「偉大な」8つの組曲〜クラヴィーア組曲第1巻 エガー(チェンバロ)(2CD)
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mimi | 兵庫県 | 不明 | 2014年07月28日
R.Egarrの演奏者としての特質に、非常にマッチした好演盤と思います。ヘンデルのチェンバロ独奏曲は(オルガンもそうですが)、どうしてもパーセルやJ.S.Bachなどと較べると、やや外表的な効果に依存した単調な面が否めないからか、組曲集第1巻すべてとなると、過去の演奏者でも緊張が続かないところが避けられなかったと思います。しかしながらR.Egarrの細部にわたるまで工夫を凝らされた、真にバロックの時代様式に則した演奏は、通常の奏者なら通り過ぎてしまうような瞬間にも美を見出すため、結果として長い1巻を飽きさせずに聞き通させてしまいます。不勉強にして、同曲集の演奏をたくさんは聴いてませんので、この演奏がトップかどうかは判定できないですし、これ以上の演奏もきっと存在するでしょうが(曲は違いますが、Pinnockが若い頃に大英博物館所蔵の名器を使用した演奏は凄かった!)、少なくとも上位に位置する演奏であることは間違いないでしょう。バロック音楽の良さをしみじみと感じることが出来る良演と思います。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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グラシル・たけちゃん | 東京都 | 不明 | 2014年02月21日
超推薦盤が登場した。ヘンデルの同曲集では「如何に華麗か」「如何に歌うか」「如何に遊ぶか」が重要であるが、エガーの特徴がそれらと見事に調合した素晴らしい録音である。端正でシャープなロス盤、装飾が楽しいダントーネ盤とボルグステーデ盤など過去にも優れた録音は多い。しかし、エガーの洒落た節回しは競合盤とは比較にならない特徴がある。パーセル作品集でも感じたが、エガーは他の奏者が真似のできない意表突いた装飾が実に心地よい。楽器の響きも美しく、同曲集の間違いなく上位3本指に入る立派な演奏である。まさに「偉大な」作品集の「偉大な」録音であり、チェンバロ音楽の全ての要素がここに凝集していると言っても過言ではない。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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