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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/08/25
このCDはイギリスの近代と現代の作曲家による吹奏楽のために書かれた作品を集めたもの。 ホルストの『吹奏楽のための組曲第1番・第2番』R.V.ウィリアムズの『イギリス民謡組曲』グレンジャー『リンカンシャーの花束』の3曲はこんにちの吹奏楽でレパートリーとして定着した作品。 一方、トムリンソン『イギリス民族舞曲による組曲』ラングフォード『トロンボーンと吹奏楽のためのラプソディ』は日本ではあまり知られていないが、共に耳馴染みの良い作品。 イギリス民族舞曲による組曲は作曲家自身が編曲したものである。 これらを演奏するのはダンカン・スタッブス中佐指揮、イギリス王立空軍中央軍楽隊である。 指揮のスタッブス中佐は1983年にイギリス王立空軍中央軍楽隊に演奏者として参加し、指揮者に転向後はイギリス王立西部方面軍楽隊、イギリス王立士官学校軍楽隊の隊長を務め、2009年より空軍中央軍楽隊の総音楽監督を務め2017年に退任しました。 在任中はCD録音にも積極的に取り組みましたが、その中でも本CDは特に良い出来だと思う。 ソフトなウィンド・オーケストラ路線の演奏であり、繊細な音作りをしながらも吹奏楽ならではの力強さも感じる演奏です。 もちろん、イギリス王立空軍中央軍楽隊の高い技術力も聴きどころ。 既に収録曲の幾つかは録音があり同軍楽隊にとって再録音となりますが、これからのスタンダードとなりうる演奏だと思います。 2014年RAFミュージック・スタジオで録音されたもので、最初は基準となる音が小さいと感じましたが聴き進めていくうちに丁度良い聴きやすい録音となり、中々良いと思います。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/07/11
このCDはフランク・レントン中佐指揮、イギリス王立陸軍音楽学校軍楽隊の演奏で収録されたアルバムです。 イギリスの作曲家、アーサー・サリヴァンの作品を集めたアルバムとなっています。 19世紀に活躍したサリヴァンは、昔からイギリス軍楽隊のレパートリーとなっており、SP時代から繰り返し録音されています。 このCDはサリヴァンの活躍したオペラの分野の作品を中心に、序曲『舞踏会にて』等のサリヴァンの管弦楽作品までを集めた内容となっていて、サリヴァンの吹奏楽作品集ではやや珍しい内容となっています。 指揮者のフランク・レントン中佐は、ゴードン・ハイランダース軍楽隊のバンドマスターや、イギリス落下傘連隊軍楽隊、イギリス砲兵隊軍楽隊の音楽監督を務めた後、1988年より陸軍音楽学校軍楽隊の音楽監督に就任しました。 1992年まで在任しましたが、在任中にバンドリーダーには2枚録音を残しておりこれはそのうちの一枚です。 演奏は非常に丁寧に演奏されており、作品の魅力を過不足なく伝えてくれる好演奏です。 尚、吹奏楽へのアレンジの大半は、レントン中佐自身によるものです。 録音年は書いてないのですが、発売年が1992年となっており、同時期なのかもしれません。 バンドリーダーらしい硬めのサウンドですが、デジタル期の録音だけあり、音質は良いです。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/07/01
ドイツの作曲家、カール・タイケは行進曲『旧友』が世界的に有名で、『ツェッペリン伯爵』『ゆるがぬ忠誠』等が他に知られています。 100ほどの行進曲を残したタイケですが、そのほとんどは知られていません。 タイケの作品集は今まで全くないわけではなくドイツのマイナーレーベルから、1992年頃にポツダム警察音楽隊演奏のCDが、1998年頃にブランデンブルク州立警察音楽隊(前記ポツダム警察音楽隊とフランクフルト・オーダー警察音楽隊の合併による組織変更によって出来た団体)による行進曲作品集がそれぞれ1枚ずつ合わせてCD2枚分が出ていた他、LP時代にはロバート・ホーが制作したヘリテージ・オブ・マーチシリーズの第1巻で、アメリカ海軍軍楽隊により、ホールの作品と共に7曲のタイケの行進曲が収録されており、これはCDにもなったが近年はどれも入手は難しく新しくナクソスから出たのは非常に嬉しい。 選曲は世界的名曲、『旧友』はもちろん、タイケの最初の行進曲『アルブレヒト王子』と言った1巻に相応しい選曲となっています。 タイケの行進曲は素朴な旋律が多くこうして続けて聴くと当たり外れがあるのがわかりますが知られざる作品でも『ポツダム万歳』『ボルシア』『勇敢な攻撃』『偵察員』と言った優れたメロディを持った作品もあり、このアルバムを元にもっと知られて欲しいです。 