『夢遊病の女』全曲 デ・アナ演出、ベニーニ&カリアリ歌劇場、E.グティエレス、シラグーザ、他(2008 ステレオ)
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グー | 兵庫県 | 不明 | 2021年07月21日
「夢遊病の女」の舞台映像は4つ見たが、私は総合的にはこれが一番良かった。その第一の要因は何と言ってもスイスの自然を表現した舞台の美しさだ。変なおふざけもなく、哲学的な意味合いを求めて深読みする必要もない、ただただ美しいだけの舞台。ベッリーニの極上の音楽にはそれだけで十分ではないだろうか?こういう本来なら当たり前のはずの演出が近頃少ないだけに逆に新鮮に感じた。アミーナはエヴァ・メイが一番上手いと思ったが、このグティエレスという歌手は、明るい鈴のような美声のメイとは対照的に暗めの声が印象的だ。シラグーサはメトロポリタンのフローレスと甲乙つけがたい。アライモの安定感もさすが。願わくば、こういう演出でロッシーニの「ウィリアム・テル」を見てみたいものだ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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