『イスの王様』全曲 アンドレ・クリュイタンス&フランス国立放送管弦楽団、ジャニーヌ・ミショー、 リタ・ゴール、他(1957 モノラル)(2CD)
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フォアグラ | 愛知県 | 不明 | 2018年11月23日
ラロは「スペイン交響曲」の一発屋という印象が強いが、私は結構気に入っている作曲家だ。チェロ協奏曲もいい曲だし、ラロ畢生のオペラ「イスの王様」もメロディに溢れ波乱万丈の聴きごたえのある作品である。全曲で100分少ししかなく、物語をもっと掘り下げたほうがよかったと思うのだが、ラロは冗長になるのを嫌ったのだろう。いずれにしても序曲しか知られていないのはもったいない。クリュイタンス盤は代表盤、というか水準以上のものはこれしかないのだが、ミショー、ゴールの主役二人が素晴らしい出来だし、クリュイタンスの覇気に満ちた指揮も見事。ただし、1957年録音なのにモノーラルで音も良くない。58年まで待ってステレオで収録していたら、このオペラももっとポピュラーになっていたのではないだろうか。それでも一聴の価値はあるし随分安いのでお勧めだ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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