また文献を読むとタイケは演奏会用作品も残した様ですが、そのうちの一つ、ワルツ・ロンド『新たな試み』の収録は快挙! シュトラウス風の穏やかなワルツです。 一部の曲はタイケ以外の人物が手を入れた楽譜で、上記のタイケ行進曲作品集の2枚でも活躍したアーレンスやコールドストリーム・ガーズ軍楽隊の元楽長、マーシャルらの楽譜が使われています。 このCDはアレクサンドル・ハンソン指揮、スウェーデン王立海軍軍楽隊の演奏です。 ハンソンは2018年からこのバンドで指揮者を務めているそう。 スウェーデン王立海軍軍楽隊は同国を代表する軍楽隊の一つで録音も多いです。 このタイケの録音では非常に安定した演奏で、飛び抜けた名演こそないものの、安定した作品の魅力を丁寧に引き出した好演奏です。 またドイツの吹奏楽ではバリトン等日本では馴染みのない楽器が使われて、それが独自の重厚なサウンドを出していますが、このCDでも使われており、サウンドに厚みがあります。 プロデューサーはスーザ吹奏楽のための作品全集をナクソスで制作したマイク・パートン、録音はトニー・フォークナーとクラシック録音のエキスパートが集まっている。 そのため、音は綺麗に録れているが基準音がバランスを取るためか小さめで、吹奏楽、しかも行進曲ならもう少し大きくともよかったのではと感じた。長々となったが、6月発売のナクソス新譜で一番のおすすめだし、行進曲ファン、吹奏楽ファンにもおすすめ。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/06/30
ケネス・C・コリンズ大佐指揮、アメリカ海軍軍楽隊の演奏で収録されたアルバム。 発売元のアルティシモは2000年代から2010年代前半にアメリカの軍楽隊の自主制作盤を市販化し、アメリカの軍楽隊の紹介に務めましたが、近年はデジタル配信リリースが中心でソフトでの発売は途絶えていたため、新たにCD発売が復活したのは嬉しいです。 タイトルのガゼボ舞曲の様な吹奏楽オリジナルとクラシックのアレンジを中心に選曲されたものとなっています。 指揮のコリンズ大佐は2015年に隊長に就任しました。 本CDは2016年録音なので隊長就任後、暫くして録音されたものと思われます。 本CDでは海軍軍楽隊らしい常に安定した演奏ながら、近年の吹奏楽の流行りであるウィンド・オーケストラ的な柔らかなサウンドと、軍楽隊らしい力強さを併せ持った演奏です。 例えばスペイン奇想曲は非常によく演奏されるウィンターボトム編曲の楽譜を使いながら、新鮮味のある演奏ですし、タイトルにもなったガゼボ舞曲もプロの演奏は少なく本場物は更に貴重です。 クラシック・タッチの演奏の良さはもちろんですが、最後のインクレディブルはこの団体がアメリカのバンドを思い出せてくれる様なファンキーでノリの良い演奏を聴かせてくれ、海軍軍楽隊の幅広い表現力がよくわかると思います。 録音は最高とはいかなくとも充分に聴ける水準です。 尚、本CDはCD-Rでのリリースでプレス盤ではないです。 最後に収録曲を書いておきます。 1~5.スペイン奇想曲(リムスキー=コルサコフ arrウィンターボトム) 6.華麗なる幻想曲(アルバン arrハンスバーガー) 7~10.ガゼボ舞曲(コリリアーノ) 11.交響曲第5番より終楽章(ショスタコーヴィチ arrライター) 12.歌劇『入札地』よりローリーの歌(コープランド arrシルバート) 13.Mr.インクレディブルからスーパー・クレジット 演奏 アメリカ海軍軍楽隊 指揮者 ケネス・C・コリンズ大佐 ソリスト クリストファー・M・サラ上等兵曹 6 アンチェ・A・ファーマー上等兵曹 12 録音 2016年5月24日から27日、レイチェル・M・シュレジンガー、コンサート・ホール・アーツ・センター、ヴァージニア州アレクサンドリア
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/06/24
フレデリック・フェネル指揮、東京佼成ウインド・オーケストラの演奏によるクラシック・マーチを収録したアルバムです。 ただ普通のクラシック・マーチ集とは一味違うアルバムで、栄光と葬送の行進曲という選曲であり、ちょっとこの手のCDでは珍しいアルバム。 特に珍しいのは、行進曲『ピース・オブ・エイト』という作品。 これはフェネルがイーストマン時代に、イーストマンの学生が書いたコンサート・マーチでベートーヴェンの交響曲第8番のテーマから編まれた作品だとのこと。 フェネルと佼成の演奏は、良くも悪くも安定した演奏と言えます。 特段の名演こそないものの安心して聴ける演奏でしょう。 1988年2月29日から3月1日にかけて武蔵野市民文化会館にて録音されたもの。 