『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲 クナッパーツブッシュ&バイロイト、グラインドル、ヴィントガッセン、他(1960 モノラル)(4CD)
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マリーフォルサちゃん | SWEDEN | 不明 | 2016年01月23日
演目はバイロイトの独参湯,歌手は新バイロイトの神々,指揮は大御所クナッパーツブッシュ,とこれだけで名演になることが約束された本CDですが,残念ながらその期待は満たされません。ヴィーラントの演出技法に不満を隠さなかったクナの音楽性とヴィーラントの演出の齟齬がしっかり記録されています。特に第2幕のモブシーンの混乱と第3幕の盛り上がり不足は明らかです。これに比べ52年の「マイスタージンガー」には歌手こそ弱いですが,オケがカイルベルト(カラヤン?)の下稽古により60年と遜色のない音を出し,ルドルフ・ハルトマンの演出に満足していたクナの下,歌手やオケだけでなく聴衆までもが最後の大団円に向かって一体となって盛り上がっていく様子が記録されています。ただ,クナが「マイスタージンガー」で名演を残せなかったからといって,バイロイトの忠臣蔵でありワーグナーの孫の演出であっても新バイロイトから現在にいたるまで成功したためしがない難曲であることは知っておいてほしいと思います。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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d'アンドレジィ | 不明 | 不明 | 2015年12月16日
かなり以前にM社のものを買って期待して聴いたのですが、ラジオ受信が音源なのか、音質はザラザラのうえドロップアップが大きく、とても 芸術が鑑賞できるものではなく、1度しか聴きませんでした。しかし 今回のものは全然違い、当時の豪華な配役それぞれの魅力と クナッパーツブッシュの音楽の晩年の雄大さがひしひしと伝わってくる質の高い録音です。この曲は これまでは50〜51年のウィーン・フィルとのスタジオ録音を愛聴してきましたが、その引き締まって力強い50・51年盤に 熱気と円熟が加わった素晴らしい演奏・名盤です。オケ内の若干のアンサンブルの乱れは問題にもなりません。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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