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まだや さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/16

    21 番の演奏を一聴したときの印象は、この有名な遺作にこびり付いた手垢を一旦すべて洗い落とし、原点から構築しなおしたようで、高橋さんらしい仕事だな、でも少しさらりとしすぎかな、などど感じた。
    しかし、この演奏が耳に心地よく思われて何度も聴いているうちに、静かな運びの中に自然にシューベルトの歌や感情がわきあがってくることにようやく気づかされ、最近もっとも聴く機会の多い CD の一つになった。
    テンポ自体はもっと遅い演奏もあるけれど、テンションは維持されながらも、ゆったりと流れる大河に身をゆだねているようで、進み、立ち止まり、ためらいながらもまた歩み始める、そんな、さまざまな感情の変化も、自分のもののように感じられる。
    実はこんな風に弾いたんじゃないの? 控えめな性格で、ヴァーチュオーゾでもなかったというシューベルトが、仲間達に囲まれて弾く姿が目の前に浮かんだ。長大なこのソナタのすみずみまで、初めて見渡せた気がして、高橋アキのすごさが、少しわかったように感じられた。死ぬまで聴き続けると思います

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/07/15

    最初はライブビューイングで観たのですが、はじめのうち、フレミングが自分の持つタチヤーナのイメージに合わず、これじゃお人よしで陽気な洗濯女だなあと思っていました。でも手紙のシーンくらいからは、彼女の歌唱にどんどん感情移入せざるを得なくなってゆきました。終幕になると感情を揺さぶられすぎて嗚咽しそうになるので、真剣に聴いていられなくなる始末。劇場でいい歳をしたおっさんが嗚咽なんてできないです・・これを見るたびにあの苦しかった時間を思い出します。だからDVD買って家で見た方がいいですよ。メトでは気が散るだけで無意味なこけおどし的演出も多いように個人的には感じますが、この作品ではそういう場面もなく、このドラマをシンプルな形で伝えてくれるように思います。

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