日本コロムビアのデジタル時代初期の吹奏楽アルバムの録音は良いのは少なく、本録音でも弱音部は聴きにくい所はあります。 デジタルなので音は悪くないと思います。 内容的にファン向きの一枚でしょう。 最後に収録曲を書いておきます。 1.アイーダ凱旋行進曲(ヴェルディ) 2.マリオネットの葬送行進曲(グノー) 3.結婚行進曲(メンデルスゾーン) 4.悲しみのシンフォニー(ワーグナー) 5.鉛の兵隊の行進曲(ピエルネ) 6.断頭台への行進(ベルリオーズ) 7.タンホイザー大行進曲(ワーグナー) 8.ベートーヴェンの交響曲第8番主題による行進曲『ピース・オブ・エイト』(ジェンキンス、ネフ) 9.3つのオレンジへの恋から行進曲(プロコフィエフ) 10.ノルドロークのための葬送行進曲(グリーグ) 11.威風堂々第1番(エルガー)
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/06/22
このCDはオーストリアの作曲家、カール・ツィーラーの作品を紹介するべく、プレイザー・レコードが発売している、ツィーラー・エディションの21枚目にあたるCDです。 演奏は、ハンス・シャーデンバウアー指揮、オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団。 この巻に収録された作品はいつも通り、ワルツやポルカ、行進曲などが収録されているが、オペレッタからのナンバーが他のシリーズに比べて多く収録されているのが特徴だ。 いずれも知られてないがツィーラーらしいメロディを持った作品だ。 演奏団体は2003年にツィーラーの普及をすべく演奏を開始した団体です。 このツィーラー・エディションシリーズでは主力の演奏団体であり、安定した水準の演奏とウィーンならではのサウンドを聴かせてくれます。 この21集でもそうで、作品を知るには問題ない水準の演奏です。 2014年の録音という事で、音質も問題ありません。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/06/21
手塚幸紀指揮、東京佼成ウインド・オーケストラが、日本コロムビアに録音した音源で、行進曲を集めた内容です。 前半は日本の行進曲、後半はアメリカの行進曲を集めた内容となっています。 前半の日本の行進曲は定番曲ばかりではありますが、コロムビア専属だった古関裕而の作品『オリンピック・マーチ』『スポーツ・ショー行進曲』がこのレーベルらしいし、『軍艦行進曲』『大空』『君が代行進曲』と言った軍楽行進曲を佼成が演奏しているのは珍しいでしょうか。 後半のアメリカの行進曲もスタンダードな曲ばかりが並びますが、クロールの『空かける鷲』が唯一珍しい作品でしょう。 手塚&佼成の演奏は全体的に癖のない演奏です。 飛び抜けた演奏はないですが、安心して聴ける演奏と言えます。 ただ他にも多数の盤がある中で、強くおすすめ出来るポイントもないので、演奏者のファン向きのアルバムでしょうか。 録音年はCDに書いてないのですが、1978年に録音されたらしく、古さは感じますが普通の音質です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/06/20
ダニエル・バレンボイム指揮、シカゴ交響楽団による、ヨハン・シュトラウス2世の作品集です。 バレンボイムのレパートリーから見ると珍しいJ.シュトラウスの録音ですが、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートに登場するなど多少の録音はあります。 このシカゴ交響楽団との録音はシンフォニックにまとまった演奏であり、悪くはないのですが、面白みにかける演奏だなと思います。 ニューイヤーの時はライヴということもあり、面白く聴けたと思うのですが、セッションだとちょっとイマイチです。 シカゴ交響楽団のウィンナ・ワルツ集というのはライナー以来ではないかと思います。 選曲面は定番中の定番曲を集めたと言える内容です。 1993年録音で、音質は良好です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/06/19
