交響曲第2番 アイヴァー・ボルトン&ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2017年04月10日
完結編はsempre rubatoの精神に貫かれていた 11年の歳月をかけてブルックナー・シンフォニー全曲を録音したボルトン&MOSは室内交響楽団の殻をかなぐり捨てた 古楽器奏法を取り入れながらデュナーミクを繊細に表現し分け楽曲構造を解析するかのごとく表出していた彼らが最後に残していたのがこの第2番ハ短調だった 予想は覆された 大胆不敵にもこれまで彼らが成し遂げた演奏法は否定された ppとmfが同等に歌われ響き渡った しかも第2番だけ初稿スコアが使われている ボルトンがこの第2番をブルックナー交響曲史の中にどう位置付けているか明瞭だ これこそが”ブルックナー”である象徴 ここに”ブルックナー”は始まったのであり完成したのだと言っている 全く同感である フィナーレで竟に 以後の交響曲でブルックナーの代名詞となるアラ・ブレーヴェが登場する ブルックナー・ファンは小躍りしてその音楽の波に飛び乗るのだ(このアラ・ブレーヴェを解さない者が似非ブルックナー像を営営と築き上げてきた) ボルトン&MOSの仕事の終わりはブルックナーの新たな出発になった これからブルックナーを演奏するとき彼らの成した仕事を無視して未来へは進めない すでにはじめに録音した第5番は生産中止となった いかに多くのブルックナー・ファンを公言する人たちからこの仕事が無視されたかを示す証拠だ わたしとてはじめは触らぬようにしていた 愚かなことだ だが一度耳にしても無視できるか できるのならば”あなた”はブルックナーを愛する人ではない 真に音楽を糧として生き ブルックナーを友にと願う人は耳傾けられることを切に願う2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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