれたい。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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