リチャード・ライディング中佐指揮、イギリス近衛歩兵コールドストリーム・ガーズ軍楽隊の演奏で録音されたもので、20世紀前半に書かれたイギリスの吹奏楽オリジナル作品を集めたCDです。 収録作品は、ヴォーン=ウィリアムズ『トッカータ・マルツァーレ』『イギリス民謡組曲』ホルスト『吹奏楽のための組曲第1番』『吹奏楽のための組曲第2番』オドネル『主題と変奏』『ゲールの歌による幻想曲』である。 ヴォーン=ウィリアムズとホルストの作品は吹奏楽界ではバイブル的な作品で録音も多いが、オドネルはイギリスを別にすれば知られているとは言い難いが、他の作曲家と同じく親しみやすい作風をしており、もう少し知られても良い作曲家だ。 本CDを振ったライディング中佐はトレヴァー・シャープ少佐から1974年に楽長を引き継ぎ1985年にロジャー・スウィフト少佐に引き継ぐまでこの軍楽隊の音楽監督を務めた人物で在任中いくつかの録音を残していますが、これは退任直前の1985年に録音されたもの。 この録音が行われた当時は軍縮による軍楽隊の定員の削減が行われる寸前ギリギリの時期だった事もあり、大編成による充実したサウンドとイギリス軍楽隊の特徴的なコルネットによる渋い音色、卓越した表現力を兼ね備えた名演奏です。 ホルスト、ヴォーン=ウィリアムズの作品はイギリスの軍楽隊によって初演された作品ながら、意外とイギリスの軍楽隊による録音は少ないので貴重なもの。 DDD録音とあり、初期のデジタル録音ですが、音質は良好。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/06/16
このCDは、ウィーン・ビーダマイヤー・アンサンブルによる、ヨハン・シュトラウス1世とヨーゼフ・ランナーの作品を中心に集めたウィンナ・ミュージック集です。 ウィーン・ビーダマイヤー・アンサンブルは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の団員からなる団体だそうで、日本コロムビアには4枚ほどウィーン・ライト・ミュージックのアルバムを残しています。 1988年に録音されたこのCDは同団体との最初のアルバムだったと思います。 この楽団はヴァイオリンが2挺、ヴィオラ、コントラバスが1挺という編成で、まさにランナーやヨハン1世が活躍した世代の編成に非常に近いです。 そのためこのCDではそれらの楽曲のシンプルなメロディが、大編成オーケストラよりもより生きており、各パートの音がよくわかる他、ウィーンのオケ奏者らしいしなやかな音色とウィーン独特のリズムがよく出た、サロン・コンサートの様な雰囲気の演奏になっています。 録音は当時のデンオンの録音だけありなかなか良い。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/06/15
このCDはイギリスの映画音楽を集めたもの。 一口にイギリス映画音楽と言っても様々だが、クラシック・スタイルでオーケストラがメインの作品を収録しており、登場する作曲家もバックス、アーノルド、ブリス、R.V.ウィリアムズ、W.オルウィンと言った英国クラシックを代表する作曲家や、ルーカス、ドイル、グッドウィン、コーツと言った映画音楽や軽音楽の分野で活躍した人物まで様々な作曲家の作品が集められています。 収録された作品も『沿岸警備隊』『オリヴァー・ツイスト』『ダムバスターズ』『バルジの大作戦』と言った知られた作品の他に、『ガリバーの大冒険』、『マルタ・G.C』と言った作品が収録、さすが映画音楽を中心にしたレーベルらしい。 演奏はポール・ベイトマン指揮、プラハ市フィルハーモニー管弦楽団と、ケネス・オルウィン指揮の、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ウェストミンスター・フィルハーモるニー管弦楽団、プラハ市フィルハーモニー管弦楽団。 演奏はとても良い。 どの作品も指揮者の共感に満ちた解釈、オケの充実したサウンドと、存分に味わえる。 尚、それぞれの担当曲はCDの裏ジャケに書いてあるのだが、一枚目の22~24曲目は何故か演奏者の記載はない。 デジタルの録音の様で、音質は良好だ。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/06/14
クルト・レーデル指揮、ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団によって収録されたロシアの作曲家の作品集。 CDとして発売されたのは本CDが最初のようですが、元は1979年に録音制作されたLPがオリジナルの様です。 選曲はロシアのオーケストラ作品集としてはオーソドックスというか、チャイコフスキーの三大バレエやグリンカのルスランとリュドミュラ等を収録しています。 レーデルはフルート奏者としての活躍の他、指揮者としても活躍し、バロックから古典時代の作品の演奏で知られていますが、ロマン派時代の作品も結構録音しています。 本CDはドイツのオーケストラと共演したもので、ボロディンの『ダッタン人の踊り』やチャイコフスキー等は中々良いです。 他の作品も十分聴ける水準の演奏に仕上がっており、悪くはありません。 ただ、これといった名演奏もないのでちょっとマニア向きな一枚でしょうか。 録音は年代のせいかやや音が小さめで収録されていてダイナミックさに欠ける事、そして『くるみ割り人形』『白鳥の湖』の組曲がそれぞれ1トラックで編集されているという点が残念です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/06/13
