幻のショパン・レコーディング1965 アルゲリッチ(ピアノ)
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robin | 兵庫県 | 不明 | 2023年02月23日
録音もよく演奏は予想以上に優れたもので、最近買ったピアノのCDでも出色の演奏である。後年の演奏に聴かれるようなリズム等に過度に尖ったところもなく、音の良さもあり遺憾なくショパンの素晴らしさを味わえることができた。解説書の絵柄は後発の2010年のほうが好きである。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Marthy | POLAND | 不明 | 2010年08月31日
この録音がされた当時のショパン国際ピアノコンクールは厳冬の3月に行われていたそうですが、このディスクは、アルゲリッチがそのショパン・コンクールに優勝してからおよそ3ヶ月後の6月にロンドンのアビーロード・スタジオにおいて録音された現在まで未発表のオール・ショパン・プログラムによるアルバムです。ジャケットを含むブックレットの写真すべてがショパンコンクールの時のフィルムが使用されているせいか、現在でもごく一部でこのCDは、アルゲリッチのショパン・コンクールのライヴ録音だなどと誤った情報の元出回っているのは少し残念な気がします。 ブックレットには、当時のプロデューサーによる”回想”やショパン・コンクール開催中および優勝直後の現地新聞のレヴューが掲載されていて非常に面白い読み物となっています。 作品59の「3つのマズルカ集」が特に素晴らしく、クラウディオ・アラウのベートーヴェン演奏がドイツ人よりもドイツ的ならアルゲリッチによるショパンのマズルカは、ポーランド人よりもポーランド的だと言ってもよいと思います!!!!!3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2010年02月22日
アルゲリッチは、現在でも情熱的で変幻自在の個性的な豪演を披露しているが、本盤は、ショパン国際コンクールに優勝した直後の若き日の録音。ここでも、既に現在のアルゲリッチにつながる圧倒的な豪演を成し遂げている。むしろ、若さ故の勢いがあるだけに、その演奏の凄まじさは尋常な迫力ではないと言えるかもしれない。本盤におさめられたどの曲も、切れば血しぶきが巻き散るような燃焼度の高い演奏だ。ライブ録音でないにもかかわらず、アルゲリッチが燃えに燃えていることがよくわかる。私も、聴いていて手に汗をにぎるような興奮におそわれた。コンサートはともかく、CDを鑑賞していてそのような経験をするというのはあまり例がないことである。唖然とするような切れ味鋭いテクニックと力強い打鍵は、既に女流ピアノストの既成概念を覆すのに十分なド迫力であり、左手の絶妙な活かし方や緩急自在の奔放なテンポ設定も魔法のような魅力に満ち溢れている。灼熱のような燃えたぎるパッションの爆発は、ショパンの荒ぶる魂を伝えるのに十分であり、これだけ個性的な演奏を行っても、芸術としての品格にいささかの弛緩が生じないのは脅威でもあり、アルゲリッチの天性の才能の賜物と言えるだろう。特に感動したのは、冒頭のピアノソナタ第3番とポロネーズ第6番であり、この両曲については、古今の数々の名演の中でもトップの座を争うものと高く評価したい。10人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ジョーカー | 福島 | 不明 | 2008年04月15日
ショパンコンクールのライブほどではないにしろ、何かにとりつかれたような、熱いラテンの情熱と血を感じる演奏である。一度ツボにはまってしまうと、他の演奏が、みんな、まじめで優等生的に感じてしまう、聞きなれたショパンの曲が、一回りスケールアップしたかのように感じてしまう。特に、「英雄」ポロネーズは、自分には、これ一枚あれば、他はいらない。 最近の丸くなった彼女の演奏と違って、とにかく若き日の青春が、爆発したような熱い演奏である。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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