新星堂は一時期東芝EMIに委託してクラシックCDの製造を行っていて、自社の販売店で発売していました。 その音源はマイナーな音源も多く、こんにちでも貴重なものとなっています。 本CDはドヴォルザークの交響曲第8番、メンデルスゾーンの交響曲第4番を収録したものです。 まず冒頭のドヴォルザークは、コンスタンティン・シルヴェストリ指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録。 一時期は爆演指揮者という扱いを受けていたシルヴェストリであるが、近年ではその音楽が個性的と評価され始めて、近年ではEMI録音を集めたBOXまで出ている。 この音源はシルヴェストリの代表的な音源の一つで、メリハリと品格のあるやはり個性あふれる演奏である。 メンデルスゾーンの交響曲第4番はハインツ・ワルベルク指揮、フィルハーモニア・プロムナード管弦楽団の演奏である。 ワルベルクは日本でもお馴染みの存在ですが、LP時代にはコンサート・ホールなどにブルックナー等、シンフォニー録音もありますが、CDでとなるとオペラや協奏曲での伴奏の録音が多く、ワルベルク単独の復刻は軽い小品中心で本音源の様にシンフォニーは貴重です。 ドイツの演奏者らしいカチッとした所はありますが、非常によく歌った演奏で、終楽章では勢いも良く中々の演奏を聴かせてくれ、隠れた名演と言えます。 オケの正体は不明ですが、腕前はなかなか。 シルヴェストリはその後何度かCDになっていますが、このメンデルスゾーンはこれが唯一のCDらしくこのCDの最大の売りと言えます。 録音年は1961年から1962年とあり、ワルベルクのメンデルスゾーンは1961年録音らしいのですがシルヴェストリの第8番は1957年のはずで、録音年表記に疑問はありますが音質は年代相応か、それより聴きやすいと言ったところです。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/06/12
このCDはフレデリック・フェネル指揮、東京佼成ウインド・オーケストラの演奏で収録された20世紀イギリス吹奏楽オリジナル作品集である。 ホルスト『吹奏楽のための組曲』『ハマースミス』ヴォーン=ウィリアムズ『トッカータ・マルツィアーレ』『イギリス民謡組曲』ジェイコブ『ウィリアム・バード組曲』を収録したもの。 こんにちの吹奏楽でもレパートリーとして定着している定番とも言える作品群だ。 フェネルは既にこれらの作品の録音はあるが、本CDでは初演時に近い編成で演奏しているのが特徴といえます。 当時のイギリス軍楽隊の編成に合わせて25名から30名程の人数で演奏できる様に作曲されています。 さて、フェネルと佼成の演奏は当たり外れは結構あると思います。 これは指揮者だけではなく、オケのせいもあるのではと思うのですが、この録音は意外と良い演奏です。 安定した演奏なのは日本のバンドらしいですが、癖のない作品の魅力をストレートに教えてくれる好演奏です。 録音も結構優秀です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/06/11
このCDは北欧の作曲家のオーケストラ曲を集めたCD。 メインはグリーグの『ペールギュント』組曲で、ヴァーツラフ・スメターチェク指揮、プラハ交響楽団の演奏です。 このグリーグはスメターチェクが長年シェフを務めたプラハ交響楽団を振って録音したもので、地味だが、素朴な音作りがいかにもチェコの演奏家という様な好演奏。 聴けば聴くほど味のある演奏と言えるだろうか。 ここからはシベリウスの作品を収めてあり、交響詩『トゥオネラの白鳥』『悲しきワルツ』『フィンランディア』を収録。 トゥオネラは、イタリア出身の指揮者、ガエタノ・デログ指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、ノイマン時代のチェコ・フィルの演奏だけあり、オケの実力は高くなかなか良い演奏。 悲しきワルツ、フィンランディアは、クルト・ザンデルリンク指揮、ベルリン交響楽団の演奏で収録。 この中ではフィンランディアが名演で、非常に熱い力の入った演奏を聴かせてくれます。 オケは恐らく東ドイツのベルリン交響楽団でしょうが、中々良いサウンドです。 いずれも1970年代から1980年代にかけての録音でありますが、音は充分に聴けます。
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